僕が電話をかけていた場所 の商品レビュー
三秋さんの作品だからこのまますんなりハッピーエンドには向かわず,消えてしまうのであろうと思って読んでいました.しかし特に悪いところのないハッピーエンドでした.いい意味でも悪い意味でも期待を裏切られた作品でありましたが,面白かったです.
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なんだよ羨ましいな 逆境は多すぎたけど幸せな結末の『人魚姫』でした。"最後の仕事"のあたりの流れは、それはもうとてつもなく好き! みんな頭良いくせに不器用で、でも真っ直ぐなところが面白く心地よかった。とても良い物語でした。 最後の幽霊、気になってしょうがないん...
なんだよ羨ましいな 逆境は多すぎたけど幸せな結末の『人魚姫』でした。"最後の仕事"のあたりの流れは、それはもうとてつもなく好き! みんな頭良いくせに不器用で、でも真っ直ぐなところが面白く心地よかった。とても良い物語でした。 最後の幽霊、気になってしょうがないんだけどどうすればいいの?
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不思議な小説だった。伏線をどう回収していくのか楽しみだったけど。綾さんが陽ちゃんって呼ぶのはなぜ?てのと幽霊探しをしている少女の描写はいるのかとおもってしまった。
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この人のあとがきには毎回ズドンと胸を射抜かれる… 正しい夏、サマー・コンプレックス。 私も長いこと悩まされています。
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正直気持ち悪っ!何だこの話。何の力が働いて顔の痣が消えたり、したんだ?って思ったけど、後々に消え去るってアイツも言ってたっけ? ハッピーエンドって書いてる人居たけど本当にハッピーエンドっすかね?初鹿野の顔についた痣はどうなったん?
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『君が電話をかけていた場所』の後編。深町陽介と初鹿野唯には、最後ハッピーエンド。ただ唯の顔の痣は消えたのかな?千草を演じていた人魚伝説の娘にとっては、ハッピーエンドなんだろうか?宿村さんの妹が見つけた幽霊とは??疑問が残ったままのエンディングでした。
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深町陽介 美渚第一高校。顔に痣があったが、消えた。 初鹿野唯 美渚第一高校。顔に痣ができた。 荻上千草 美渚第一高校。深町の隣席の女子。 檜原裕也 陽介の中学時代の友人。美渚南高校。 初鹿野綾 唯の姉。 戸塚雅史 二十三歳の大学院生。綾と同じ研究室。 初鹿野芳恵 唯の祖母。 船越芽衣 唯が小学校時代に、同じ塾に通っていた。 藍田舞子 唯が小学校時代に、同じ塾に通っていた。
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物語の期日でもある8月31日に読み終わり。 他の人の感想にもあるが、一応ハッピーエンドになるのかな。しかし、著者のこれまでの作品的には無理にハッピーエンドにする事もないのでは?とも思った。 焼身自殺を強要されるシーンには、著者らしさが出てきたか?!えらいサイコでサスペンスな内容...
物語の期日でもある8月31日に読み終わり。 他の人の感想にもあるが、一応ハッピーエンドになるのかな。しかし、著者のこれまでの作品的には無理にハッピーエンドにする事もないのでは?とも思った。 焼身自殺を強要されるシーンには、著者らしさが出てきたか?!えらいサイコでサスペンスな内容になって来た?!とワクワクしたが、最終的にくぐり抜けて幸せになっちゃあ…どうなんだろ? おっちゃんは、著者の作風が好きだから星4つ。もっと壊滅的なラストだったら満点にしたい。だけど、そうではなかったから4つにします。 でも、何だかんだ言って楽しませてもらいました。
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ハンス・クリスチャン・アンデルセンの人魚姫のお話と福井県?の八百比丘尼伝説のお話を活用していてとても納得のできる終わり方で良かった。 この人が描く作風が好きです。
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痣。 顔の右側に青白くあるそれのせいで僕の人生は醜く歪んでいた。 「賭けをしませんか?」 公衆電話の向こう側からの提案、それは自身の醜さのせいで諦めた初恋を叶えるというもの。 斯くして僕の痣は消えた。 1994年夏、三年ぶりに出会った彼女は自殺を図り、その顔には僕と同じ痣があ...
痣。 顔の右側に青白くあるそれのせいで僕の人生は醜く歪んでいた。 「賭けをしませんか?」 公衆電話の向こう側からの提案、それは自身の醜さのせいで諦めた初恋を叶えるというもの。 斯くして僕の痣は消えた。 1994年夏、三年ぶりに出会った彼女は自殺を図り、その顔には僕と同じ痣があった。 粗筋だけで面白い。 もちろん本編も面白い。 「痣」という大きなコンプレックスによって諦めた過去の恋を謎の電話主からの提案で取り戻しに行くというストーリー。 しかし初恋の彼女には自身と同じような痣が出来ていて、この提案が酷く残酷なものだと気付かされる。 痣を含め自分を素直に受け入れてくれた彼女、立場が逆になった今、彼女が自分にしてくれたことをそのまま返すだけではどうにも同情らしい感情が見えてしまう。 そしてこうも思う、「痣」という悲観的な特徴が無くなった僕は彼女にとってもう一介の男子にすぎないのではないかと。 そんな葛藤の中でも皮肉なことにコンプレックスの無い僕の人生は前とは見違えるほどに他人との交流に輝いている。 賭けをしているのも忘れるほどに。 少年がこの賭けにどう打ち勝っていくのか、非常に読み応えのある青春小説でした。
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