池上彰・森達也のこれだけは知っておきたいマスコミの大問題 の商品レビュー
今のメディアはだめだと批判するだけでなく、どう付き合っていくかを自分で考えてうまく利用していくことが重要。結局は受け取る側の問題になる。笑うときに手を叩く若者が増えてきているという指摘は、言われてみればそうかも。私の周りでは見かけないけれど、田舎だからかな。
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マスコミ出身のお二人だからこその読み応えある対談でした。自分も薄々感じていましたが、マスコミは視聴者が求めるものを提供するので報道の質は国民や政治の質と直結するということが強調されていました。 また、政府や省庁が報道に圧力をかけてくるのはどの時代のどの国でもあることなので、だから...
マスコミ出身のお二人だからこその読み応えある対談でした。自分も薄々感じていましたが、マスコミは視聴者が求めるものを提供するので報道の質は国民や政治の質と直結するということが強調されていました。 また、政府や省庁が報道に圧力をかけてくるのはどの時代のどの国でもあることなので、だからこそマスコミ側が毅然として対応しなければならない、とも仰っており、たしかになと思いました。 日本とアメリカのマスコミの違いとして、日本のマスコミ(大手テレビ局、新聞社)はあくまで営利企業であり組織の論理が優先されるということが述べられていました。これは結構深刻で、営利企業だからこそマスコミ同士の足の引っ張り合いがあるし(アメリカの場合、公権力に対抗するときは団結する)危険を冒した取材ができないという欠点があり、それをお二人は憂慮していました
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【由来】 ・ 【期待したもの】 ・ ※「それは何か」を意識する、つまり、とりあえずの速読用か、テーマに関連していて、何を掴みたいのか、などを明確にする習慣を身につける訓練。 【要約】 ・「マスコミの」大問題とは、つまり「国民の」大問題。ここが乖離することはなく、マスコミは結局...
【由来】 ・ 【期待したもの】 ・ ※「それは何か」を意識する、つまり、とりあえずの速読用か、テーマに関連していて、何を掴みたいのか、などを明確にする習慣を身につける訓練。 【要約】 ・「マスコミの」大問題とは、つまり「国民の」大問題。ここが乖離することはなく、マスコミは結局、市場の原理で動いている。陰謀論で騒ぐのは「国民の」大問題。 【ノート】 ・では「国民」とは誰か?「政府」とは誰で、「マスコミ」とは誰かと思ってたけど、「国民」とは俺なのかも知れないと本書を読んで思った。マスコミにとって、政府にとっての国民は「俺」であり、そうなるためには、コミュニケーション。番組に対する意見、批判だったり賛辞だったり激励だったり。 【目次】
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マスコミ、報道、ジャーナリズムの在り方についての討論。 日本が抱えている様々な問題は、根本を突き詰めれば本書にも述べられているように「組織の論理が個の論理に優先してしまう」日本人の国民性にあるのではないだろうか。
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何新聞をとっているのかがそのまんま思想調査になるってのには笑いました。確かにww あと、いい番組には「良かった」と伝えてあげることの大切さも。録画予約派なので時差があるんだけど、それでも「良かった」と伝えなくては。 心ある製作者がどんどん良い番組を作れなくなってしまう。 自分...
何新聞をとっているのかがそのまんま思想調査になるってのには笑いました。確かにww あと、いい番組には「良かった」と伝えてあげることの大切さも。録画予約派なので時差があるんだけど、それでも「良かった」と伝えなくては。 心ある製作者がどんどん良い番組を作れなくなってしまう。 自分がジャーナリストにはなれそうにもないけど、ジャーナリズムを少しでも理解して、自分がどう思うかどうしたいかを言語化して伝えていかなくてはと思いました。 マスコミがゴミなら、政治もゴミで、国民もゴミ。 ああああそうだよねその通りだよね。政治が一流で国民がゴミな国はないし、逆もしかり。と。 字は読めるけど文章が読めない人になりそうになっているから、なんとかそれを回避したくて頑張るのです。 明らかにおかしいのに、そのおかしさを説明して、おかしさを正し方を考えられるような人間でありたいから。
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1946/7/16 ニューメキシコで核実験 7/17 近くでキャンプをしていた女子学生が14人死の灰を浴びる11人がガンで死に、2人がガンで苦しみ、がんにかかっていないのは一人のみ すべてわかりやすく解説してしまう人がひたら、疑ったほうがいい お前はただの現在にすぎない 今...
1946/7/16 ニューメキシコで核実験 7/17 近くでキャンプをしていた女子学生が14人死の灰を浴びる11人がガンで死に、2人がガンで苦しみ、がんにかかっていないのは一人のみ すべてわかりやすく解説してしまう人がひたら、疑ったほうがいい お前はただの現在にすぎない 今野勉 アメリカで地方紙がつぶれて何が起こっているかというと、悪質な汚職事件や、お手盛りで市長や市議会議員の給料が大統領並みになっているみたいなことが起こっている ドイツ 憲法にあたる基本法を変える時に国民はそれに直接投票しないしくみになっている 「なぜ直接投票しないのか?」「我々は自分たちに絶望したからだ」 ドイツは歴史の教訓から、国民の判断を信用していない。ときに国民は熱狂してとんでもないことをやる キーワードは過剰な忖度 日本でもテロはあった 1974 三菱重工爆破事件 1971 新宿3丁目交番横クリスマスツリー爆弾 1971 土田邸爆弾事件 1969 日石ピース缶爆弾事件 1970 よど号ハイジャック 限定され、閉ざされた中でなにか議論すると、強硬な意見をいった者がかならず勝つ リテラシーは、かならず違う視点を想像するということがまず大前提 ISの人質の殺害 人間とは思えない 人間だからこそこんな酷いことをやってしまう セウォル号沈没事故 S30 宇高連絡船同士衝突事故 キリング・フィールド
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真実はあるのかもしれないけど、それは神の視点。人間にたった1つの真実gあ、わかるわけがない。私たちができるのは、断片的な字汁を伝えること。 メディアが視聴者や読者を増やすのは戦争報道。
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メディア、マスコミ界にいながら、その自浄に意識的な池上さんと森さんの対談、お互い、それぞれの書籍で語ってることを互いにぶつけ合ってる感じで、新鮮さはなかったけど、この2人が同じ方向を向いていることが興味深かった。池上さんの朝日問題で、謝罪を要求した池上さんに対して、森さんはメディ...
メディア、マスコミ界にいながら、その自浄に意識的な池上さんと森さんの対談、お互い、それぞれの書籍で語ってることを互いにぶつけ合ってる感じで、新鮮さはなかったけど、この2人が同じ方向を向いていることが興味深かった。池上さんの朝日問題で、謝罪を要求した池上さんに対して、森さんはメディアに責任を追及すべきではないという。そこが唯一、二人が違う意見を述べたところでそこが興味深かった。
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★2015年10月31日読了『池上彰と森達也のこれだけは知っておきたいマスコミの大問題』評価B+ 森達也氏は知らなかったが、池上彰氏は、高校と大学の大先輩。 最近はテレビを全く見ないので、お目にかかる機会は減っているのだが、それでも彼の事実を伝えようというジャーナリストとして...
★2015年10月31日読了『池上彰と森達也のこれだけは知っておきたいマスコミの大問題』評価B+ 森達也氏は知らなかったが、池上彰氏は、高校と大学の大先輩。 最近はテレビを全く見ないので、お目にかかる機会は減っているのだが、それでも彼の事実を伝えようというジャーナリストとしての活動には、注目している。この本でも、かなり森達也氏の意見を引き出す形で、参考になる部分が多く、メディアの論調に引きづられない自分なりの判断が重要だと改めて教えられた。 以下備忘メモ 真実は百通り メディアが伝えられるには断片的な事実=主観的な真実 映像が見る側の意識に与える強烈な影響を報道側も受ける側も認識するべき 情報には加害性があるがゆえに情報の主体である自分の名前を出すべき 何が起こっているかをきちんと正確にみんなに伝える 戦前の日本社会もみんなが空気を読んでいるうちに社会が変な方に動いていった さいきんもまたそれがおきているのかなと思う。 政治家は圧力をかけるのが当たり前。それをマスコミは受け止めておけば良い ジャーナリズムは組織の論理ではない。 現場で感じた個人の怒りや悲しみを起点にしなければならない。 メディアが視聴者や読者を増やすのは戦争報道。NHKの前身となる日本放送協会の日中事変時代しかり、CNNにとっての湾岸戦争しかり。 事実を伝えるという事は、長い目で見れば、結果的に国益に資するという事を肝に銘じなければならない。 嘘を言ったり、知り得た事を隠したりしてはならない。 メディアの最大任務は権力監視 日本で見られる他紙批判は、ジャーナリズムより企業論理が優先して出てきている証左。 アメリカでは、インターネットの普及により、地方新聞が激減して、各地の選挙投票率が下がり、新聞が民主主義のインフラだったという事が明らかになってきた。 特定秘密保護法以降、自主規制領域が広がる。メディアが政府の顔色を伺うようになってしまっては、お話にならない。 ドイツは憲法に当たる基本法を変えるときに国民は直接的には投票をしない。何故なら自分たち国民の判断を信用できないと考えているから。(国民とは一時の熱狂で動かされるものなのだ。当時世界一民主的と言われたワイマール憲法から、ナチスが生まれてしまった。) ドイツに比べれば日本は絶望が足りない。一時は大騒ぎするけれども、すぐ忘れてしまう、目をそらしてしまう。もっと自分たちに絶望すべきだ ナチス、クメールルージュ、日本軍、サリンもみな同じ 集団化の圧力と同調圧力の社会 宗教的な領域は、日本のアカデミズムではタブーとなりかけている。 日本においては宗教がアンタッチャブル的な領域に置かれ無知はますます増大した。 テレビ視聴者の特徴はモチベーションのない人が見るメディアである事 それは不意打ちという偶発性のあるメディアであるという事からそれが武器にもなり得る。 オウム以降集団化から派生する形で、主語の肥大化が起こり、私は、僕は、ではなくて、我々は、我が国は、我が国民はなどと主語が大きくなったすると述語も勇ましくなって、ネットに拡散している。こういう匿名掲示板的なニュアンスは東アジアに多く見られその民族的メンタリティーに合致しているのではないか。 政治、社会、メディアは常に同じ水準 社会とメディアは不可分 メディアが進化する事によって、不可視な領域が逆に増えている森羅万象があたかもネット上にあって検索すれば必ずヒットするような気分になっているから、不可視への意識が薄れているのではないか? ニュースのバリューやプライオリティーを決めるのは直感、主観。そこには客観性や中立性はあり得ない。伝える側が判断する事。それを公正中立とか客観性とか建前を掲げているから、政権から客観的にやれと言われて反論できない。 何をニュースにするのかという判断でジャーナリズムは勝負をしないといけない。ただしそれは現場で感じた怒りとか悲しみなどの個の論理が貫徹している場合にいい切れる事 日本のジャーナリズムは部数や視聴率を判断の要素としてしまう。 ヘイトスピーチ、反知性主義 知性への憎悪 理性 論理は 集団化の阻害となるから。 閉鎖的な組織の中では、議論をすると必ず強硬派が勝ってしまう。 相互作用のポピュリズム 大切なのは、社会組織を常にオープンにして、その大切さをきちっと伝えていく事 またはそれを伝えるメディアが絶対に必要 そして自分たち自身もメディアリテラシーを身につけ養うことが大切。 違う視点で想像することが大前提。
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池上氏と森氏の対談。それに尽きる感じですが なかなか面白い内容です。 ジャーナリズムやマスコミを職業とする、その覚悟 矜持が語られていると思いますが、それは一般的に 大事なことだと思います。 また、物事の特異性と普遍性やその多面性について さらに、アーレントも取り上げられている凡...
池上氏と森氏の対談。それに尽きる感じですが なかなか面白い内容です。 ジャーナリズムやマスコミを職業とする、その覚悟 矜持が語られていると思いますが、それは一般的に 大事なことだと思います。 また、物事の特異性と普遍性やその多面性について さらに、アーレントも取り上げられている凡庸な悪 についてなども認識しておくことが大事なことがらだと 思います。
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