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山口恵以子エッセイ集 おばちゃん街道 の商品レビュー

3.4

12件のお客様レビュー

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2021/07/10

山口さんが文学賞を受賞したときは「食堂のおばちゃんが作家に」と話題になったもんだ。食堂のおばちゃんだっていうし、著作の『食堂のおばちゃん』からもおふくろの味を繰り出すようなおばちゃんを何となく想像していたけど、かなりスパイシーかつ古漬けのような味あるおばちゃんだった。 ストーリー...

山口さんが文学賞を受賞したときは「食堂のおばちゃんが作家に」と話題になったもんだ。食堂のおばちゃんだっていうし、著作の『食堂のおばちゃん』からもおふくろの味を繰り出すようなおばちゃんを何となく想像していたけど、かなりスパイシーかつ古漬けのような味あるおばちゃんだった。 ストーリーを作ること、書くことがとにかく好きで、そこに人生の核を据えてきたような人。結婚もしてないし長らく派遣社員として稼いできたというから世間的にはお気の毒さまというような人生なんだけど、本人が気にしてないというか納得しているというか、そういう人は強いのだ。世間の物差しでは測れない、(何となく)分度器のような人とでもいっておこうか。 軽いエッセイのつもりで読み始めたら、生きる肥やしになりそうな要素がいっぱい。読んで元気になれる本。

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2018/11/15

 食堂のおばちゃん(既に食堂は退職されている)作家、山口恵以子さんのエッセイ集。お酒を愛し、43回のお見合いを経ても独身で、飼い猫2匹からはDVを受け、介護が必要な母親の世話をしたり、少女漫画家になる夢を抱いてから脚本家へシフトし、やがてその夢も破れて、小説家になった時には、職業...

 食堂のおばちゃん(既に食堂は退職されている)作家、山口恵以子さんのエッセイ集。お酒を愛し、43回のお見合いを経ても独身で、飼い猫2匹からはDVを受け、介護が必要な母親の世話をしたり、少女漫画家になる夢を抱いてから脚本家へシフトし、やがてその夢も破れて、小説家になった時には、職業は食堂のおばちゃんだった。  やりたいことを諦めず、置かれた状況で精一杯努力するところや、変に夢を見ずに冷静に自己分析して、トラブルや壁にぶつかっても、有効な手段と戦略を持って行動できるところが素晴らしく、自分も逞しくあらねば、と思った。 ご自身のこれまでの人生における出来事や生い立ちも、読みごたえがあるけれど、雑誌の人生相談の話から自由に語られる持論がとても説得力を持っていて、潔くて、読んでいて清々しい気持ちになれて良かった。

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2017/10/26

変なお見合い相手の話や食堂での苦労話、最終章の人生訓が興味深く良かった。あしたの朝子の表紙そのままの御母堂の写真は必見。著者の人となりがとても良くわかる一冊。

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2017/05/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

この前、初めて、山口恵以子さんの作品、「食堂のおばちゃん」を読みました。 とても良かったので、どういう方なのか気になって。 山口さんの半生が、ぎゅっと詰まっていて、一気に読んでしまいましたが、一気に書かれたものでもあるようです。 パワフルに頑張って来られたんですね! 松本清張賞を受賞されて、この作品こそは何としても売ってあげようと、可愛い「我が子」である『月下上海』のために取材やテレビ出演に頑張る様が印象的でした。 取材陣を自宅に招いたり、職場である某社員食堂での撮影にも応じたり… そして、ごはんを振る舞う、振る舞う。 できるかぎりの努力はすべてする、というのが、山口さんの生き方です。 書くことが大好きで筆も速いということなので、面白い作品をどんどん、読ませてほしいです。

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2016/12/29

2016.12.29読了。図書館で借りた。 著者の事はテレビでは何回か見ていて、興味があった。小説はまだ読んだことはない。 豪快な方であるけど、どことなく品を感じる方だと思っていた。エッセイは読みやすく、エピソードは思っていた以上に豪快な物もあった。けれども文体は丁寧で、独りよ...

2016.12.29読了。図書館で借りた。 著者の事はテレビでは何回か見ていて、興味があった。小説はまだ読んだことはない。 豪快な方であるけど、どことなく品を感じる方だと思っていた。エッセイは読みやすく、エピソードは思っていた以上に豪快な物もあった。けれども文体は丁寧で、独りよがりではないと感じた。 色々励まされる内容。母親と仲が良くて結婚出来ないという点は、自分には考えられないこと。若い時のお見合い写真は綺麗だなと思った。 小説も読んで見たい。

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2016/12/06

山口さんのことは、NHKの番組で初めて知りました。「恒産なきものは恒心なし」そういって食堂で働きながら賞をとる。 すげー。 作品読む前にファンになりました(思う壺。笑。) このあけっぴろげな感じは好みが分かれるところだとは思いますが、私は好きです。 推敲してある文章じゃない感じ...

山口さんのことは、NHKの番組で初めて知りました。「恒産なきものは恒心なし」そういって食堂で働きながら賞をとる。 すげー。 作品読む前にファンになりました(思う壺。笑。) このあけっぴろげな感じは好みが分かれるところだとは思いますが、私は好きです。 推敲してある文章じゃない感じですが、もう、山口さんの生き方が、小説ちっくですからね(笑。 ドラマな感じなのに軽いので、夜に酒のみながらでも読めます。

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2016/04/09

「月下上海」で松本清張賞を受賞した”食堂のおばちゃん”山口惠似子さんの初エッセイ。著者の他の作品は読んだこともなく、テレビも観ないのでこのエッセイを読むまで全く知らなかったのですが、失敗の連続、崖っぷち人生の自身の生き様をさらけ出した、なかなか痛快なエッセイでした。<人間の悩みに...

「月下上海」で松本清張賞を受賞した”食堂のおばちゃん”山口惠似子さんの初エッセイ。著者の他の作品は読んだこともなく、テレビも観ないのでこのエッセイを読むまで全く知らなかったのですが、失敗の連続、崖っぷち人生の自身の生き様をさらけ出した、なかなか痛快なエッセイでした。<人間の悩みには二種類しかありません。どうでも良いことと、どうにもならないことです>なんてなかなかの名言だ。

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2016/02/15

山口さんの初エッセイ。 テレビでもたまに拝見するけど、気取らずざっくばらんで、そして話が面白いので一気にファンに。

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2015/12/19

有楽町と新橋の中間の高架下の社員食堂のおばちゃんから作家に転身した山口恵以子さんの初めてのエッセイ集「おばちゃん街道」、2015.9発行です。これまでの半生を楽しく明るく語ってらっしゃいます。山口恵以子さん、1958年(昭和33年)東京生まれ、東京タワーと同い年、山口百恵と同学年...

有楽町と新橋の中間の高架下の社員食堂のおばちゃんから作家に転身した山口恵以子さんの初めてのエッセイ集「おばちゃん街道」、2015.9発行です。これまでの半生を楽しく明るく語ってらっしゃいます。山口恵以子さん、1958年(昭和33年)東京生まれ、東京タワーと同い年、山口百恵と同学年で、現在は旦那なし子供なし、カレシなし、ボケた母、DVの猫と暮らしてるそうです。自分の人生をネタに書きまくってるそうです(^-^)大の酒好きで、外でへべれけまで呑んで、朝起きたらパンツ1枚でトイレで寝てたとか、大物ですねw

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2015/12/18

作家山口恵以子さんの生い立ちから現在に至るまでのエッセイ。 普通の人は、松本清張賞作家→元食堂のおばちゃん→TVでよく見る という認識かもしれないけど、私にとっては、 TVでよく見るおばちゃん→作家だったんだ→元食堂のおばちゃんだったんだ という認識でこの本を手にした。 これから...

作家山口恵以子さんの生い立ちから現在に至るまでのエッセイ。 普通の人は、松本清張賞作家→元食堂のおばちゃん→TVでよく見る という認識かもしれないけど、私にとっては、 TVでよく見るおばちゃん→作家だったんだ→元食堂のおばちゃんだったんだ という認識でこの本を手にした。 これからもメディアでおばちゃんとして言いたい事を言えるキャラでいて欲しい。

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