快拳 の商品レビュー
白石一文ぽくはないけど、好きだ。 ずっと何者かになりたい、何者かになれると思って生きてきた。 苦しいことも、つらいことも、悲しいことも、嬉しいことも、すべて過ぎてみれば他愛のない平凡な人生だった。 ただ、彼女に出会えたこと、それだけが、何者にもなれなかった彼の「快挙」。
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東京の下町でみすみに出会い、結婚。 仕事がうまく行かない時期、流産、実家の震災、夫婦の綻び… 互いに支え合い、時にはどちらかが引っ張り上げて乗り越えていく。2日間で一気読みしてしまった。
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ある夫婦の歩んだ軌跡が、淡々と描かれた物語です。 私自身、結婚10年目ですが、ほんとに色々あるんですよね。 綺麗事じゃすまないことも、すれ違いも。 でもやっぱり、私にとっても、主人を見つけたことは人生における最大の快挙だと思っています。 熟年夫婦さんにも、新婚さんにも、まもなく結...
ある夫婦の歩んだ軌跡が、淡々と描かれた物語です。 私自身、結婚10年目ですが、ほんとに色々あるんですよね。 綺麗事じゃすまないことも、すれ違いも。 でもやっぱり、私にとっても、主人を見つけたことは人生における最大の快挙だと思っています。 熟年夫婦さんにも、新婚さんにも、まもなく結婚を控えた人にも、独身主義の人にも、みんなに読んで欲しいと思う小説でした。
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大切なひとにいただいた本。 なんでかうまく説明できないけど、 おおーきな愛を感じる。 もっとおおきな愛を返せたらいいなあ。
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こういうはなしもきらいじゃ。長い月日の中で起こる様々な出来事を淡々と重ねていく。人生ってそういうもんだなって思う
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
白石さんの小説は、読みやすくひきこまれ ちょっと、心が痛くなる小説が多いのだけど 今回は、なんか、スッキリしない もう少しというところで、振り出しに戻る そんな気持ちになることが多かったな
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私が大好きだった時代小説作家・白石一郎さんの息子の一人。これまで2作『一瞬の光』『永遠のとなり』を読んでいますが、どうもあまりピンとこず、久しぶりに手にした作品です。 これは合いました。 作品中に出てくる「夫婦とは なんと佳いもの 向かい風」という句が主題。柔らかく滑らかで一寸湿...
私が大好きだった時代小説作家・白石一郎さんの息子の一人。これまで2作『一瞬の光』『永遠のとなり』を読んでいますが、どうもあまりピンとこず、久しぶりに手にした作品です。 これは合いました。 作品中に出てくる「夫婦とは なんと佳いもの 向かい風」という句が主題。柔らかく滑らかで一寸湿度を感じさせるような文体が引き立つ作品です。 これまでの2冊もですが、うつ病とか精神的に暗い話が多いのですが、これまで読んだ2作に比べどこか前向きでなところが良かったのかもしれません。 しかし、エンディングが。これを安易と見るか、感動的と感じるか、難しいところです。
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個人的には好きな1冊。単行本でも読み、読みたいときに手に取りやすいようにということで、今回文庫も購入。筆者の初期作品で見られたいけ好かない主人公が最近、影を潜め、角がとれた感がある。夫婦の結びつきに感じ入り、相方をより大事にしようと思った次第。
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このタイトルは、主人公が妻に出会ったことを人生の「快挙」というところから始まった。それは今になって振り返ってみれば、それが快挙だということ。なるほど。須磨寺の石碑に書かれている「夫婦とはなんと佳いもの向かい風」という句の解釈も語られているが、確かに深いものがあるような気がする。 ...
このタイトルは、主人公が妻に出会ったことを人生の「快挙」というところから始まった。それは今になって振り返ってみれば、それが快挙だということ。なるほど。須磨寺の石碑に書かれている「夫婦とはなんと佳いもの向かい風」という句の解釈も語られているが、確かに深いものがあるような気がする。 ところで最近読んでる白石さんの作品は最後がなんだかなぁ、という感じがする。前回の「火口の二人」にしてもこの作品も。なんか締まらない。
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