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快拳 の商品レビュー

3.6

39件のお客様レビュー

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2016/05/04

「快挙」を仕上げるたびに転機が訪れる。 日の目を見ないまま時は流れつづける。 転んでできた傷はいずれかさぶたになる。 かさぶたになった皮膚がやがてはがれ 新しい皮膚に生まれかわり強くなっていく。 夫婦もそうなのかもしれない。 どこにでもありそうな一夫婦の歴史を 白石一文氏は、こ...

「快挙」を仕上げるたびに転機が訪れる。 日の目を見ないまま時は流れつづける。 転んでできた傷はいずれかさぶたになる。 かさぶたになった皮膚がやがてはがれ 新しい皮膚に生まれかわり強くなっていく。 夫婦もそうなのかもしれない。 どこにでもありそうな一夫婦の歴史を 白石一文氏は、こんな風にドラマティックに、 白石氏独特の表現力で仕上げてくれる。 夫婦で居続けることが実は快挙なのかもしれない。 いや、「快挙」なのだと。

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2016/03/27

この作家の言葉の繋ぎ方が好きだ。どんどん入り込んでくるんだよな、リアルに。だから、一気読みしてしまう(^-^)/ 快挙ってタイトル程、快挙って感じじゃないが、でも、やっぱり快挙なんだな。 人生、いろいろや。

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2016/03/10

心が何度も揺さぶられた。 人生ってこういうものだよなあ、と思う。 うまくいくこともうまくいかないこともある。

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2016/03/08

私にとって、人生の快挙とは何なのか。 小説に出てくる生活圏で暮らしているので、情景が浮かんで尚更考えさせられる本だった。 夫婦も所詮は他人同士… そうでもないよなと思ったり。

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2016/02/14

あれ、終わっちゃった。 みすみの診察結果は、よかったと思う。でも、その後の終わり方があまりにあっさり。月島の店がどうなったか、それでこれからのことが示唆されて・・・という終わり方かと思った。

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2016/01/14

一組の夫婦を十数年間追いかけている小説です。実際に起きた事件、事故と絡めて話が進んで行くので、当時の自分は何処で何をやっていたのかと思い出しながら読みました。タイトルにもなっていますが、人生の快挙とは?妻に出会ったこと。子供が生まれたこと。様々な出来事が思い浮かびますが、一番は何...

一組の夫婦を十数年間追いかけている小説です。実際に起きた事件、事故と絡めて話が進んで行くので、当時の自分は何処で何をやっていたのかと思い出しながら読みました。タイトルにもなっていますが、人生の快挙とは?妻に出会ったこと。子供が生まれたこと。様々な出来事が思い浮かびますが、一番は何かと考えた時、まだ答えは見つかっていないし、それは、死を目前にした時に分かるのではないかと思います。快挙と思える事がたくさんあるように日々過ごしていこうと、この小説を読んで思いました。

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2016/01/08

2016-1 色々あったけど素晴らしい伴侶を得たことは素晴らしいことだ。という趣旨のはずですが、あんまりそう感じられない。 庶民的な話ではあるし、史実を絡めている割にどうもリアリティがない。 氏の小説の売り(だと個人的には思ってる)の内省に拘る描写もあまりない。

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2016/01/04

夫婦生活の終焉。もしそれを乗り越えられるのなら、それこそが快挙であり、その経験は二人にとって何ものにも代えがたい宝物になると僕は感じている。 あらすじ(背表紙より) 写真家を目指す俊彦は、小料理屋を営む二歳上のみすみと結婚する。やがて小説に転向した夫を、気丈な妻は支え続けた。しか...

夫婦生活の終焉。もしそれを乗り越えられるのなら、それこそが快挙であり、その経験は二人にとって何ものにも代えがたい宝物になると僕は感じている。 あらすじ(背表紙より) 写真家を目指す俊彦は、小料理屋を営む二歳上のみすみと結婚する。やがて小説に転向した夫を、気丈な妻は支え続けた。しかし平穏な関係はいつしか変質し、小さなひびが広がり始める…。それでもふたりは共に生きる人生を選ぶのか?結婚に愛は存在するのか?そして人生における快挙とは何か?一組の男女が織りなす十数年間の日々を描き、静かな余韻を残す夫婦小説の傑作。

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2019/06/17

人生の快挙は何ですか?と帯に問われ、思わず手に取った作品。月並みだけど山あり谷あり。何となくもやっといい感じ?で終わっちゃって、あれ終わっちゃった感はあるけど、これはこれで良いのかなぁ。結婚っていいな。

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2015/12/27

最後の最後まで「快挙」がわからなかったのに、わかったとたんに「??」… 夫婦て、こんな風に時を過ごしてくるんだろうというのが、しみじみわかる、何かがあって距離ができるのではなく、何ということではなく、次第に…ひと月や一年があっという間に重ねられていく、そんなことを改めて実感した気...

最後の最後まで「快挙」がわからなかったのに、わかったとたんに「??」… 夫婦て、こんな風に時を過ごしてくるんだろうというのが、しみじみわかる、何かがあって距離ができるのではなく、何ということではなく、次第に…ひと月や一年があっという間に重ねられていく、そんなことを改めて実感した気がした。 心残りは主人公が完成間近まで書き続けた小説の行方…それなくして、妻が生きながらえて「快挙」? だからやはり『夫婦』の話か…?

Posted byブクログ