終わった人 の商品レビュー
2022/12/29 現役生活を「終わった人」 わかるわかる、あの上司もこんなふうになってるんじゃないかと考えてしまった。 そして卒婚いいな、と思ってしまった。 人生長いのも考えものだな。
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内館牧子さんは初めて読んだけど 読み易くところどころでドキっとする表現もあり面白かった。 主人公は真面目に生きてきたのに、何が起こるかわからないのが人生だと再確認できた。
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63歳で定年退職したエリートサラリーマンのいわゆる老後の過ごし方。思っていた以上に紆余曲折、ドラマチックな展開で、予想していたような内容ではなかったけれど面白かった!私自身、もうすぐ50代で老後はどのようになるのか不安もあるので、こうした老後がテーマの小説をもっと読みたい。
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定年後にやり甲斐を失った仕事人間の悲哀は良く聞くが、それだけで終わらない話になっているのは、さすがヒット作の脚本家。最初から引き込まれ一気に読めるが、後半は個人的になんともすっきりしない。主人公が職業人として成仏するために背負った負債は小さく無いが、豹変する妻の態度がやるせない。
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銀行員の定年後をテーマにした小説。 つい最後まで読んでしまったが、なんとも早、合点がいかない気持ちが残る。結局、主人公が「成功」していないからなのだろう。1億円5千万まで資産を残すところまでいって、会社社長をやって倒産させて、、、。 自分の人生を考える材料の一つには間違いなくなったが。
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① この本を選んだ理由 定年後というものがイメージできる年齢になり、この手の話が面白いと感じるようになったため。 ②あらすじ 東大卒で、大手銀行に勤め、最終的に子会社ながらも役員で定年を迎えた田代の定年後のお話。仕事と夫婦に焦点があたっている作品に感じた。 ③感想 ...
① この本を選んだ理由 定年後というものがイメージできる年齢になり、この手の話が面白いと感じるようになったため。 ②あらすじ 東大卒で、大手銀行に勤め、最終的に子会社ながらも役員で定年を迎えた田代の定年後のお話。仕事と夫婦に焦点があたっている作品に感じた。 ③感想 何度も、タイトルである、「終わった人」というキーワードがでてくる。人生において終わったという瞬間があるものなんだろうか… いろいろな人から頼りにされる、人の役に立つ、やりたいことをやって楽しむ、行きたいところに行って感動を得る、などなど、歳とともにできなくなっていくことが何度も出てきて、この先の人生を考えさせられた。 恋愛というものを乗り越えた夫婦とは何なのか、ということも考えさせられる。「俺はなぜ、この女とずっと一緒にいるのだろう。」という心の声があって、そう思うことは、どの家庭でもあるだろう。昔と違い、夫婦共に働いているケースが多く、出会いの場面は歳をとってもあり、お互い干渉しない部分も時間と共に増えていく。そうすれば、尚のこと、そう思うこともあるだろう。 昔の人は我慢して生きていたけど、我慢しなくていいというのが常識になると、仕事とか、結婚とか、大きく変化していくんだろうなと考えさせられる作品だと思った。3組に1組は離婚しているなんて、だいぶ前に耳にしたけど、この先はどうなっていくんだろうか… ④心に残ったこと 「人は死ぬまで誇りを持って生きられる道を見つけるべき」という言葉は、心に残った。 限りある人生の中で、何を持って進んでいくのか、という疑問に対して、一つの答えだと思った。 また、結婚は「我慢して2人でいるか、別れるしかない」なんて、セリフもでてきて、なかなか面白かった。 最後の方に「卒婚」という言葉がでてくる。この言葉を知らなかったが、そういうのもあるんだろうなと、考えさせられた。 ⑤登場人物 田代壮介 63歳 専務取締役 田代千草 57歳 妻 道子 娘 西本徹 同期 青山敏彦 55歳 二宮勇 大学同級生 浜田久里 スクール受付 美雪 妹
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2021/6/18 読了 定年退職後のほのぼのしたような話かと思ったが、山あり谷ありな話でページ数は多いものの、サクサクと読めた。 自分は定年したらどうなっているのだろう。
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p26 散る桜残る桜も散る桜 良寛の辞世の句 p319 思い出と戦っても勝てない p333 思い出と戦っても勝てないのだ。勝負とは今と戦うことだ p346 故郷に帰れば、再起できそうだって思っているなら甘い 男の人って、すぐ故郷って言うんだよね。特に年取ると、故郷に帰りたい...
p26 散る桜残る桜も散る桜 良寛の辞世の句 p319 思い出と戦っても勝てない p333 思い出と戦っても勝てないのだ。勝負とは今と戦うことだ p346 故郷に帰れば、再起できそうだって思っているなら甘い 男の人って、すぐ故郷って言うんだよね。特に年取ると、故郷に帰りたいって言うのはほとんど男。女はまず言わない。わかっているからだよ。故郷は遠くにあって、遠くから思うからいいってことを p372 重要なのは品格のある衰退 英国が衰え、弱くなることを受け止める品格を持つことで、その後もインドと良好な関係を結んでいます。品格のある衰退の先にどのような社会を描くのか
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終わった人と言えど、まだ住む家もあり、かろうじて嫁もいて、娘や、孫や、友人がいる。そして東大卒!という頭脳も。 もっと悲惨な(まぁ、後半金銭的にはかなり悲惨だけど)状況を想像していたから、そんなに終わってないよ…と思った。 とはいえ、がっつり会社員生活を全うし、定年というパター...
終わった人と言えど、まだ住む家もあり、かろうじて嫁もいて、娘や、孫や、友人がいる。そして東大卒!という頭脳も。 もっと悲惨な(まぁ、後半金銭的にはかなり悲惨だけど)状況を想像していたから、そんなに終わってないよ…と思った。 とはいえ、がっつり会社員生活を全うし、定年というパターンは他人事ではなく、 シビアな娘の言葉をおそれる未来が自分にも?と思いながら読んだ。 設定がやや自分の日常より出来すぎてた分がいまひとつ。 映画は館ひろしだったのかー。なるほど。
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若い時は定年なんてずっと先のことだと思っていた。主人公のようにまだまだ仕事に心を残したままでは老後も余生もないのだと思う。 高齢者というには若過ぎ、もはや壮年でもない。 居場所の決まらない毎日の中でもがく姿はなんとも言えないものがある。 運良く新しくやりがいのある仕事を得てもいつ...
若い時は定年なんてずっと先のことだと思っていた。主人公のようにまだまだ仕事に心を残したままでは老後も余生もないのだと思う。 高齢者というには若過ぎ、もはや壮年でもない。 居場所の決まらない毎日の中でもがく姿はなんとも言えないものがある。 運良く新しくやりがいのある仕事を得てもいつまでもできるわけではない。年をとることは平等なのだ。 また年齢とともに夫婦のかたちもかわっていく。悠々自適な毎日はあり得ないのだなと思う。
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