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岬のマヨイガ の商品レビュー

3.8

26件のお客様レビュー

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2022/01/08

訳ありの女性と訳ありの少女が岩手の見知らぬ土地で震災に遭遇し、避難所で遭遇した不思議なおばあさんと暮らし始める、他人同士の家族のお話。 津波をきっかけに起こる不可解な現象に、おばあさんの愉快な妖怪(?)のお友達の助けを借りて立ち向かう、ファンタジー。 児童小説なので、とても読みや...

訳ありの女性と訳ありの少女が岩手の見知らぬ土地で震災に遭遇し、避難所で遭遇した不思議なおばあさんと暮らし始める、他人同士の家族のお話。 津波をきっかけに起こる不可解な現象に、おばあさんの愉快な妖怪(?)のお友達の助けを借りて立ち向かう、ファンタジー。 児童小説なので、とても読みやすい。 アニメ映画とは印象が違うが、映像も観てみたい。

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2021/12/12

おそらくあの津波のあと、岩手の昔話や民話をモチーフに書かれた作品。 清き良き雰囲気のあるとこが素敵。 赤目の方は一方的に悪者扱いなのが残念。 世界中にある土着を新参者が駆逐したあと、土着が悪だったようにされるパターンのような。

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2021/10/11

今でも大好きな 霧の向こうの不思議な街 の柏葉幸子さんの作品をアニメ化きっかけで読んでみた。 不思議で楽しくて、再生していく登場人物とともにこちらも元気をもらえた。とても素敵な物語。 図書館に柏葉さんの本がたくさん並んでいたので少しずつまた読んでみようかな。

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2021/01/08

いきなりの辛い話に涙が出た(T-T)遠野からきたキワおばあちゃんと、辛い事情をかかえた萌花ちゃんとゆりえさんが名前を変えて岬のマヨイガで暮らし始める。このまま徐々に幸せに…と思っていたら、封印されていた悪いものが大震災で封印が解かれて…(゜゜;)そして岩手県中の不思議なものオール...

いきなりの辛い話に涙が出た(T-T)遠野からきたキワおばあちゃんと、辛い事情をかかえた萌花ちゃんとゆりえさんが名前を変えて岬のマヨイガで暮らし始める。このまま徐々に幸せに…と思っていたら、封印されていた悪いものが大震災で封印が解かれて…(゜゜;)そして岩手県中の不思議なものオールスターズが登場!キワおばあちゃんって何者?(・・;)と思いつつも、身近な川のカッパさんが登場したりして嬉しかった(*^^*)最後には大変だけれども3人がいつまでも岬のマヨイガで幸せに暮らして行けそうで、嬉し涙が…(´_`。)゙

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2020/10/29

東日本大震災を題材にしたであろうファンタジー。 残った人たちへの、力強く生きてほしい、負けないでほしいというメッセージを感じました。 現実にあったことや作者のメッセージが強く感じられますが、東北の妖怪や伝説が出てきたりとファンタジー要素も多めなので、重くなりすぎず読みやすかったで...

東日本大震災を題材にしたであろうファンタジー。 残った人たちへの、力強く生きてほしい、負けないでほしいというメッセージを感じました。 現実にあったことや作者のメッセージが強く感じられますが、東北の妖怪や伝説が出てきたりとファンタジー要素も多めなので、重くなりすぎず読みやすかったです。

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2020/08/24

これもYAブックガイドから。立て続けに読むの巻。遠野物語を3.11に絡めて、っていうファンタジー。妖怪好きにも楽しめる作品だったけど、どうしても気になった点が…。ママの旦那、避難所にちらっと探しに来ただけで、すぐに諦めて帰ったの??ここまで来たってことは、それなりの確信をもって訪...

これもYAブックガイドから。立て続けに読むの巻。遠野物語を3.11に絡めて、っていうファンタジー。妖怪好きにも楽しめる作品だったけど、どうしても気になった点が…。ママの旦那、避難所にちらっと探しに来ただけで、すぐに諦めて帰ったの??ここまで来たってことは、それなりの確信をもって訪ねているんだろうし、そんなにすんなり諦めますかね?子どもの叔父さんの方は、幻覚でしか登場しないのに…。最後の場面の布石ってのは分かるけど、それにしても、結構物語の主軸に近い部分だけに、見逃せない瑕疵に思えてならんかった。

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2020/01/13

あの日、両親を亡くした萌花は会ったこともない親戚にひきとられるために、そして、ゆりえは暴力をふるう夫から逃れるために、狐崎の駅に降り立った。彼女たちの運命を変えたのは大震災、そしてつづいて襲った巨大な津波だった。命は助かったが、避難先で身元を問われて困惑するふたり。救いの手をさし...

あの日、両親を亡くした萌花は会ったこともない親戚にひきとられるために、そして、ゆりえは暴力をふるう夫から逃れるために、狐崎の駅に降り立った。彼女たちの運命を変えたのは大震災、そしてつづいて襲った巨大な津波だった。命は助かったが、避難先で身元を問われて困惑するふたり。救いの手をさしのべたのは、山名キワという老婆だった。その日から、ゆりえは「結」として、萌花は「ひより」として、キワと三人、不思議な共同生活が始まったのだ―。

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2018/10/21

柏葉幸子 かしわばさちこ 1953年、岩手県生まれ。東北薬科大学卒業。「霧のむこうのふしぎな町」(講談社)で第15回講談社児童文学新人賞、第9回日本児童文学者協会新人賞を受賞。ほか え さいとうゆきこ 1981年、青森県十和田市生まれ。岩手大学教育学部特別教科(美術・工芸)教員...

柏葉幸子 かしわばさちこ 1953年、岩手県生まれ。東北薬科大学卒業。「霧のむこうのふしぎな町」(講談社)で第15回講談社児童文学新人賞、第9回日本児童文学者協会新人賞を受賞。ほか え さいとうゆきこ 1981年、青森県十和田市生まれ。岩手大学教育学部特別教科(美術・工芸)教員養成課程で染色を学ぶ。グラフィックデザイナー、イラストレーターとして活動。現在岩手県盛岡市在住。 カッパ、狛犬、座敷童子、そしてマヨイガ・・・ おばあちゃんと不思議なものたちが、 その土地を愛して、 生きていくことを教えてくれたーーー。 2015年9月10日 第一刷発行

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2017/10/14

『ビブリオバトルへ、ようこそ!』で紹介されていたのでまんまと読んでみたのだけど、いやあ、おもしろかった。 介護施設に入所する予定だったキワさん、夫の暴力から逃げてきたゆりえ、両親を亡くして親戚に引き取ってもらうところだった萌花。大きな津波が襲ったその日、遠野の近く、狐埼で偶然居合...

『ビブリオバトルへ、ようこそ!』で紹介されていたのでまんまと読んでみたのだけど、いやあ、おもしろかった。 介護施設に入所する予定だったキワさん、夫の暴力から逃げてきたゆりえ、両親を亡くして親戚に引き取ってもらうところだった萌花。大きな津波が襲ったその日、遠野の近く、狐埼で偶然居合わせた三人は家族として生活を送り始める。 認知症だと言いながらなにもかもわかっているようなおばあちゃんは、三人が暮らす古家を整えたり、昔話を語ったり、とても頼れるのだけれど、なにやらふしぎな友達がたくさんいて…。 「津波のあの日」から始まる物語だったので、読みだしたときは少しどきりとしたけれど、そこから一つの家族のかたちが出来上がっていくのがとてもすてきだと思った。 おばあちゃんはどこか謎めいているけれど、このまま穏やかに進んでいくのかと思いきや、まさか妖怪たちが登場するとは! 海ヘビの必死さはどこか胸に痛かった。 あと伏線回収が大好きなので、コミセンに取りに行ったシーンで「ああ、やっぱりここはそうですよね!」とテンションが高まってぐっときた。 最後、私も「行ってしまう」のかと思ったけれど、この終わり方すきだ。

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2017/03/05

『つづきの図書館』もそうだったけど、現実の世界で困難を抱えている人物が、非現実の世界の住人とかかわることで成長し、自らを取り戻す物語。 こちらは、大震災の東北から始まるので、より書くのにも勇気が必要だっただろう。 DV夫から逃げてきた女性と、両親を亡くし、場面緘黙症になった少女と...

『つづきの図書館』もそうだったけど、現実の世界で困難を抱えている人物が、非現実の世界の住人とかかわることで成長し、自らを取り戻す物語。 こちらは、大震災の東北から始まるので、より書くのにも勇気が必要だっただろう。 DV夫から逃げてきた女性と、両親を亡くし、場面緘黙症になった少女と、謎の老女が被災し、古民家で擬似家族となる。そこに遠野物語のふったちやカッパ、座敷わらしが出てくるところが柏葉幸子らしい。 震災で、封印されていた魔物がよみがえり、それを皆が力を合わせて退治する。 現実の設定にちょっと甘さがあるような気はするが、子ども向けだからこれくらいがちょうどいいのかも。 被災した人が読んでも、楽しめて、ふるさとの良さを再確認できるのではないかと思う。お地蔵さんが心配して飛んで来るとか、あって欲しいよね。

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