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ラオスにいったい何があるというんですか? 紀行文集 の商品レビュー

3.7

141件のお客様レビュー

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    17

  2. 4つ

    56

  3. 3つ

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  4. 2つ

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2015/12/28

村上春樹自身が旅行した際に綴ったエッセイ。 相変わらず情景の描写が綺麗。 読んでて旅したくなった。 アイスランドの部分は、共感できる部分が多くまた行きたくなった。

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2015/12/27

このひとつ前のエッセイが重厚だったから、これはあっさり楽しく読めて良かった。ギリシャ再訪が特に面白かった。

Posted byブクログ

2016/02/20

2015/12/26-2016/02/20 トランジットのハノイで、ベトナム人から侮蔑気味に「ラオスに何があるというのですか?」と聞かれたという。人は自分の知識こそ唯一であり、知らないことに価値を見出そうとしない狭量な人が多い。 村上春樹の紀行文の面白みはよくわからない。

Posted byブクログ

2015/12/25

[てくてく、わくわく]村上春樹の紀行文集。かつて滞在したことのあるボストンやミコノス島への再訪、そして題名にもあるラオスや、くまモンに湧く熊本といった土地に足を運び、見たこと・感じたこと・思ったことが率直に綴られています。 村上春樹のエッセイは個人的に「ツボ」にハマることがと...

[てくてく、わくわく]村上春樹の紀行文集。かつて滞在したことのあるボストンやミコノス島への再訪、そして題名にもあるラオスや、くまモンに湧く熊本といった土地に足を運び、見たこと・感じたこと・思ったことが率直に綴られています。 村上春樹のエッセイは個人的に「ツボ」にハマることがとても多いのですが、本作もご多分に漏れずその一例となり、村上氏自身の表現を借りれば、読んでいる間は「小確幸」に満ちた時間を過ごすことができました。また、旅の楽しみ方(それはときに苦労を覚えるものでもあるのだけれど)も合わせて教えてくれた読書体験でした。 本書での旅は、懐かしの土地を訪ねる旅と初めての土地を訪ねる旅という二つのパターンに大別されるのですが、過去の村上氏の紀行文を読んでいたこともあり、再訪版の文章に強く心惹かれました。自分もいくつか(ときに喜びに満ち、ときに苦い思いに満ちた)懐かしの地があるのですが、しばらく時間が経ってから改めて訪れてみたいなと感じました。 〜それらの風景が具体的に何かの役に立つことになるのか、ならないのか、それはまだわからない。結局のところたいした役には立たないまま、ただの思い出として終わってしまうのかもしれない。しかしそもそも、それが旅というものではないか。それが人生というものではないか。〜 またどこかに行きたくなってきました☆5つ

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2015/12/23
  • ネタバレ

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ボストン、アイスランド、オレゴン州ポートランド、メイン州ポートランド、ミコノス島、スペッツェス島、 ニューヨークのジャズクラブ、フィンランド、ラオス、 ボストン2、トスカナ(イタリア)、熊本県。 いったいいつ日本に滞在しているんだろというくらい、各国に住んだり再訪したりしている。 で、”いろんな国にいくたびにそこの猫の外見や気質を詳しく観察することにしている”とういとこが笑ってしまった。 その猫比べの評論を一冊にまとめて出して欲しいくらい。 表題は”ラオス(なんかに)いったいなにがあるんですか?”とヴェトナムの人に質問されたことからつけたらしい。 プライベートな著者の写真も数枚載ってて、嬉しい。 水丸氏の描く絵に似てるぅ。

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2015/12/21

ラオスだけではなく、ボストンもフィンランドもアイスランドもトスカーナもギリシャの島々も、世界には何て素敵なところがあるんだろう。羨ましい豊かな時間・・・。でも、最後の熊本の旅も素敵なのである。村上春樹が行くところ、どこも素敵なのである。つまりそれは、素敵な場所が絶対的にあるのでは...

ラオスだけではなく、ボストンもフィンランドもアイスランドもトスカーナもギリシャの島々も、世界には何て素敵なところがあるんだろう。羨ましい豊かな時間・・・。でも、最後の熊本の旅も素敵なのである。村上春樹が行くところ、どこも素敵なのである。つまりそれは、素敵な場所が絶対的にあるのではなく、どこの場所にも素敵なものがあり、それを見つけることができる人と、そうではない人とがいるということだろう。ここではないどこかを探すのでなく、今ここにある素敵を見つけることができたほうがきっと楽しい人生に違いない、てなことを考えさせてくれる本であった。

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2015/12/20

20151220 旅行記。だけど村上の感覚で書かれてるので読んでいて物語を感じてしまう。読むと行って確認したくなる。

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2015/12/18

「やっぱり、村上春樹さんらしい紀行文」という印象。 「『らしい』とは何か?」と聞かれると、回答に窮しますが、温度や匂いなど五感を刺激するような文章と表現できるかな。 ずいぶん前の文章もあり、また、ごく最近の文章もあり、少し文体などの変化もある気がする。 ただ気になったのは、...

「やっぱり、村上春樹さんらしい紀行文」という印象。 「『らしい』とは何か?」と聞かれると、回答に窮しますが、温度や匂いなど五感を刺激するような文章と表現できるかな。 ずいぶん前の文章もあり、また、ごく最近の文章もあり、少し文体などの変化もある気がする。 ただ気になったのは、「〜だけれど。」と文末を区切ることが多いことに少し違和感。 そういうものもひっくるめて、「村上春樹の文体」なのだろう。 村上春樹さんが訪れ、本書に書かれた各地は、どこも魅力的。そこには、活き活きとした、市井の人々の暮らしぶりがよく描写されている。

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2015/12/16

作者がかつて住んだボストン、ギリシャや長編小説の舞台フィンランド、ラオス、そしてなぜか熊本など、世界のいろいろな場所について綴ったタイトルが奇抜な紀行文集。 「サムシン・エリス」のジャケット写真や、ラオスで出会ったエリック・ドルフィーを思い出させる音楽のところは、印象的でした。

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2015/12/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

(たぶん)久しぶりの紀行文。「遠い太鼓」「雨天炎天」と、じっくりその地に携わった紀行文ですら、淡々としたものだから、仕事がらみ、取材がらみで飛び回った世界各地の訪問紀行なので、「旅」ならではのハプニングや、ドキドキわくわくはまったく期待してないけど、その通り。それほど期待せずにいたから、その期待感にちょうどフィットの、期待通りの本でした。  村上春樹のエッセイは、気軽に力を抜いて著者ならではの表現、気づき、比喩などを楽しみに読むことにしている。そこは十分楽しめる。ボストンの冬はどんな風にやってくるのか? アイスランドのパフィンの目は誰に似ているのか? ヴィレッジ・ヴァンガードの折れ曲がったフロアは何みたい? 本書で確かめてほしい。そうくるか?とクスっと笑えたりする。  JALの機内誌への寄稿が多いからか、土地土地の食事、生活習慣などさりげない日常の紹介が多い。ボストンでの「よくわからんけど、昔からそうなっている」という話が面白い。本書のタイトルも「ラオスにいったい…」より、この「ボストンでは、よくわらんけど昔からそうなっている」のほうが村上春樹らしく、面白くないか?なんて思ったりした。  最初の章も、そんなボストンの話、しかもマラソンの話から入ってくれるから、すっと読み始められるのはありがたい。暖機運転にもってこい。記録を狙わずにファンラン気分で走り始めるマラソンのようだ。  徐々にペースが上がってきたところで、エイドステーションのようにアイスランド、フィンランドの話が出てきて、北極圏の暮らし、既訪問地の様子などが身近に感じられホッと一息(クレジットカードを小銭代わりに使いまくるのはアイスランド人に限りませんよ、ハルキさん。ロシア人だって日々のカフェテリアのコーヒー1杯、たばこ1箱をカード払いしまっせ!)  30kmの壁を超えたあたりで、ボストン再び。 “かつての住民の一人として日々の生活を送った場所を、しばしの歳つきを経たあとに旅行者として訪れるのは、なかなか悪くないものだ。そこにはあなたの何年かぶんの人生が、切り取られて保存されている。潮の引いた砂浜についたひとつながりの足跡のように、くっくりと。”  今回のモスクワ滞在に思いを馳せる。何年か後に訪れた時、そこにどんな足跡を見るだろうか。  フィニッシュにむけて、熊本探訪。橙書店という今風のセレクトショップ的本屋さんと看板猫のしらたまくんの紹介を読みながら楽しくゴールした。 サブ3で読める1冊。 ・・・(いや、世界記録に近い速さだったかも・笑)

Posted byブクログ