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タスキメシ の商品レビュー

3.7

87件のお客様レビュー

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    6

  2. 4つ

    42

  3. 3つ

    25

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2016/05/02

箱根駅伝をモチーフにした物語は多々あるが、これは「走る」という事以外に「食べる」という人間の基本的行動が主にしていた。主人公早馬は怪我をし、走る気力を失いつつあった。調理研究部の郁と出会い、郁の作る食事の美味しさ、そして早馬の走る姿に魅了され続けている弟・春馬、チームメイトの助川...

箱根駅伝をモチーフにした物語は多々あるが、これは「走る」という事以外に「食べる」という人間の基本的行動が主にしていた。主人公早馬は怪我をし、走る気力を失いつつあった。調理研究部の郁と出会い、郁の作る食事の美味しさ、そして早馬の走る姿に魅了され続けている弟・春馬、チームメイトの助川によって少しずつ心境の変化が。物語自体は清々しいが早馬の心境を想うと何故か苦い想いが先行する。しんどい・辛い、ただ楽しいだけじゃない。でも自分が決めた事だから。ただ「走る」のは簡単。だけど「走り続ける」のは難しい。

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2016/05/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

箱根で大活躍した東洋の服部兄弟がモデルだと、ものすごくわかりやすいキャラ名だった。服部兄弟+村山兄弟÷2 みたいな… おいしいところ詰めた感じの設定だと感じた。

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2016/04/30

2016.4.30 駅伝プラス料理ってどんなのかと思ったら、兄弟の話だった。 挫折して悩んだり、励ましたり、違う道を歩こうとして戻ったり、青春ってこういうことなのかなって思った。 人と人との繋がりとか考えさせられたかな。

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2016/04/13

箱根駅伝というキーワードにひかれて読んでみた。脚光をあびる選手、走りたくても走れない選手、いろんなドラマがあるんだろうな。

Posted byブクログ

2016/04/09

やはりスポーツ物語は感動する。栄光をつかむ姿もいいし、挫折する姿もまた胸を打つ。 スポーツものは好きだが、料理の話をこんなにクローズアップする意味が最後まで分からなかった。それから春馬はともかく、助川や藤宮がなぜ早馬を特別視するのか、相馬のどういった面が精神的な支えになるのか...

やはりスポーツ物語は感動する。栄光をつかむ姿もいいし、挫折する姿もまた胸を打つ。 スポーツものは好きだが、料理の話をこんなにクローズアップする意味が最後まで分からなかった。それから春馬はともかく、助川や藤宮がなぜ早馬を特別視するのか、相馬のどういった面が精神的な支えになるのかの描写が少ない気がする。これらの少しの違和感を感じる部分もあった。

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2016/04/08

 陸上部長距離で、駅伝に取り組む選手たちの小説。  眞家早馬は、高校二年生の冬の県駅伝で力走するが、そのためなのか剥離骨折をし、陸上部の練習から長期離脱してしまう。そのため、陸上への意欲が薄れている。  そんな彼を見かねた担任の稔が、料理研究部の井坂都に引き合わせる。  都に習...

 陸上部長距離で、駅伝に取り組む選手たちの小説。  眞家早馬は、高校二年生の冬の県駅伝で力走するが、そのためなのか剥離骨折をし、陸上部の練習から長期離脱してしまう。そのため、陸上への意欲が薄れている。  そんな彼を見かねた担任の稔が、料理研究部の井坂都に引き合わせる。  都に習うかたちで早馬も料理を始める。美味しくて、長距離競技に役立つ料理を作り続けるうちに、早馬の気持ちも少しずつ変わっていく。  章ごとに早馬、弟の春馬、都、チームメイトの助川など、主人公が変わっていきます。そして、それぞれの立場から、陸上や料理を通じて物語が語られています。  また時系列も、高校の時、大学の時期と入り交じっています。  高校生ならではの傷つき、繊細な感覚が感じられます。また物語に出てくる料理がどれも美味しそうで、読むだけでもお腹いっぱいになりそう。  第一線に残っていける人、途中で陸上を離れていく人、当然のことなのですが、どちらの立場でも葛藤があるんだろうなと感じました。  この小説は完全にフイクションだとありますが、モデルになっている高校や大学を想像するのも面白いです。

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2016/04/14

箱根駅伝ファンにはたまらない! ある兄弟選手のそれぞれの葛藤。 選手それぞれにドラマがある。 毎年涙してしまう箱根駅伝、今からまた楽しみになってしまった! 箱根駅伝ファンにはある選手が思い浮かぶのではないかなぁ~

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2019/07/13

陸上にすべてをかけてきた高校生の早馬は 故障で走ることから離れていく。 先生の策で一人の女子、都に料理を教わ日々が始まる。 友人との関係、弟との関係。 そして走ることへの距離をつかず離れず、 時に踏み込んで次のステージへ進む。 それは走ることをやめることか、 続けることなのか...

陸上にすべてをかけてきた高校生の早馬は 故障で走ることから離れていく。 先生の策で一人の女子、都に料理を教わ日々が始まる。 友人との関係、弟との関係。 そして走ることへの距離をつかず離れず、 時に踏み込んで次のステージへ進む。 それは走ることをやめることか、 続けることなのか。 女子と料理が存在が彼らを繋げていく。 「ちゃんと走る」ことはちゃんと食べること。 「ちゃんと走る」ことはちゃんと生きること。 彼らは「ちゃんと走る」。 しんどいことも全部含めて「ちゃんと走る」。 都が女子っぽくなくてよかった。

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2016/03/24

久しぶりの駅伝物語。早馬の料理はどれも気持ちがこもっていて美味しそうでした。元々は都のレシピなんだけど、色々抱え込み、考えながら作る時点でそれはもう彼のレシピなんだろうと思います。作中出てくるメインの人物に嫌な人が誰もいない。春馬も助川もそれぞれに苦しみ、悩み、正に駆け抜ける青春...

久しぶりの駅伝物語。早馬の料理はどれも気持ちがこもっていて美味しそうでした。元々は都のレシピなんだけど、色々抱え込み、考えながら作る時点でそれはもう彼のレシピなんだろうと思います。作中出てくるメインの人物に嫌な人が誰もいない。春馬も助川もそれぞれに苦しみ、悩み、正に駆け抜ける青春。清々しいったらありゃしない。早馬の箱根はそれで良かったのでしょう。彼が選ぶ道に幸あれ、と思います。都とはどうなるんだろう。今は早馬なのかな。助川の気持ちは今はどこにあるのか。そんなことも気になる読後でした。

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2016/03/03

駅伝×料理男子、という設定に読む前は展開不明だったが、兄弟愛と挫折の青春物語にして成長物語。この作品に出てくる人は皆優しい。故に傷つけることもあるが、おためごかしの同情に走ることなく、本音でぶつかる。理想主義的かもしれないが心地よい。ワシにも兄がいるので分かるのだが、弟にとって兄...

駅伝×料理男子、という設定に読む前は展開不明だったが、兄弟愛と挫折の青春物語にして成長物語。この作品に出てくる人は皆優しい。故に傷つけることもあるが、おためごかしの同情に走ることなく、本音でぶつかる。理想主義的かもしれないが心地よい。ワシにも兄がいるので分かるのだが、弟にとって兄は永遠の目印だ(例外もあろうが)。そこには、分からないようでいて分かりすぎてしまう、不思議な関係性があることに気付かされた。そして、料理の描写が良い。余り小説の料理に心躍らないが、本作は腹が減る。ラストもまとめ方も素晴らしい秀作。

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