バビロン(Ⅰ) の商品レビュー
野崎まどらしい作品だった。 アムリタなどのような理不尽なくらいの天才にワクワクしてたら続刊に続くだとっ!
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多少ダルイ前半に比べると爆弾満載でスリリングな後半は素晴らしかった。……まど先生今回も生·死テーマを遊んでいたが、善·悪要素を入れるとknowより幾分重みもあった。今回先生が創った謎の“天才”美女もヤバイ感プンプンですね~。早く次作読みたいな!
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野崎まどさんの作品。ほんわかした作品を読んだ後に、作家名で選んだ書籍。 後半のスピード感が半端ない。 来年、続きが出るのが楽しみだ。 今から待ちきれない。 表紙から、言い意味で裏切られた。 どんどん引き込まれて行くけど、途中で本を閉じてもまたすぐに世界観に戻される圧倒さ。 今流...
野崎まどさんの作品。ほんわかした作品を読んだ後に、作家名で選んだ書籍。 後半のスピード感が半端ない。 来年、続きが出るのが楽しみだ。 今から待ちきれない。 表紙から、言い意味で裏切られた。 どんどん引き込まれて行くけど、途中で本を閉じてもまたすぐに世界観に戻される圧倒さ。 今流行りのタスクフォース的な、軽い話かと思いきや、新世界。 現実社会とリンクしてるからこそ、新しい続きを感じる。
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ある種の脅威をじっくり描いた後にさらにそれをアレしてドーンする野まど先生のお家芸が存分に発揮された作品。検察を主人公に据えて政治絡みの描写による現実感と女と新域についてのオカルトが混ざって読まされたなぁ。
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東京地検検知正崎。事件を追いかける内に、大きな陰謀渦巻く選挙戦に繋がっていく。 正崎の力の及ばぬ領域で真実が明らかになる中、依然として残る謎に対して挑んでいく。 1巻完結かと思いきや、次巻に続く内容。 すごく続き、そして真実が気になる本格的なミステリー小説。 表紙カバーで損して...
東京地検検知正崎。事件を追いかける内に、大きな陰謀渦巻く選挙戦に繋がっていく。 正崎の力の及ばぬ領域で真実が明らかになる中、依然として残る謎に対して挑んでいく。 1巻完結かと思いきや、次巻に続く内容。 すごく続き、そして真実が気になる本格的なミステリー小説。 表紙カバーで損している気がしてもったいない。
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これはまたすごいものを読んでしまった。 主人公の正崎が相棒の文緒と共に、地道な検事の仕事をしていたところ、異様な文書が見つかった。捜査中に麻酔死という謎の自殺をした麻酔医師を発見し、その部屋に出入りしていたと見られる謎の女に張り付きスクープを見つけるものの、相棒は自殺を遂げる……。 ぐいぐい読み込ませて読者の油断を許さない。主人公の正崎が気持ちのいい奴なので、その気持ちについていくように読むと巨悪が立ちはだかり、巨悪だけとは言えず、謎は終わらず翻弄され、純粋な「悪」が残る。ラストの新域庁舎からの集団自殺が気持ちとてもビジュアルに映え、「悪」が一瞬だけ見えるそのシーンがまるで漫画の次回へ期待感をもたせて魅せるシーンのようだ。
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野崎まどの講談社タイガでの新作。 近未来の日本、東京西部+神奈川の一部を新たな行政区分「新域」とし、新施策をすすめる特区とする計画が進んでいる。 その初の域長選挙を目前にして、有力候補者に関連した組織犯罪の可能性を見つけた特捜検事が、捜査をすすめるうちに思わぬ方向に話が進み・・・。 野崎まどが書く捜査ものってのが割りに面白いことがよくわかった。今回はクライマックス部分で引き。これは次も買おう。
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製薬会社関係の捜査中に見つかった、無数の「F」の文字と血痕混じりの書面。不審な自殺、選挙戦に絡む陰謀、そしてそれらの背後にある女性の影。 社会派小説テイストが強いので、読み始めてしばらくは野崎まどっぽくないなー、と思う。キャラクター造形が案外普通。ついでに前半部が結構たらたらと...
製薬会社関係の捜査中に見つかった、無数の「F」の文字と血痕混じりの書面。不審な自殺、選挙戦に絡む陰謀、そしてそれらの背後にある女性の影。 社会派小説テイストが強いので、読み始めてしばらくは野崎まどっぽくないなー、と思う。キャラクター造形が案外普通。ついでに前半部が結構たらたらと長い。 かなり終わりのほうになってようやく急加速、するところで次巻へ持ち越し。 まだまだ「物凄く面白い!引き込まれる!」というところに行き着く前に本が終わってしまった感じがあるので次巻に期待。 自分が女性なので、政治家のように完全男社会で生きる男性陣にとっての女性って、ここまで魅力的なのか?とか考えてしまう。まあ、そこは小説の世界だからってことなのかしら。。。
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【自死とはいつの時代も、美しいものの代表である】 死への渇望は、麻薬のように脳へ快感を伝える。よく晴れた空を眺めながら電車に跳ね飛ばされたい願望、愛する者を目の前にして空へ飛び立つ願望、憎むべき者に二度と忘れられない呪いを与え死する願望、全身をめちゃくちゃに切り裂いて溢れ出す血...
【自死とはいつの時代も、美しいものの代表である】 死への渇望は、麻薬のように脳へ快感を伝える。よく晴れた空を眺めながら電車に跳ね飛ばされたい願望、愛する者を目の前にして空へ飛び立つ願望、憎むべき者に二度と忘れられない呪いを与え死する願望、全身をめちゃくちゃに切り裂いて溢れ出す血に染まりたい願望。 死を強くイメージする事は、特定の人物にとって、幸福そのものである。そして、まるである一部の特殊な性癖のある人間だけであるように書いたが、人間という生き物には、必ず自殺願望という遺伝子が組み込まれている。 どんなに溌剌とした性格な人間でも、死にたくないと望んでいても、人は死に魅了されてしまう。死とは未知なる状態であり、好奇心が強ければ強いほど、心の明るさなど全く関係がないほど、惹き込まれてしまう。 この作品を読んでいて、昔似たような作品を読んだようなきがしている。死に取りつかれる話。その話の結末がどんなものだったか今必死で思い出そうとしている。 誰かの死にたいを、人はひっくり返せるのか。
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陰謀渦巻くスピーディーな展開でぐいぐい読ませます。そして道理に合わない死と、それにまつわる底知れない不気味さが物語を彩ります。主人公が可哀想とまで思えてくるほど、見事なまでに翻弄されます。 次巻も楽しみです。
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