あのひとは蜘蛛を潰せない の商品レビュー
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大抵の人が子供の頃にちゃんとしなさい、と言われたことがあると思う。親から見ると子供はいつまでも子供だし一緒に住んでいると特にそうなんだろうなと思う。 都会に住んでいるとこの主人公のように干渉されながらも当たり前のように同居するだろうなと思う。経済的にも助かるしね。 この主人公も家を出ることでいろんなことを自分で飲み下しながらようやく一人の社会人になっていったなと親目線で感じた(笑)
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割と薄めの文庫だったので2時間程度で読み切れると思っていたんです。 全然、数日かかりました。彩瀬まる先生の書かれる物語を2時間程度で味わいきれるわけがなかったですね。 もう言葉の節々に苦味と旨みが滲み出ていて、意味を考えながら読んでいたので時間がかかりました。彩瀬まる先生の心理描...
割と薄めの文庫だったので2時間程度で読み切れると思っていたんです。 全然、数日かかりました。彩瀬まる先生の書かれる物語を2時間程度で味わいきれるわけがなかったですね。 もう言葉の節々に苦味と旨みが滲み出ていて、意味を考えながら読んでいたので時間がかかりました。彩瀬まる先生の心理描写が大好きです。 梨枝が幸せになってくれるのか、いやでもこの場合幸せの定義ってなんだろう、とかぐるぐる考えちゃって、心に深く刺さって抜けなくて、他人事とは思えないお話でした。 愛情って何なのでしょう、思いやりって何なのでしょう。 皆さんも1度読んでぐるぐる考えてみてください。 私にとって楔のような1冊になりました。
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読んでいると呼吸が詰まりそうになるような、おそらくこの物語と似たような身に覚えのある体験をした方も多いのではないだろうか。 P.195〜199 「かつんと小石を噛んだように三葉くんの表情が強ばる───…」 ここからの流れが所謂毒親育ちの弊害を分かりやすく表現している。梨枝自身も母から言われ続けてきた「ちゃんとしなさい」「みっともない」の呪いで恋人の三葉くんを支配しようと苦しんでいくさま。 梨枝を縛り付けるのは母から女手ひとつで住宅ローンを完済し子供ふたりの成人後まで世話して"やってる"と言われ続けた、見返りを求めて余計な先回り/面倒/条件付きの愛情。 「かわいそう」だから尽くしてしまう。自分だって相当息苦しいはずのに。 他の方も述べていたかと思われるが、この作品は恋愛ものとは少し違うかもしれない。 しかし、本質は呪いからの解放と梨枝が完全な独り立ちが始まった今からどうやって生きていくのか、どちらかと言えば前向きな終わり方だったと思う。 最後に、呪いを抱えながらも自分の責任で店舗を任せて貰えるほどの実力は他でもない梨枝自身の努力の成果だということは揺るぎない事実だ。
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全く一緒ではなくとも、主人公のある部分に、これは私でもあるかもしれないと思った。 みんな、みっともない。でも、みんな懸命に生きている。
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母にべったりな関係で育ち、母の教育や学校の物差しがすべてだと思って育ってきた私にとって、非常に刺さる物語でした。 私も主人公とは違う理由で母を「かわいそう」だと思う瞬間があるのですが、じゃあそれを解消するために何かできるかと言われたら何も出来ないし、そもそも「かわいそう」は他人が...
母にべったりな関係で育ち、母の教育や学校の物差しがすべてだと思って育ってきた私にとって、非常に刺さる物語でした。 私も主人公とは違う理由で母を「かわいそう」だと思う瞬間があるのですが、じゃあそれを解消するために何かできるかと言われたら何も出来ないし、そもそも「かわいそう」は他人が勝手にかけてる呪いに過ぎないのだと、改めて心に留め直しました。 主人公の梨枝が他人の物差しではなく自分の物差しで生きることを決意したシーンは、この先何度も読み直したいです。
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感想が難しい。何を書いたらいいかな。 その人によって正解はそれぞれで、考え方も人それぞれ。だからこそ分かり合うのは難しいし、相手の考えに対してどこまで許容できるかが重要なのかな。 例えば、弱ってる時に優しくしてもらえたら嬉しい人もいるし、そんな時に優しくしてもらったら同情しないで...
感想が難しい。何を書いたらいいかな。 その人によって正解はそれぞれで、考え方も人それぞれ。だからこそ分かり合うのは難しいし、相手の考えに対してどこまで許容できるかが重要なのかな。 例えば、弱ってる時に優しくしてもらえたら嬉しい人もいるし、そんな時に優しくしてもらったら同情しないで欲しいって思う人もいるわけで。 本当にその人のためを思ってした行動ならいいことなの?それは独りよがりではないの?でもその基準って誰が決めるの? いろいろ考えたけどまだ頭の中がまとまってないな。もう少し考えて頭を整理したい。 でも前向きな終わり方でよかったなあ。
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みんな大なり小なり闇を抱えて生きている。 その闇がコンプレックスやトラウマであると同時に 生き方の一部になっていることに気づいたとき、どう行動するのか。 梨枝と三葉の関係は続いて欲しいと願いつつも、だんだん壊れていって 「好きだけど適切な距離感に戻ろう」みたいな展開になりそうだなと思っていたけど 自分たちで行動してやり直すことになってよかった。 母との関係に悩んでいた時期もあったし 今でも腹が立つことは多いけれど 母娘の関係がテーマの小説がたくさんあって それぞれ細かい種類は全く違うけれど、割とポピュラーな悩みなんだなと気付いて楽になった。
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面白かった。話の展開が読めなくて、続きが気になって、すぐに読み終えてしまった。ページが残り少なくなるにつれて、読み終えたくないなっていう気持ちになった。解説にもある通り、一文一文を噛み締めて、自分が登場人物だったらとか想像しながら読んだ。 あれだけ嫌だなって避けていたお母さんに...
面白かった。話の展開が読めなくて、続きが気になって、すぐに読み終えてしまった。ページが残り少なくなるにつれて、読み終えたくないなっていう気持ちになった。解説にもある通り、一文一文を噛み締めて、自分が登場人物だったらとか想像しながら読んだ。 あれだけ嫌だなって避けていたお母さんに、生活の術は教わっていなくても日常のマナーとか学んでいて感謝する場面がいいなって思った。みっともないって何度も言われるのは自己肯定感とか自己有用感とか低くなるけど、お母さんも必死だったのかなと思う。 数カ月後にもう一度読みたくなると思う、面白かった!
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親と共依存の、28歳女性。 年齢に見合わない未熟さ。またそれも個性として面白いのかもしれない。人間の性格は誰1人同じなんてないし、正解もないのだろう。そんなあいまいさ、 「ちゃんとしてない」ことを愛おしく思える。 温かさだけでなく、人の無情さ世の中の移ろいやすさを描いていた。
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彩瀬まるさんの話は共感点が多かったが、理由が分かった。 思い出したくない過去と紐づく物語。 私にはしんどかった。
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