犯人に告ぐ(2) の商品レビュー
内容(「BOOK」データベースより) 警察、犯人、被害者家族―前代未聞の騙し合いが始まる!巧妙に仕組まれた“誘拐ビジネス”。神奈川県警を嘲笑うかのような闇の犯行に、異色の捜査官・巻島史彦警視が再び立ち向かう。累計135万部突破の大ヒット警察小説、待望の第2弾! トヨエツ主...
内容(「BOOK」データベースより) 警察、犯人、被害者家族―前代未聞の騙し合いが始まる!巧妙に仕組まれた“誘拐ビジネス”。神奈川県警を嘲笑うかのような闇の犯行に、異色の捜査官・巻島史彦警視が再び立ち向かう。累計135万部突破の大ヒット警察小説、待望の第2弾! トヨエツ主演映画で話題になったのが大分昔だったので、今となっては遅きに失したという趣きもありますが、それでも金看板の続編ですから期待大です。前作は劇場型犯罪に劇場型捜査で対抗するというドキドキする展開でかなり読み応えありました。今回は振り込め詐欺から、海外発展途上国で流行っている誘拐ビジネスのモデルケースを作ろうとする犯罪者との対決です。犯人にシンパシーを抱かせるような展開は僕の好み。なかなかのスピード感で好感度でした。心理戦もなかなか読ませるし、破綻も無く進んで行くのですが少々小粒です。犯人側を人道的にし過ぎて緊張感が無くなってしまったのかな。次作有りそうな終わり方なんで期待しています。
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18/01/02読了 うまいなー。都庁爆破よりこちらをドラマ化したほうが絶対に面白かったし予算も少なくて済んだでしょ、と読むタイミングから思ってしまった。 次作にもつながりそうでよいですね。
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全作を読んだのはいつだったか。 読み直した方がいいかな?と迷ったけれど、 みなさんのレビューでは 読み直さなくても大丈夫! という人が多かったので そのまま読んだ。 結果的には読み直さなくても全然大丈夫だったけど、 余裕があるなら全作から続けて読んだ方が 巻島さんの立ち...
全作を読んだのはいつだったか。 読み直した方がいいかな?と迷ったけれど、 みなさんのレビューでは 読み直さなくても大丈夫! という人が多かったので そのまま読んだ。 結果的には読み直さなくても全然大丈夫だったけど、 余裕があるなら全作から続けて読んだ方が 巻島さんの立ち位置?とか分かるからいいかもしれない。 今回も、全作に続きかなり夢中になって読んだ。 なぜか犯人を嫌いになれず、 心のどこかで応援してしまう自分もいたりした。 ラストの「プランA」のあたりからは 夢中度がMAX! 小川かつおが、あの呑気な性格で最後に何か手柄をたてるのかと期待していたのに、何もなかったのが少し残念。
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これは犯人を応援してしまうでしょ! しかし周到に練り上げた作戦を実行する犯人たちを追い詰めるのが意外にも敏腕刑事でなくポリスアカデミーみたいな半人前刑事というのがこの作者らしい。
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最初のを読んだような気がして手を出したが 読んでなかったかも? アワノ君が謎だけど、続きだす気満々な終わり… てかたまたまが続かなきゃ捕まえられなかったのに、 なんか態度でかくない、警察⁇
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着眼点が凄い。 ここまでシステマティックにできるのだろうか。 関係者が少なければ少ないほどミスは減るが、ミスによる打撃は関係者が多ければ多いほど少ない。 いわゆるとかげの尻尾切りがやり易くなる。 常に相手の裏をかくことができる人間はいないが、失敗することも想定できる場合はより精度が上がる。 前作を読んだのはずいぶんと前だが、劇場型犯罪という考え方やマスコミをもうまく活用する方法に感心した。今作はそれをも上回り面白い。 警察視点だけではなく、犯罪者側の視点も入り、頭脳勝負の様相が読者をどんどん惹き込んでいく。
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何故この作品が「犯人に告ぐ2」としてリリースされたのかという疑問を持ちながら読んでいた 巻島というキャラクターを使いたいだけなのではないか?とも思ったが、最後の頃に劇場型になる流れが出てきた ここで巻島の本領発揮かと思いきや、、、この作品が「犯人に告ぐ2」になった理由は最後の1ページにあった 「今夜は震えて眠れ」に続いて、この作品では「レスティンピース」というワードがフィーチャーされている 最後が良い つまるところ次があるという終わり方 3が楽しみだ 振り込め詐欺に手を染めている兄弟の話から始まる 弟は学生の頃から道を踏み外している感じだが、兄は頭が良く弟よりは普通に生活している ただ、大学卒業後の就職活動で問題が出た 就職活動に成功して食品製造会社に就職が決まったが、その企業が偽装問題を起こす 入社前に内定辞退をほぼ強要されたような状況に追い込まれ、そこから道を踏み外し始める そんなこんなで、バーテンダーのバイトをしながら、弟と一緒に振り込め詐欺を行っているような状況 二人の先輩悪友が振り込め詐欺の胴元?になっていた 何故先輩が胴元になっているかというと、振り込め詐欺の指導員?のような人間がいて、その人間に協力してもらっていた 今日も振り込め詐欺に成功したという時に指導員から胴元のところに電話がある 「レスティンピース」そう言って電話が切れた 「Rest in peace」安らかに眠れという意味で、「お前は警察に嗅ぎつけられた」「お前はもうお払い箱」というような意味だろう 胴元の先輩は逮捕されてしまうが、兄弟はタッチのところでその場から逃げ切る その後、その指導員が兄の前にあらわれる 「振り込めなんかでなくもっとでかい事をやろう」「お前の才能は評価している、お前ならもっとでかい事ができる」「海外では誘拐がビジネスとして根付いている、日本にも根付かせていきたい」等と言って次の悪事を企む 兄としては自分は才能がある、就職失敗していなければもっと良い人生になったはず、その失敗は自分のミスによるものではないという鬱屈が自分の深いところにあり、誘拐で大金を手に入れたら弟と表の稼業をやろうと そういった目論見で指導員の話に乗った いきなり本番ではなくまずは試してみようと 浮気をヤクザに知られて脅されて金を払った実績がある人間を誘拐し、本人から身代金を脅し取る事に成功 身代金支払いと共に開放するという古いスタイルではないスタイルを確立しようとしたのだ その成功でそのスタイルで成功する事を確信 本番では、兄が就職できなかった会社の社長を誘拐する事になった 兄としても自分の人生を狂わされた会社に鉄槌を下したいと思っていた この辺りから巻島刑事も多く登場してくる ターゲットをさらってくるのには成功 お金を受け取る段階で一度は失敗 二度目にトライする 金銭授受にはほぼ成功したのだが、巻島の隠し玉が活躍 誘拐犯の隠れ家を突き止める そこには指導員と兄弟がいた 指導員は去ろうとする「レスティンピース」 兄はその言葉がしっぽ切りの言葉だと知っているので外を確認すると警察らしき人間に取り囲まれている 指導員に「捨てないでくれ」と懇願 とりあえずこの場から逃げ切れば後で電話すると 指導員はすっと逃げる(どうやって逃げたのか?) 兄弟は正面突破で逃げようとするが途中で事故って立てこもり 怪我もしているのでほぼ逃げられない 警察側は「マスコミを入れろ!」 この状況はもう詰み 犯人を逃がす事は無いのでマスコミに大々的に取り上げてもらおうと 最後には兄弟は投降 兄は弟の首にナイフをあてる 「見たな?」「こいつ(弟)はオレに指示されてやっていただけだ!」と弟をかばう兄 そこに電話 指導員からだ 「兄弟は逮捕した」 こいつがこの事件の黒幕かと 今日はお前を逃してしまったが、必ずお前を追い詰める その日まで震えて眠れ
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「犯人に告ぐ」で初めて雫井さんを知り、やられてしまったわけだけど、この2は某所で評価が低かったためなんとなく今まで手を出せずにいた。でも、読んでみるととてもおもしろかった。思わず犯人の側についてしまい、成功を祈ってしまったほどだ。巻島警視と淡野の頭脳戦も深かったし、身代金受け渡し...
「犯人に告ぐ」で初めて雫井さんを知り、やられてしまったわけだけど、この2は某所で評価が低かったためなんとなく今まで手を出せずにいた。でも、読んでみるととてもおもしろかった。思わず犯人の側についてしまい、成功を祈ってしまったほどだ。巻島警視と淡野の頭脳戦も深かったし、身代金受け渡しの場面はドキドキした。続編があるんだよね。
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3月-1。4.0点。 巻島警視、続編。 オレオレ詐欺グループから、誘拐ビジネスへ。 新たな敵が出来て、次作に繋がる。 相変わらず面白い。
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まさかの2巻目発売(1巻から10年以上経過して発売)。 たまたま1巻を読んだばかりだったので定価購入して読了。 物語は1巻から半年後、誘拐ビジネスを行う犯人視点で描き、それを巻島が追い詰めていくと行った形。 犯人を捕まえることができたのは1巻より偶然に近い感じで少し残念。 「お前もすぐに捕まえてやる。お前はそれまで震えて眠れ」 これはまだ続きそうな感じで。
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