侠飯(2) の商品レビュー
どう見てもヤの字の二人組が供する、めくるめくグルメの世界の第二弾。今回も大変美味しそうな一冊でした。 主人公は、ある日突然リストラ部署に異動させられて日々の鬱屈をためていたところ、とあるランチワゴンに出会って少しずつ何かが変わっていく。二人組で営業しているそのランチワゴンは...
どう見てもヤの字の二人組が供する、めくるめくグルメの世界の第二弾。今回も大変美味しそうな一冊でした。 主人公は、ある日突然リストラ部署に異動させられて日々の鬱屈をためていたところ、とあるランチワゴンに出会って少しずつ何かが変わっていく。二人組で営業しているそのランチワゴンは、店員がヤクザや暴力団の関係者でないかと疑わしく思う雰囲気なのを除けば、昼も夜も営業しているとんでもなく美味しい飯屋で、訊けば作り方も答えてくれる太っ腹ぶり。けれど、ある日を境に弱みを握られ、スパイのようなことをさせられることに。二人の目的は、そしてリストラ部署に異動させられた主人公たちの行く先は。 前作を読んでいると話の展開に想像がつく部分もありますが、それはそれとして今回も大変に美味しそうな料理の連続でした。タイトルの『ホット&スパイシー篇』との文言通り、スパイス香る描写に食欲がそそられることも何度もありました。あまり自分ではスパイスを多用しないので、それだけでそんなに美味しくなるのか、と読みながら感心してしまうことも。 そして、食事が美味しそうなだけではない、人生の苦みを感じて、自分の身を顧みさせられる部分があるのも前作同様でした。 誰でも自分の都合、自分の側の主張で物事を考えがちですが、立場が違えば見えるものも違う。相手の側からはどう見えていて、どう考えているのか。そこに想像力を働かせる大切さを再確認した気持ちです。 今作で最後に叫んでいた主人公たちが、今後どうしていくのかを見るのが楽しみです。 また、前作の主人公たちも少し登場するシーンがあったので、今後のシリーズで今作の主人公たちが出てきたら楽しそうだと思いました。
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今回はブラック企業にリストラされかけた真鍋順平を中心にした話だった。リストラっていう言葉が世間で普通に使われるようになった頃、実際にこんなこともあったかもしれないと思うとこわい。今の若い人は転職も軽い気持ちでやる感じがあるからこの展開に実感が沸かないかもしれない。前作に続き柳刃の...
今回はブラック企業にリストラされかけた真鍋順平を中心にした話だった。リストラっていう言葉が世間で普通に使われるようになった頃、実際にこんなこともあったかもしれないと思うとこわい。今の若い人は転職も軽い気持ちでやる感じがあるからこの展開に実感が沸かないかもしれない。前作に続き柳刃の料理はそれほど難しくなく美味しそう。ウンチクもあり料理したくなった。
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ブラック企業に勤務する主人公が、スパイシーギャングという料理店に出会い、その店主から働くということはどう言うことなのかを学ぶお話。 最終的に会社の不正を暴き、前に進んで行きます。 料理の描写は食欲をそそり、お腹が空きます。 料理と働く人の権利などが知ることが出来ます。 会社からお...
ブラック企業に勤務する主人公が、スパイシーギャングという料理店に出会い、その店主から働くということはどう言うことなのかを学ぶお話。 最終的に会社の不正を暴き、前に進んで行きます。 料理の描写は食欲をそそり、お腹が空きます。 料理と働く人の権利などが知ることが出来ます。 会社からお金もらってる事に対し、自身がなにか還元できているのかを考えさせられました。
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いつものパターンです。 刑事の柳刃と火野が料理を作りながら、犯人を隠密捜査する 柳刃や火野にかかわる一般人が、いつのまにか軌道修正した人生を歩んでいく ワンパターンだけど、面白い。
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前作を読んでいたため張られた伏線には気づきやすくなっていたが、新たな登場人物のキャラクター性でカバーされていた。 今回出てくる料理は少し真似しづらそう。
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第2弾 柳刃さんと火野さんは今回も格好いいわ~。料理も間違いなく美味しそう。 実はランチワゴンで食事を買ったことないのだけれど、「スパイシーギャング」みたいに仕事場の近くで美味しいランチが日替わりで手軽に食べられるのはいいなぁ〜。 柳刃さんは「どんな仕事にも必要なのは意志と想像...
第2弾 柳刃さんと火野さんは今回も格好いいわ~。料理も間違いなく美味しそう。 実はランチワゴンで食事を買ったことないのだけれど、「スパイシーギャング」みたいに仕事場の近くで美味しいランチが日替わりで手軽に食べられるのはいいなぁ〜。 柳刃さんは「どんな仕事にも必要なのは意志と想像力」と説く。それを人財支援部ヘ異動した3人がランチワゴンでの練習販売を通して実感するのが良かった。何気に働くことや会社との距離感についても考えさせられた。
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このシリーズどう展開させるんだろう? と思っていたが 柳刃さんと火野さんは変わらず 他の主要メンバーは毎回変わるのか 今回は設定が夏だったからか サブタイトル通りやたらスパイシーな料理ばかり出てきた 美味しそうではあるけど ちょっとげっそりした でもストーリーは前より良かった 普...
このシリーズどう展開させるんだろう? と思っていたが 柳刃さんと火野さんは変わらず 他の主要メンバーは毎回変わるのか 今回は設定が夏だったからか サブタイトル通りやたらスパイシーな料理ばかり出てきた 美味しそうではあるけど ちょっとげっそりした でもストーリーは前より良かった 普通こういうタイプのストーリーって 主人公が危ない目に合うと柳刃と火野コンビで助けるパターンだと思う でもこれは違ってて 主人公が自力で助かる そこら辺も自然な感じ 万人が楽しめるシリーズだと思う
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2023.11.16 「いただきます」を心をこめて言える人間になりたい。 缶ビールをグラスに注いで飲む人になりたい。 食事についてはこの2つ。 あと、今、非常に仕事がツライので、それをこの主人公に比べたら、自分がどれだけ恵まれていることかと情けなく思う。 将来、読み返して、これを...
2023.11.16 「いただきます」を心をこめて言える人間になりたい。 缶ビールをグラスに注いで飲む人になりたい。 食事についてはこの2つ。 あと、今、非常に仕事がツライので、それをこの主人公に比べたら、自分がどれだけ恵まれていることかと情けなく思う。 将来、読み返して、これを読んだころはナアと笑い飛ばしたい。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
俠飯2 ホット&スパイシー篇 福澤徹三 ∞-———————∞ 順平は人財支援部に異動になるけど、そこは所謂追い出し部屋だった。 そんなブラック企業の近くで「スパイシーギャング」という名のランチワゴンで営業をしてた柳刃さんと火野さん。やっぱりヤクザ屋さんに見えてしまってる。何かを探ってるのは知ってる(読者)けど、そこにはやっぱり食がついてくるのね! スパイシーな料理もかなり美味しそうで気になるんだけど、それ以上にブラック企業が気になって仕方がない。若社長が何喋ってるかさっぱり分からんし。本来なら出来る人ほど誰にでも分かるように話してるはず。 柳刃さんはブラック企業に対するアドバイスも出来るし、色んなこと知ってる人だ。 「どんな仕事にも必要なのは、意志と想像力」これって名言。 2023/11/14 読了(図書館)
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今度はキッチンカーで登場する謎の二人。追い出し部屋のメンバーへの厳しくも温かい言葉が刺さる。意志と想像力が大事。
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