ふたつめの庭 の商品レビュー
ホッコリもハラハラもしたけれど、夢中になって読み切ったー。表紙が気に入って購入した本だったけど当たり!
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何ともけなげな主人公たち。前半の謎解き主体の時のほうがほんわか読んでいられる。絵本にキーが隠れているのもいいチョイスだと思う。
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この本も5年くらい前にモリちゃんから無造作に10冊まとめてポイっともらった本のうちの一冊。 この表紙の絵じゃ、書店で見かけてもきっと読もうと思わない。人からもらったからこそ出会えた本。 著者は大崎梢さん。最近読んだ「クローバー・レイン」がとても良かった。 25歳の保育士・美南...
この本も5年くらい前にモリちゃんから無造作に10冊まとめてポイっともらった本のうちの一冊。 この表紙の絵じゃ、書店で見かけてもきっと読もうと思わない。人からもらったからこそ出会えた本。 著者は大崎梢さん。最近読んだ「クローバー・レイン」がとても良かった。 25歳の保育士・美南が仕事や奮闘する日常を描く。お仕事小説でもあり、いちおう謎解きの要素もあるのかな。 美南は、園児の旬太を男手ひとつで育てる隆平に惹かれていく。不倫にはならないにしても園児の親を好きになるなんていけない恋だな、結末はどうなるのかな? とハラハラドキドキしつつ、楽しく読みました。 園児にとって保育園は家の庭についで「ふたつめの庭」。 そういえば、うちの娘はそうとう保育園に育ててもらったな、とタイトルを見て思いました。 エッセンシャル・ワーカーとして、コロナ禍でもがんばっている。 保育士さんたちに改めて感謝!
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瑞々しく描かれる、保育士の主人公・美南の日常と子供たちや保護者とのふれあいと謎、そして恋。少しこそばゆいところもあるけれど、穏やかで優しく爽やかな読後感に包まれる小説。 表紙の絵になんとなく惹かれ、手に取った作品でしたが、表紙から受けたイメージ通りの作品でした。 かえで保育園で...
瑞々しく描かれる、保育士の主人公・美南の日常と子供たちや保護者とのふれあいと謎、そして恋。少しこそばゆいところもあるけれど、穏やかで優しく爽やかな読後感に包まれる小説。 表紙の絵になんとなく惹かれ、手に取った作品でしたが、表紙から受けたイメージ通りの作品でした。 かえで保育園で働く25歳の保育士・美南の周りで起こる様々なトラブル。それを一緒になって考えてくれるのは、1年と数ヶ月前に離婚し、男手ひとつで息子を育てる隆平。日常の謎系のミステリ要素を含みつつ、徐々に美南と隆平の関係性の変化が描かれていく連作長編です。 子供たちの描き方、大人たちの描き方、それぞれのバランスがとても良かった。様々な親の事情がある中で子供たちの心も揺れる。それが謎の引き金になっていくわけですが、謎が解けていくと共に、子供たちの複雑な心情が浮かび上がってくる。 印象的なのが第5話に収録されている「青い星の夜」 母親の大事な指輪を保育園に無断で持ってきてなくしてしまった女の子の話なのですが、指輪の行方と共になぜこの女の子が、指輪を持ち出したのか。その動機がまた暖かくていい。 話の内容を詳しく見ていくと、結構ドロドロしそうな展開になりそうなものが多いです。片親であるがゆえの孤独や、親の人間関係が話の背景にある話も多いし、隆平の周りの女性関係も、隆平に好意を抱く、シングルマザーがいたり、元奥さんが出てきて、 その二人がバチバチに火花を散らし、そのせいで隆平の息子の旬太が動揺したりと、下手するとシリアスでドロドロの展開にもなりかねない。 また美南も他の男性に好意を寄せられるのですが、その男もなかなかにくせ者。その男も話を引っかき回すから、なおのことドロドロ感がでてきそうになる。 それでも、作品は軽やかにそのドロドロに陥りそうになるラインからは、ギリギリで踏みとどまっているように感じます。それでいて、そうした親の人間関係に動揺してしまう子供たちの様子はしっかりと描いていて、それが物語にいいアクセントや緊張感を生む。 それがあるからこそ、その壁を越えたときの優しく、爽やかな読後感がより強まる。そこの描き方のバランス感覚が本当に上手かったと思います。 大人たちだって迷い、不安になりながらも生きている。それはこの作品で何度も描かれていたと思います。でも、それを拭い去ってくれるのも、子供の言葉だったり行動だったりする。そういう暖かさも印象的。 隆平のキャラも良かった。離婚する前までは特に子育てに熱心だった様子でもなく、保育園の先生たちも、なぜ母親が引き取らなかったのか、と疑問に思う人も多かったそう。 でも美南とともに子供たちのために頭を使い、また、息子の旬太とのやりとりもとても優しさに満ちあふれていて、読んでいて好感が持てる。 そして、彼が旬太を育てる決心をつけた理由が語られる場面も、とても良かった。やっぱり子供は、見るところはちゃんと見れるものなんだろうな、と思います。 そして、美南の心情も見逃せない。業務上保護者の親にあまり近づきすぎてはならない、でも一方で心惹かれていく。そういう状況で、ママ友のライバルや元奥さんが出てきたり、別の男性に言い寄られたり、隆平が熱を出せば、自分は何も出来ない状況にもどかしさを感じたりと、揺れる心情が瑞々しく丁寧に描かれます。 著者の大崎梢さんは元々名前は知っていたけど、今回が初読。物語であったり登場人物に対する暖かさや優しさが印象的で、他の作品もまた読みたくなりました。 表紙のイラストは谷川史子さん。こちらは名前は初めて知ったけど、少女マンガや恋愛マンガを中心に作品を多数発表されているみたいなので、こちらもいずれ手に取ってみたい。 気になる作家とマンガ家が同時に増える、個人的にお得な一冊になりました。
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25歳の保育士、美南。 保育所を舞台にしたライトミステリー。 25歳の保育士、美南。 その一生懸命さ、園児の父に惹かれる姿も微笑ましい。 さらさらと読めました。
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思ったのと違った、っていうのが率直な感想かな。もう少し、子供に焦点を当ててるかなって思っていたので。読み始めたら、全然違いました。 でも、グイグイ世界に引き込まれるし、主人公の恋も惹きつけられるし、一緒にモヤモヤしたりドキドキしたり、すごく読んでいて楽しかったです。 ただ、もうち...
思ったのと違った、っていうのが率直な感想かな。もう少し、子供に焦点を当ててるかなって思っていたので。読み始めたら、全然違いました。 でも、グイグイ世界に引き込まれるし、主人公の恋も惹きつけられるし、一緒にモヤモヤしたりドキドキしたり、すごく読んでいて楽しかったです。 ただ、もうちょっと子供たちのことを読みたかったなと思う気持ちもあるので星は4で。 また機会があったら、大崎さんの本を手に取ってみようと思いました。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ほんわかした日常の謎系ミステリも含むお仕事小説……ではなく、大崎梢のいつもの絵本を絡めた小説。恋愛要素多めに入れてみましたという感じ。 絵本好きには「ああ、これ知っている」「この話好き」と楽しめるのではないかと思える。 ただ、ラストのまとめ方がおざなりすぎて納得いかない。 子どもと相談して……と『日曜の童話』にあったのだから、美南と隆平のラストにもそうすべきと思うのだけど。 ミステリでないにしても、これは伏線だと思って読んでいる身としては、単なる話の流れで出しただけというのは納得いかない。
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内容(「BOOK」データベースより) 保育園は予測不能のことばかり。保育士になって五年の小川美南と定時退社しやすい部署に異動し、子育てに奮闘する志賀隆平。園内の事件や行事を通して美南と隆平は気づき、育んでゆく、本当に大切にしたいものを。家族と恋の物語。 この表紙が読む気を削ぎま...
内容(「BOOK」データベースより) 保育園は予測不能のことばかり。保育士になって五年の小川美南と定時退社しやすい部署に異動し、子育てに奮闘する志賀隆平。園内の事件や行事を通して美南と隆平は気づき、育んでゆく、本当に大切にしたいものを。家族と恋の物語。 この表紙が読む気を削ぎます。大崎梢さんは外れもたまに有りますが、大当たりもたまに有るので油断のならない作家さんです。最近流行のお仕事小説でほんわか誰も死なないミステリー好きには安心のブランドです。 今作はお仕事小説というよりも恋愛小説要素の方が多いですが、後半に行くにしたがってなかなかの胸キュンっぷりで、なかなかやってくれるじゃないかという感じでした。
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保育士が主人公の小説。ほんのりしたミステリー要素もファンタジックな恋愛要素も物語に彩りを添えるが、描き出される園での子どもや親の姿、子どもが垣間見せる心の揺らぎ、専門職としての保育士の配慮や葛藤は、日常的にみられることも多々ありそう。
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保育園を舞台にしたお仕事小説ミステリーかと思いきや、結構恋愛の要素も強かったです。保育園についてはまったく詳しくはありませんが、それでもかなりリアルに感じました。決して楽しいばかりではなく、保育園、保育士が抱える事情や、職業倫理にも触れられていて、丁寧に取材をされていると感じまし...
保育園を舞台にしたお仕事小説ミステリーかと思いきや、結構恋愛の要素も強かったです。保育園についてはまったく詳しくはありませんが、それでもかなりリアルに感じました。決して楽しいばかりではなく、保育園、保育士が抱える事情や、職業倫理にも触れられていて、丁寧に取材をされていると感じました。なんかドラマ化されそうなネタですね。
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