犯人に告ぐ(2) の商品レビュー

雫井脩介(著者)

2020/01/25

＊警察、犯人、被害者家族―前代未聞の騙し合いが始まる!巧妙に仕組まれた“誘拐ビジネス”。神奈川県警を嘲笑うかのような闇の犯行に、異色の捜査官・巻島史彦警視が再び立ち向かう。累計135万部突破の大ヒット警察小説、待望の第2弾! ＊

面白過ぎて、徹夜で一気読み！前作に比べると、巻島警視のカラーが薄く、予想もつかない展開というわけでもない。が、オレオレ詐欺から誘拐ビジネスに移行していく様や、緊迫した騙し合いの攻防など、リアリティ溢れる展開にぐいぐい引き込まれた。「レスティンピース」が洒落てて効果的。早く続きが読みたい。

2016/12/14

主人公の巻嶋警視よりも犯人側に肩入れしてしまった。
捕まると分かっていても、何とか逃げ切ってほしいとさえ思った・・・

ラストの場面、知樹が見せる心情に巻嶋が応える場面は良かった。
知樹が、成功したら3人で一杯やりましょう！と誘う場面も見てみたかったのは贅沢というものか・・・

レストインピース・・次の勝負を早く読んでみたい。

2016/10/02

前作のネームバリューがあるにも関わらず、ほとんど話題にあがらず、書店でもあまり見かけない・・・。なんでだろ？
そんな中、中古本で半額以下になっていたので、購入しました。

正直、期待以上でした。
前作の内容を忘れていたのですが、なんとなく思い出しながら読めました。
トヨエツのイメージで。

前作を読み返したいと思います。

2016/09/19

巻島捜査官シリーズの第２弾ですが、今回はテレビを巻き込んだ劇場型捜査ではなく、振り込め詐欺から端を発した企業を狙った営利誘拐に巻島を中心とした神奈川県警が立ち向かうという展開でした。
第１弾同様、スリリングでスピーディーな展開には惹き込まれましたが、これまた前作同様にオチはあっけなかったですね！そこがこのシリーズの特徴なのかもしれませんが。
でも、続編を予感させるような結末に、今後の超知能犯？と巻島との対決がどこまで続いていくのか？楽しみにしたいです！

2016/08/23

巻島警視と犯罪者の心理戦を描くサスペンスミステリー。

犯人に告げたのはラストで、しかも劇場型捜査ではないので、「犯人に告ぐ2」はメインタイトルじゃない方がよいと思いました。
しかしながら、振り込め詐欺から始まり、誘拐ビジネスへの展開の犯人側視点の物語はクライム小説としても上出来だと思います。
一方、有名人になった巻島やその周りの刑事の活躍も、被害者の葛藤も丁寧に描かれていて、三つ巴の騙し合いの構図は見事でした。
ただ、設定が「犯人に告ぐ」から1年程度しかたっていないのは違和感がありました。
それにしても、次回作がありそうなので、リップマンとの決着を楽しみにしたいです。

2016/07/30

犯人に告ぐの第２弾。
最初は今度はおなじみの犯罪の話しか？と思っていたが、方向転換がうまい。
これって、まねされないですよね。そこが心配になるほどうまく書かれている。
犯人と神奈川県警の駆け引きが手に汗にぎる緊張感で描かれている。この描写はさすが！おすすめです。
「告ぐ」は描かれているのだが、駆け引きに比べて普通？すぎてちょっと不満かな。
次作もありそうなので、期待しています。

2016/07/03

私の好きな本ベスト１０に入る犯人に告ぐの続編！
もちろん面白かったけど、やはり前作にはかなわないっていうか、前作はタイトルが決め台詞でカッコよかったっていうか。
それでやられた私には２はやはり物足りなかった。
犯人側の気持ちにもシンクロしてしまい、このまま成功してほしいとさえ思ってしまった。
だけど主人公が巻島である以上それはないって冷静に思いつつ読んでた。
騙し合いも面白かったし、逆に続編じゃなければもっと評価高かったかも。
それだけ前作は私にとって衝撃的だったってことで。
でもさらに続編期待してます(笑)

2016/07/03

創作物とはいえ、劇場型犯罪の巧妙さがよく伝わって来る。
最後、もうひとひねりあって逃げきれたら爽快だったかもしれない。

2016/06/27

面白かった！ですが
前作が良すぎたので物足りさを感じるかも。
途中までどんな展開になっていくのかわかりません。
後半は予想ができてしまうが、逆にそれが良くて加速！１を読んでいたので期待しながら楽しんで読めた。厳しく言うとご都合主義かもしれないですな。

2016/06/11

犯人に告ぐの続編。といっても主人公の刑事たちが同じだけで新たな誘拐事件に挑む。
　犯人側の視点でも描かれていながら、これだけハラハラするのは、雫井さんの文才だと思う。
　いつも誘拐事件の肝となる、身代金の受け渡しで、振り込め詐欺が絶妙に組み合わさっているのが、素直に驚き、感心した。
　最後、主犯がつかまらずに終わるのも、次回作に期待を持たせる。次回作が楽しみ。