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居心地の悪い部屋 の商品レビュー

3.6

37件のお客様レビュー

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2024/08/30

『野生時代』誌にて、英語で書かれた短篇小説を(岸本氏が)翻訳したものを連載しており、そちらを纏めたアンソロジー本です。 文庫化にあたり、(版権の都合で)『来訪者』ジュディ・バドニッツ・著 を割愛し、代わりに『オリエンテーション』ダニエル・オロスコ・著 を収録したそう。 私は ...

『野生時代』誌にて、英語で書かれた短篇小説を(岸本氏が)翻訳したものを連載しており、そちらを纏めたアンソロジー本です。 文庫化にあたり、(版権の都合で)『来訪者』ジュディ・バドニッツ・著 を割愛し、代わりに『オリエンテーション』ダニエル・オロスコ・著 を収録したそう。 私は 「ヘベはジャリを殺す」と「オリエンテーション」が好みでした。「ささやき」も良かったです。 「???」となる短篇が12篇収録されていて、そのどれかに好みが見つかるような気がします。 どちらかというと「わかりやすいエンタメ」好きな方には向いていないかも。 フランス映画のように、読み終えた後で「あれってどういうことだったのかな」と考えるのが好きな人には刺さります。 読み返したり、誰かと話したくなる一冊です。

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2024/04/01

ちょっと自分には難解な作品が多かったけどそれで良いのだと思う。 背景説明も種明かしもないから意味がわからなくて当然かもしれないけど、だからこそモヤモヤして「なにこの作品...」となる。 個人的に好きな作品は「ささやき」と「ケーキ」 「ささやき」はこの作品集の中ではわかりやすい...

ちょっと自分には難解な作品が多かったけどそれで良いのだと思う。 背景説明も種明かしもないから意味がわからなくて当然かもしれないけど、だからこそモヤモヤして「なにこの作品...」となる。 個人的に好きな作品は「ささやき」と「ケーキ」 「ささやき」はこの作品集の中ではわかりやすい部類のお話で、オチが怖っ!!!と言っちゃうくらいシンプルに怖かった。結局だれ?? 「ケーキ」は情景が頭に浮かんで笑ってしまった。いや、犬猫のこと気にせずケーキ食べたらええやん。にしてもずーっとおんなじこと言うてるな。多分病んではるんやろなぁ〜、なんて思いながら読み進めた。動物好きな自分からしたら、四六時中犬猫に見つめられてたらめちゃくちゃ嬉しいし一緒にケーキ食べようって誘うと思う。

Posted byブクログ

2024/04/01

訳者の確かな手腕と選定眼を感じさせる素敵な一冊。 文庫版とハードカバー版で一話ずつ収録作品が違い、どちらも楽しめた。

Posted byブクログ

2024/03/27

編訳者あとがきにも、ある通り「電車を一本乗り違えただけなのに、もう二度と元の世界に帰れないような気がする」 不安な気持ちにさせてくれて、何処に気持ちを落ち着かせてよいのか、分からなくなるのが素敵。 気持ち悪い事は喜びだな。

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2023/12/05

ひとつの話を読み終わるたび、ため息とともに頭を抱えた。 とても奇妙な短編集。 前半が特に印象深かった。

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2023/12/02

うずっとする怖さ、不条理が私好み。これらの作家の他の作品も読みたくなった「へべはジャリを殺す」「あざ」「来訪者」 90

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2023/08/06

居心地が良い本だった 当たり前と信じていたものを失い 苦しかった時期、 何時間も新幹線に乗っていて このままどこにも着かずに乗り続けたいと 心底、心底願ったことがある それを叶えてくれる一冊だった なんで?の追求を諦めて 受け入れるでもなく ただ一緒に居座る それは、なんの...

居心地が良い本だった 当たり前と信じていたものを失い 苦しかった時期、 何時間も新幹線に乗っていて このままどこにも着かずに乗り続けたいと 心底、心底願ったことがある それを叶えてくれる一冊だった なんで?の追求を諦めて 受け入れるでもなく ただ一緒に居座る それは、なんのためにもならないかも しれないのに、ただ読み進めて完了させる 繊細だとか、ポジティブだとか、不安だとか、 孤独だとか、理想だとか、 そうじゃなくて そうじゃなくって 愛なんだよ わからなくてもいい ただ私に愛させろ

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2023/08/20

想像していた"居心地の悪さ"とは違っており、個人的には期待外れ。意味不明な要素が多く、人を選ぶ作品。一話読んでみて面白いと思えるかどうか。

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2023/03/21

読んだことのないタイプの海外小説ばかりで、夜中に妙な気持ちになりながら読みました。星新一や筒井康隆とは違った不気味な小説ばかりで、いずれの内容も夢に出てきそうでした。面白かったです。

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2023/02/03

海外の変な話を集めさせたら右に出る者はいない岸本さんの、安定の不条理短編集。 どの話も、明け方に見る脈絡のない悪夢みたいで、うっすら不安になる。よくこんな話思いつくよなあ。 ずっと意味不明なのに、へべとジャリのような人間関係を経験したことがあるような気がして、より気持ち悪さが募...

海外の変な話を集めさせたら右に出る者はいない岸本さんの、安定の不条理短編集。 どの話も、明け方に見る脈絡のない悪夢みたいで、うっすら不安になる。よくこんな話思いつくよなあ。 ずっと意味不明なのに、へべとジャリのような人間関係を経験したことがあるような気がして、より気持ち悪さが募る『へべはジャリを殺す』、 ちょっぴりゴシック調な美しい不穏さが印象的な『あざ』、 違和感のある入社オリエンテーションが当たり前のように続く『オリエンテーション』、 何か起きそうな予感が、なぜか読み終わった後も消えない『潜水夫』が特に好き。

Posted byブクログ