ロスジェネの逆襲 の商品レビュー
半沢シリーズの中で個人的に1番好きかな。 スパイラルの瀬名さんと半沢の部下森山が旧友で親会社と敵対という設定がとてもいい。
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ドラマを見終わった余韻が冷めないうちに読んだ。 登場人物が俳優で脳内で再現され さくさく読めた。 台詞の抑揚の付け方がドラマと本では異なる印象になる。 あのドラマの俳優陣はものすごく濃いので「そりゃそうだろ」という話なのだが、 演じるという行為の幅と言うのか、 口に出す表現とい...
ドラマを見終わった余韻が冷めないうちに読んだ。 登場人物が俳優で脳内で再現され さくさく読めた。 台詞の抑揚の付け方がドラマと本では異なる印象になる。 あのドラマの俳優陣はものすごく濃いので「そりゃそうだろ」という話なのだが、 演じるという行為の幅と言うのか、 口に出す表現というのは様々なのだなぁ…とあらためてドラマの良さを感じる。 逃げ恥ドラマ化でも思ったのだが、 本を映像化する際の脚本の旨さを感じたとき えもいわれぬ感動を味わう。 あの「大和田」を加え、よりスピード感を演出する脚本がいかに見事だったか。 昨今のコロナ禍を経て、 「あのとき被害を受けたコロナ世代だ、大学時代遊んで過ごしたあんたら「ゆとり世代」とは違うんだ…」 などという新たな「世代論」が生まれる気配を感じている。 いつでも時代にあぐらをかかずに精一杯戦う半沢の仕事観に胸打たれる作品だった。
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ドラマを見てからの原作。ドラマのセリフが原作でどう登場するのか気になって読み始める。原作どおりもあれば、若干ニュアンスが違うところもあった。しかし、原作は無理なく展開していき、面白かった。
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ドラマを観てから読んたので、ある程度のストーリー展開は分かっていたが、また違う面白さ受けた。森山を自分と重ねてみると、半沢の生き方や仕事に対する考えを語る言葉に、凄く熱いものを感じました。読み終わって、どこか励まされたような、前向きな気持ちになれます。
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原作を読むと、またドラマの印象が違って見えてくる。 実に面白い。 痛快、スカッとすることはもちろんだが、サラリーマンや働く全ての人に対する応援小説でもある。
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読了。ドラマ化されているけど、ドラマはドラマの演出があり、小説は小説として楽しみたい。 他の池井戸作品同様、専門的な話は理解が難しいが、痛快。
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仕事とは誰のため何のためにするのか考えさせられる作品でした。自分の仕事が何のためにあって社会にどう役に立っているのか、忙しさや人間関係の煩わしさで普段忘れている、気づいていないことがあり、社会のために仕事頑張ろうと思える。
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東京中央銀行の子会社東京セントラル証券に出向した半沢直樹。 セントラル証券の部下森山、その同級生のIT社長瀬名とともに、今回も半沢は銀行と戦ってます! ロスジェネとは、団塊の世代、バブル世代の下の「失われた10年間」の世代のこと。 今回の本では、半沢の部下森山と、瀬名社長がこれ...
東京中央銀行の子会社東京セントラル証券に出向した半沢直樹。 セントラル証券の部下森山、その同級生のIT社長瀬名とともに、今回も半沢は銀行と戦ってます! ロスジェネとは、団塊の世代、バブル世代の下の「失われた10年間」の世代のこと。 今回の本では、半沢の部下森山と、瀬名社長がこれに当たります。 自分のためではなく、客のために仕事をすること。 世間の常識と組織の常識を一致させること。 半沢が目指しているのはこんなに単純なことなのに、実現するのはとても難しい。 半沢が森山にかけた言葉が泣ける。 ロスジェネ達は、団塊の世代、バブル世代が持ち得ない問題意識を常に持っている。世の中を変えていけるのはロスジェネとその後の世代だ。 ロスジェネ達の不満を、マイナスの感情ではなくプラスに作用させようとする、すべての若い世代への素晴らしいエール。 そして、半沢自身、自分が戦っても、組織を変えることは出来ないと分かっているかのような…? それなのに、半沢直樹はどうしてここまで戦えるんだろう。 半沢直樹という男の魅力に、また改めて気付けました。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
半沢直樹シリーズで1番好きな作品です。 半沢直樹はおじさんウケの作品のように言われますが、この『ロスジェネの逆襲』は若者へのエールであり、ある意味、主役は半沢直樹だけじゃない。 ドラマでは賀来賢人さんが演じている森山が社会人として成長していく姿を見ることができる作品です。
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半沢直樹ドラマ化にあてられて約6年ぶりに読み返す。 間違いなく半沢直樹シリーズ4作品の中で最高傑作。 「何のために仕事をするのか?」 この超本質・原点に立ち返る勇気を与えてくれる。 自身の仕事の成果に固執するがあまりに電脳の買収成功自体が目的化していた伊佐山に対して、半沢はそ...
半沢直樹ドラマ化にあてられて約6年ぶりに読み返す。 間違いなく半沢直樹シリーズ4作品の中で最高傑作。 「何のために仕事をするのか?」 この超本質・原点に立ち返る勇気を与えてくれる。 自身の仕事の成果に固執するがあまりに電脳の買収成功自体が目的化していた伊佐山に対して、半沢はそもそもの買収の是非から問うて、結果として銀行の利益にも還元している。 東京スパイラルの買収阻止をするだけでなく、その対策が結果として、東京スパイラルの利益に繋がる戦略となっている。それが東京セントラル証券のプライドを守ることに繋がり、銀行の利益も守られている。スジを通しながら三方良しの着地に持って行った恐るべき仕事。 元々は「倍返し」のスタンスで半沢自体も「やり返す」こと自体が目的化していたふしはあるものの、最終的には本質的な仕事の価値に帰着させている(そう見せる池井戸さんの描き方も巧み) 伊佐山との仕事の対比が半沢のスタンスを際立たせている。 中野渡頭取の最後の言葉。間違った問題を解き、間違った答えを出した。一方の半沢は正しい問題を把握して導くべき結論を導いた。これに半沢のスタンスが詰まっていると思う。 第9章のロスジェネの逆襲は全てが詰まった傑作。 何度でもこの本、第9章に立ち戻りたい。 ドラマとの違いという観点で言うと(まだ現時点で2話分しか公開されてない状態だが)結論は同じだが、そこまでのプロセスはかなり違う。 ドラマは大衆向けなので演出が効くストーリーだが、小説は人物の心情が細部に描かれていて面白い。最後のキーマンとなる郷田社長や玉置のやりとりなど、趣深い。これは小説原作ならではの圧倒的な魅力。ここはドラマでは詳細に描かれないだろうなぁ。
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