書店主フィクリーのものがたり の商品レビュー
島に一軒の本屋 ちょっと堅めの店主が幼い女の子と出会い 章前のフィクリーのその女の子向けの書評も見もの
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「LibraryReads」ベストブック選出 以前から読もう読もうと思っていた作品です。 温かい作品で且つ意外な展開が続き全く飽きさせませんでした。読後感は最高です!
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【由来】 ・ 【期待したもの】 ・ 【要約】 ・ 【ノート】 ・いい話なんだけど、なぜか、安っぽいお涙頂戴でもきちんと泣いてしまう自分の涙腺がゆるむことはなかった。何か嘘くさいと言うか薄っぺらい印象を受けた。ところどころ、「赤毛のアン」っぽくもある。 ・つまりこれがアメリ...
【由来】 ・ 【期待したもの】 ・ 【要約】 ・ 【ノート】 ・いい話なんだけど、なぜか、安っぽいお涙頂戴でもきちんと泣いてしまう自分の涙腺がゆるむことはなかった。何か嘘くさいと言うか薄っぺらい印象を受けた。ところどころ、「赤毛のアン」っぽくもある。 ・つまりこれがアメリカのラノベだと言われたら、なるほどね、と思う。その程度の印象。 【目次】
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島で一軒しかない本屋に変わり者の店主がいる。 最愛の人を亡くした悲劇で凍り付いた心が、ある出来事をきっかけに、本を介して人々と出会いなおしていくことでほどけていく。 著者はハーバードで英文学を専攻した本の虫だが、本作は文学の紹介本ではなく、あくまで主役はフィクリーと彼の周囲の人々...
島で一軒しかない本屋に変わり者の店主がいる。 最愛の人を亡くした悲劇で凍り付いた心が、ある出来事をきっかけに、本を介して人々と出会いなおしていくことでほどけていく。 著者はハーバードで英文学を専攻した本の虫だが、本作は文学の紹介本ではなく、あくまで主役はフィクリーと彼の周囲の人々のものがたり。 誰かに話したくなる本がある、話をしたいと思う人がいる、それは幸せなことなのかもしれない。
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今時ではない文章と、ストーリー。それがとても心地よく、安心して読めた。各章のタイトル代わりに紹介されていた本は知らないものばかりで、楽しみが増えてワクワクしている。
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読み始めは誰にも共感できず、これ…読み終われるかな…と不安になりましたがどんどん引き込まれました。主人公のフィクリーがくせ者なのですが、最後には彼のことが本当に好きになりました。でもそれは彼の周りにいた人たちや、彼に起こる出会い、そして彼を好きになってくれた人たちのお陰です。 様...
読み始めは誰にも共感できず、これ…読み終われるかな…と不安になりましたがどんどん引き込まれました。主人公のフィクリーがくせ者なのですが、最後には彼のことが本当に好きになりました。でもそれは彼の周りにいた人たちや、彼に起こる出会い、そして彼を好きになってくれた人たちのお陰です。 様々な名文学を通してキャラクターが見えてくるというのも読んでいて面白かったところです。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
学生時代に読んだ『ガープの世界』の読後感を思い出した(すんごい昔なので今読むと違うかもしれないが) 結構な事件に対して「え!」と感じた瞬間にすぐ次の時間経過に移る展開が多く、その間何が起こったのか考えさせられる(もやもやするんじゃなくて二度美味しい的な読み応え) ただ本著でたびたび言及される『善人はなかなかいない』は私にはさほどスゴイ感がなかったんだよな…読みが足りなかったのかしら。
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幼い頃父母や祖父に本をたくさん贈られて育った本が好きな作者のこの2014年のベストセラーを、本の虫の訳者が翻訳した、本屋さんの物語。2016年本屋大賞翻訳部門。 フィクリーは想像していた頑固親父とは少し違って、まだまだ若くて恋もする迷いもするちょっとダメな店主。 そして店の書棚の...
幼い頃父母や祖父に本をたくさん贈られて育った本が好きな作者のこの2014年のベストセラーを、本の虫の訳者が翻訳した、本屋さんの物語。2016年本屋大賞翻訳部門。 フィクリーは想像していた頑固親父とは少し違って、まだまだ若くて恋もする迷いもするちょっとダメな店主。 そして店の書棚の間に突然登場する利発な赤ん坊マヤ。 その他登場人物が本で繋がっていく様は素敵だけれど、かなりの悲劇も散りばめられている。ただそれを悲劇的ではなく、サラリと描写するところは良かった。 マヤの成長が、考え方のおとなっぽさが気持ちいい。彼女を書店に置き去りにした母親の選択は正解。 その人を知りたければ、好きな本は何ですか、と質問すると良いということは聞いたことがあるが、オコナーの短編『善人はなかなかいない』でよく証明されているらしい。気になる。
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【あらすじ】 その書店は島で唯一の、小さな書店―偏屈な店主のフィクリーは、くる日もくる日も、一人で本を売っていた。かつては愛する妻と二人で売っていた。いつまでもそうすると思っていた。しかし、彼女は事故で逝き、いまはただ一人。ある日、所蔵していたエドガー・アラン・ポーの稀覯本が盗ま...
【あらすじ】 その書店は島で唯一の、小さな書店―偏屈な店主のフィクリーは、くる日もくる日も、一人で本を売っていた。かつては愛する妻と二人で売っていた。いつまでもそうすると思っていた。しかし、彼女は事故で逝き、いまはただ一人。ある日、所蔵していたエドガー・アラン・ポーの稀覯本が盗まれる。売れば大金になるはずだった財産の本が。もう、なにもない、自分にはなにも。それでもフィクリーは本を売る。そしてその日、書店の中にぽつんと置かれていたのは―いたいけな幼児の女の子だった。彼女の名前はマヤ。自分も一人、この子も一人。フィクリーは彼女を独りで育てる決意をする。マヤを育てる手助けをしようと、島の人たちが店にやってくる。婦人たちは頻繁にマヤの様子を見に訪れるし、あまり本を読まなかった警察署長も本を紹介してくれと気にかけて来てくれる。みなが本を読み、買い、語り合う。本好きになったマヤはすくすくと成長し…人は孤島ではない。本はそれぞれのたいせつな世界。これは本が人と人とをつなげる優しい物語。 【感想】 最初、A.Jはだらしのない書店主だとしか思わなかった。しかも偏屈の。でも、奥さんが事故で亡くなり、大切にしていた稀覯本「タマレーン」が盗まれて、お店に幼い女の子マヤが置き去りにされたことをきっかけに、A.Jは変わった。マヤ中心の生活になったからだ。A.Jはマヤを育て愛すると同時に、自分も一人の女性を好きになった。あの偏屈A.Jが、だ。びっくりしてしまった。でも、嬉しかった。マヤに家族が出来るということが。そして、マヤという存在はA.Jのパートナーだけでなく、島のいろんな人たち同士を繋げてくれた。マヤはアリス島の天使だなあと思った。そして、どんどん穏やかで優しくみんなを見守るようになったA.Jもいいなあと思った。素敵な物語だった。だから最後、あんな風な結末が迎えられたんだと思った。
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図書館でジャケ借りした一冊。 最初から最後まで飽きることなく読めた。 島の偏屈な本屋の主が、最愛の妻の死で閉ざされた(閉ざした)心を、本屋に置き去りにされた赤子との関わりから再度心を開いていくという、もしあらすじを知っていれば読む気になったかな? という本だがすごく良かった。 ...
図書館でジャケ借りした一冊。 最初から最後まで飽きることなく読めた。 島の偏屈な本屋の主が、最愛の妻の死で閉ざされた(閉ざした)心を、本屋に置き去りにされた赤子との関わりから再度心を開いていくという、もしあらすじを知っていれば読む気になったかな? という本だがすごく良かった。 ただ、かなりな偏屈男として描かれているフィクリーが再婚に至るところや、稀覯本を盗むところの心理など細かいところが気になり、また、構成は見事だけれどその流暢さに引っかかったため買って手元に置くかは迷っている。 その意味では僕の中で、山田太一/異人たちとの夏と似ている。泣かされるし笑顔にもなれるけれど、わずかな安直さが気になる本。
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