貞観政要 の商品レビュー

4.1

37件のお客様レビュー

  1. 5つ

    11

  2. 4つ

    15

  3. 3つ

    7

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2022/01/02

難しそうで敬遠していたのですが、いざ読んでみると結構面白かったです。 李世民と魏徴の関係性がとても良いなぁと思いました。

Posted byブクログ

2021/09/30

この本は大変ためになった。 部下に耳を傾けて、省みることの重要さが説かれていました。 天下を取った後に、 守りながら攻めて二代三代と続くためのコツが記されています。 北条政子も徳川家康も、 この本を熟読していたそうです。

Posted byブクログ

2021/08/14

部下の言葉に耳を傾ける、自らの欲望を抑える、など一つ一つの教えはシンプルですし特別真新しいものでもありません。 けれどこの貞観政要が説得力を持つのは、太宗がそれらを上から目線で語るばかりではなく、ときに踏み外しそうな太宗をまさに部下が諫め諭す姿がそのまま書き記されているところだと...

部下の言葉に耳を傾ける、自らの欲望を抑える、など一つ一つの教えはシンプルですし特別真新しいものでもありません。 けれどこの貞観政要が説得力を持つのは、太宗がそれらを上から目線で語るばかりではなく、ときに踏み外しそうな太宗をまさに部下が諫め諭す姿がそのまま書き記されているところだと思います。

Posted byブクログ

2021/08/16

リーダーシップについて学ぶために、古典の名著を選書。 中国史に名を残す名君(最高のリーダー)太宗が、 部下からおもいっきりダメ出しをされて、それを改めるという事例集。 ダメ出しを素直に受け入れる懐の広さが後世に名君として名を残すことになった。たとえ君主に昇り詰めたとしても、そこ...

リーダーシップについて学ぶために、古典の名著を選書。 中国史に名を残す名君(最高のリーダー)太宗が、 部下からおもいっきりダメ出しをされて、それを改めるという事例集。 ダメ出しを素直に受け入れる懐の広さが後世に名君として名を残すことになった。たとえ君主に昇り詰めたとしても、そこからの平安〜繁栄は未知の領域。 名君太宗が部下から辛辣なダメ出しを受けたり、葛藤をする様は、親近感があり、命を賭けた部下のダメ出しは説得力のある内容となっている。 1400年前から人間は大きく変わっていないな、と思った。 自分の自制心だけで自分の欲望を制御したり、 問題に気づく事は難しい。

Posted byブクログ

2021/05/16

人を雇う立場になるにあたり、心得として本書を求めた。その立場になってしばらく経つが、折々に本書の内容が心に浮かんでくる。ことある毎に読み返し、行動の羅針盤として大いに活用している。

Posted byブクログ

2021/03/31
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

唐の太宗と名臣の政治問答集。 諫言の重要性。懐深くそれを受け止める。後継者育成に失敗する太宗。育てようとしたが、策謀好きになってしまい、凡庸な方を選ぶ。 皇帝は船で、人民は海だ。疎かにしてはならない。 礼を尽くして相手の言うことを聞くことで、名臣が来る。 公平に相手に対する。 率先垂範。 謙虚に、発言は慎重に。 自己コントロール。

Posted byブクログ

2021/02/17

【感想】 唐の太宗の政治に関する言行をまとめた書であり、「帝王になるための心得」よりも、「良き帝王を続け、国を安泰にするための心得」に重きを置いて記述したものとなっている。 年代的には、太宗が元号を「貞観」と改元した627年前後になるが、古くから脈々と培われてきた心得は、現在の世...

【感想】 唐の太宗の政治に関する言行をまとめた書であり、「帝王になるための心得」よりも、「良き帝王を続け、国を安泰にするための心得」に重きを置いて記述したものとなっている。 年代的には、太宗が元号を「貞観」と改元した627年前後になるが、古くから脈々と培われてきた心得は、現在の世の中においても納得いくものが多い。 特に、「社会的に高い地位にあればあるほど、失言の影響は大きい」「記録を重んじろ」といったものは、まさに今の時代においてこそ意識しなければならない警句である。当時こそ国のトップに進言できる人物は限られていたが、現代においては、トップであっても気軽に声を発信できるようになったし、国民もそれに意見することが簡単になった。 それは民主主義的には好ましい発展であるが、君主と臣下と民のパワーバランスが一層複雑になった結果、トップはより一層言動に注意を払い、透明性を確保しなければならないのも事実である。 今よりも不透明な場で意思決定が行われていた寡頭政治の時代から、こうした「民への説明責任」が既に重んじられていたというのは、刮目に値するだろう。 ※古典はエッセンスだけを抜き出しては味気ないものになってしまうが、一応まとめを作ってみたので、どういう内容があるかをサッと見たいときに参考にしてほしい。 【本書のまとめ】 貞観政要は守成(守り)の心得。トップを取ることよりも、トップを死守するための心得を説くものである。 ●心得 ・我が身を正し、度が過ぎた贅沢を控え、万民の手本となるような私生活を送ること。 ・臣下の諫言をよく聞き入れること。安心して相談できる相手を持て。 ・好調なときこそ気を引き締め、慎重を旨としろ。 ・情報のパイプを幅広く確保しろ。 ・例え身分が上であろうとも、適切を欠くときは遠慮なく諫言しろ。 ・君は舟なり、庶民は水なり。水はすなわち舟を載せ、水はすなわち舟を覆す。 ・組織の経営・維持にあたっては、まず原理原則を確立し、トップが率先して実行にあたること。 ・部下の諫言は苦くとも薬になる。進んで受け入れよ。 ・説得力を強めたいなら手本を示せ。 ・手厳しい批判や未熟な提案でも、頭ごなしにやりこめず、喜んで耳を傾けよ。 ・人の短所と長所を心得、長所を発揮できるような登用をしろ。 ・礼をつくして相手に仕え、謹んで教えを受ける。これなら自分より百倍すぐれた人材が来る。相手と対等にふるまう。これでは自分と似たり寄ったりの人間しか集まってこない。 ・人材を登用するときは、泰平の時代には人物にウェイトを置き、波乱の時代には能力にウェイトを置け。 ・人を知る者はせいぜい智者の水準だが、自分を知る者は真に明智の人である。自分を知るということは至難の技であるため、自己推薦制はやめたほうがいい。 ・仁義による政治を執れ。 ・臣下の献身を期待するためには、まず、君主の側が相手の価値を認め、それにふさわしい待遇を与えることが肝心である。 ・部下が言うことを訊かないときは、まず自分の言動を省みろ。 ・生活水準の膨張には、ふだんから気を配れ。 ・常に謙虚に生きろ。人の頂点に立ったとき、上から天が見てくる。 ・社会的に高い地位にあればあるほど、失言の影響は大きい。 ・学問教養を身に着けろ。 ・公平清廉たれ。 ・記録を重んじろ。歪曲せずに文字に残すことの重みを知れ。 ・法令はすべからく簡約なるべし。 ・兵は凶器なり。戦争は最後の手段として用い、兵を軽々しく動員するな。 ・兵は凶器であるが、軍備は怠るな。備えあれば憂いなし。 ・嗜好、感情をセルフマネジメントせよ。

Posted byブクログ

2021/01/14

古典の中では1.2を争う読みやすさ。 4コマ漫画を読んでいるような簡単、明快。 聞き慣れない古典だから敬遠しがちだが、考え方は今にも通用するものでスッキリするものが多い。 内容は専制君主が今でいう、不正の3要素を持ちながらいかに不正に流されないか、いかにすれば正しい道を歩める...

古典の中では1.2を争う読みやすさ。 4コマ漫画を読んでいるような簡単、明快。 聞き慣れない古典だから敬遠しがちだが、考え方は今にも通用するものでスッキリするものが多い。 内容は専制君主が今でいう、不正の3要素を持ちながらいかに不正に流されないか、いかにすれば正しい道を歩めるかを記している。 李世民の心構えはリーダーをはじめ、誰かの上に立つ人として心得ておきたいものだと思う。

Posted byブクログ

2020/12/22

帝王学の源流と言われる。 組織のトップはもちろん、上司と部下が存在するのならば 1度は読むべき本だと思う。

Posted byブクログ

2020/12/19

トップは孤独。その中でも無私であること、常に謙虚に諫言をされやすく、受け入れる器の重要性を説き続けている。人間の器とか人格といったことは研鑽を積み重ねなので、磨いていきたい。

Posted byブクログ