バビロン(Ⅰ) の商品レビュー
「鬼か、悪魔か、野崎まど、か。世界はまどに惑わされる」。 東京地検特捜部検事の正崎善、臨床研究不正事件、麻酔科医の因幡信、紙を埋め尽くした無数の文字「F」、大型選挙等。 死を許す時代、死を心の底から楽しみにする人、また、死を望ませた人間とはー?。 初めての野崎まどsan。 ...
「鬼か、悪魔か、野崎まど、か。世界はまどに惑わされる」。 東京地検特捜部検事の正崎善、臨床研究不正事件、麻酔科医の因幡信、紙を埋め尽くした無数の文字「F」、大型選挙等。 死を許す時代、死を心の底から楽しみにする人、また、死を望ませた人間とはー?。 初めての野崎まどsan。 サブタイトルとなっている「女」がポイントですね。好きなキャラクターです。検事室での第一声が印象的でした。シリーズ2も楽しみにしています☆
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全体的なストーリー展開のテンポが良く、自然の引き込まれていった。最初は大物政治家が黒幕で最終決戦までいくのかと思いきや、各界の大物達が想定しなかった展開になってきているようで続編がどう展開していくのか予想できない。 しかし、内容自体は評判通り重く、考えさせられる部分もある。徐々にダークになってくるといった情報もあるので他の作品も間に挟みながら続編にたどり着きたいと思う。
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本作続刊では物語を通じて死生観に対する思考実験が行われている 本作自体はその特異な実験環境の構築を行なっている 非常に巧み
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巨悪と戦う検察官が、政治の新しい構想の渦に巻き込まれてそれでも正義を貫きたいと思っていたら全く違う方向からもっとひどい巨悪があらわれててんやわんやな目に。 はたしてこの恐ろしき女を見つけること、捕まえることはできるのでしょうか。 国家の実験場とか実際にありえそうな展開も怖いですね。
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アニメとはやっぱ多少違うんやな。あの女の事務官がバラバラにされるてころがないかもでそれは嬉しいな。あのシーン、えぐかったから・・・ しかし、改めてやはり野崎まど、おもろいな・・・
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理想主義的な主人公・正崎善が検事で本郷三丁目のマンションに住み、家事が苦手で能天気な妻、一人息子と妙な距離感を解消出来ない暮らしをしている設定が大変アレで、引き込まれてしまった。文雄が大久保で一人暮らしなこともよく出来ている。こうした基盤がしっかりしているからこそ、因幡の怪死から始まる虚構を最大限に楽しむことが出来るのだと思う。素晴らしい。 表紙やタイトルを抜きにしたとき、作中で正崎善よりも早くファムファタルの存在に気づくことが出来る最初の地点は旅館・強羅福花であろう。権力ある老人が3人もいて手土産の女が一人しかいないなど、それまでの正崎の仮説からすればあり得ないからだ。ならば女Cは不本意な娼婦どころか野心を抱いて一枚噛んでいる狡猾な魔女であり、一筋縄で捕まえられるはずがないのだ。因幡と文雄の異様な自死でなんらかの洗脳や催眠、少なくとも常識外れの外連が絡んでいることが明らかになっていたからにはその魔女に疑いの目を差し向けることも出来たはずだが、赤坂で悪を取り逃がし、文雄を失った怒りから正義感に酔い、娼婦説に拘泥していた正崎にはそれは難しかったのか。 いずれにせよ大変面白かった。彼方此方の法螺吹きぶりにイチャモンをつけられないではないがものの数にも入らない。魅力溢れる快作。
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「読む劇薬」とは的を得ている 東京地検特捜部の検事、正崎善。薬品会社の不祥事を捜査する中、全裸で死んでいた男が残した「F」から始まり、”新域”を中心に渦巻く陰謀や未曽有の事件を追うこととなる。黒幕はたった一人の異様な”女”―― 【原作既刊3巻(バビロン-死-)や、アニメにも言及する重大なネタバレがあります】 書店を練り歩いていると「読む劇薬?ナニソレすげぇ」と目に留まり、随分な謳い文句だなと思いつつ面白半分で購入したのがきっかけの小説だった。 購入当時、一人暮らしをしていたので夜中、独り静かに読んでいたのだけれども。 いや、やばすぎませんか???????????? いやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいや、こんな救いようのない物語ってあるの??????? 今までだってたくさん、好きなキャラが死んでいったけれど、そんなの比にならないほど悲惨。紙とインクで書かれた文字の羅列で、私はマジで死にかけた。 劇薬どころか死に至る猛毒――いや最早、これは病気。 誰だこんなの出版しようと言い出した人は!(天才です!) おそらく普通の人類においては最低最悪最凶のキャラクターであろう、曲世愛。彼女は耳元で囁くだけで人間を自殺へ追い込める。そんなオカルトのような能力――いや”現象”というべきか――のからくりはまだわからないが、もしそんな人がいたとしたら、おおよそこうなるであろう悲惨な事件が次々と起こる。 何なら曲世愛も呼吸するように人を殺す。 「正義って何かしら」 純粋なその疑問に、私も喉を詰まらせる。 い、いや確かに……正義ってなんだ?そもそも誰が決めてるの?なんで決められなくちゃいけないの―― そして新域において制定される”自殺法”。 死ぬことを選ぶ権利なんて普通は許されるわけないだろう――と思ったけれど、読み進めていくうちに考え方が変わる。「あれ?……どうして私たちは死に方を選んじゃいけないの?」 自殺法を巡る議論、自ら死ぬことを選ぶ者たち、新域での様々な陰謀や利権争い。検察や刑事、政治家、大統領まで。いろんな立場のキャラクターが出てくる中で、どの立場から考えても「確かに。ううむ確かに!」となるからすごい。 答えも救いもない道を延々と歩き続けているかのようで、読み手である私もなかなかの地獄だった。 久々に”マジでヤバい”作品に出会えたと思いましたね。 末恐ろしいのは、これがアニメ化されたということ! アニメももちろん見ました。 既刊3巻分、ほとんどアニメ準拠でやってくれたので個人的にはなかなか見応えあるアニメだった(※正直アニメラストはいただけないところがあるけれど、原作バビロンが完結していない(よね?!)から配慮した形なのだろう) いやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやこれアニメ化よくできましたね?!?!?!? さすがにヤバすぎる内容だから「あ~これアニメ化絶対やらんわ笑」と思っていたけど、私の想像力をブチ超えてきた。最近のアニメ化事情はすごい。 というわけで、是非とも原作を読みつつ、アニメも十分見応えがあるのでどちらもお勧めです。
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TVアニメ視聴中。二巻までを再放送も含め2回観たので、文章を読みながら映像とCVが聞こえる。先を知っているだけに、前半の、何も知らずに順調に事を進めているかのように見える正崎の姿には不安を覚える。無数の「F」は実際に紙面で見ると狂気を感じる。正義とは? 悪とは? 自殺は許されるか?など、結構テーマは深い。二巻が楽しみ。厳しい場面があるのは知っているので辛いけれど、話にとても引き込まれるし、物語としてはすこぶる面白い。表紙のイラストは、TVアニメを見ているせいもあり、ちょっとイメージ違うんだよなあ。
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野崎まどさんの絶望小説が今季注目! 鬼才・野?まどさんが描く絶望の物語。 2019年10月アニメ・マンガ化が決定しております!
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ミステリ。 著者らしくない政治絡みのストーリー。さすがに面白い。 序盤から終盤までテンポ良く、インパクトある展開が続く。 続きが気になる。
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