藪医 ふらここ堂 の商品レビュー
これはシリーズにならなかったけど、 読みやすかった。 おゆんと勇太の未来が、知りたかったのだけど。
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籔医者として名高い小児医・天野三哲とその娘・おゆんを取り巻く人々との人情噺。当時、子どもを専門に診る医者がいたのか~というのがまず驚きで、江戸の若者の恋愛事情とか、”御乳持”なんて御役があったというのも興味深かったです。まぁ、三哲が実は医家の出身で…っていうのは初めから見えてたけ...
籔医者として名高い小児医・天野三哲とその娘・おゆんを取り巻く人々との人情噺。当時、子どもを専門に診る医者がいたのか~というのがまず驚きで、江戸の若者の恋愛事情とか、”御乳持”なんて御役があったというのも興味深かったです。まぁ、三哲が実は医家の出身で…っていうのは初めから見えてたけども、ホントは良い腕を持ってるのに最後まで面倒くさがりの”籔医者”を貫くあたりはかえって好感が持てましたね(生活の事を考えるとヤキモキするけど)。ていうか、次郎助はちゃんと一人前の小児医になれるのか…おゆんちゃんとの行く末以上に気になります。
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吉宗公か、それより後くらいのお江戸が舞台のようです。その頃にはもう小児医がいたのですね。破天荒な三哲は周りから藪医者と評されていますが、医術に対する信念があります。それは現代にも通じる、自身の自己治癒力を促すもの。子育てしている時に知りたかったです。三哲の娘・おゆんは同世代の子ら...
吉宗公か、それより後くらいのお江戸が舞台のようです。その頃にはもう小児医がいたのですね。破天荒な三哲は周りから藪医者と評されていますが、医術に対する信念があります。それは現代にも通じる、自身の自己治癒力を促すもの。子育てしている時に知りたかったです。三哲の娘・おゆんは同世代の子らとうまくやって行けず、年嵩のご近所さんや幼馴染の次郎助に囲まれて居心地良く暮らしていて、まるで自分を見ているようでした…
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庭に"ふらここ"(ブランコ)がある小児医、「ふらここ堂」を中心に、人々の悲喜こもごもを描いた話。 自由すぎる父・三哲や、近所のおばさま達に振り回されつつ成長してゆく、おゆんの心情が瑞々しく描かれているのが良いですね。 登場人物の個性も豊かで、なかなか味わい深く...
庭に"ふらここ"(ブランコ)がある小児医、「ふらここ堂」を中心に、人々の悲喜こもごもを描いた話。 自由すぎる父・三哲や、近所のおばさま達に振り回されつつ成長してゆく、おゆんの心情が瑞々しく描かれているのが良いですね。 登場人物の個性も豊かで、なかなか味わい深く仕上がっています。
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図書館で借りたもの。 天野三哲は「面倒臭ぇ」が口癖の江戸の小児医。態度は悪く、本人が子どもよりも手がかかる。 神田三河町界隈で「藪のふらここ堂」と渾名されている。 ふらここ=ブランコ。 小児医の三哲と娘のおゆん、お湯の幼馴染・次郎助に取上婆のお亀婆さんなど、親しみがわく登場人物...
図書館で借りたもの。 天野三哲は「面倒臭ぇ」が口癖の江戸の小児医。態度は悪く、本人が子どもよりも手がかかる。 神田三河町界隈で「藪のふらここ堂」と渾名されている。 ふらここ=ブランコ。 小児医の三哲と娘のおゆん、お湯の幼馴染・次郎助に取上婆のお亀婆さんなど、親しみがわく登場人物ばかり。 三哲は態度は悪いけど、藪ではなさそう。 当時の医者やお産について、とても興味深く読めました。 スピンオフで取上婆のお亀婆さんの話が読みたい!
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「ひゃあ、あたし、胴震いしてる。」 こんなに臨場感のある出産シーンは読んだことない。凄い、スゴイの一言です。 最初はNHKBSの時代劇みたいな、ゆるいなぁ〜と思っていたら後半の盛り上がりが凄い、スゴすぎます。 出産シーンは泣きました。 是非とも映像化を希望します。三哲は長谷川博巳...
「ひゃあ、あたし、胴震いしてる。」 こんなに臨場感のある出産シーンは読んだことない。凄い、スゴイの一言です。 最初はNHKBSの時代劇みたいな、ゆるいなぁ〜と思っていたら後半の盛り上がりが凄い、スゴすぎます。 出産シーンは泣きました。 是非とも映像化を希望します。三哲は長谷川博巳、おゆんは川口春奈、次郎助は誰がいいかな。濱田岳かな。待ってるよっ、NHK!
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
江戸の小児医天野三哲は、出鱈目で藪と言われている。娘のおゆん、押しかけ弟子の次郎助、「としより言うな」の凄腕産婆のお亀らと繰り広げる江戸庶民の暮らし。しかし三哲の生れは・・・。
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良く出来た娯楽時代小説です。 ある意味で登場人物はステレオタイプな設定です。 面倒くさいが口癖でいい加減なようだが実は名医っぽい父親の天野三哲。軽薄そうだが実は一本気のところがある主人公とは幼馴染の押しかけ弟子・次郎助。人づきあいを怖がるが。ここという時は頑なになる主人公・おゆん...
良く出来た娯楽時代小説です。 ある意味で登場人物はステレオタイプな設定です。 面倒くさいが口癖でいい加減なようだが実は名医っぽい父親の天野三哲。軽薄そうだが実は一本気のところがある主人公とは幼馴染の押しかけ弟子・次郎助。人づきあいを怖がるが。ここという時は頑なになる主人公・おゆん。こう書いてみると「何々だが実は・・・」という人物設定ばかり。ただ不思議なのは、普通は「実は」の方が主題になるのですが、この小説では「実は」は最後まで脇役で、主役は「何々」の方です。そこらがまかてさんの工夫かもしれませんが、ちょっと違和感として残ります。 とは言え、読んでいて楽しく、一気に読了しました。
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なんとなく山本周五郎の赤ひげを連想させる一作。破天荒だけれども目は確かな小児科医とその引っ込み思案な娘、個性豊かなご近所さんのイロイロを描いた温かい小説で、とても面白かった。シリーズ化してほしい。
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久しぶりの朝井まかてさん。 江戸の町民の人情に溢れる暮らしを、コミカルに描いている。 藪医で有名な三哲。その娘おゆんが主人公である。ただ、19歳の娘にしては、いくら奥手とはいえちょっと子どもっぽいかなぁ。同じように、どうしようもない父親を娘目線で描いた「阿蘭陀西鶴」とどうしても比...
久しぶりの朝井まかてさん。 江戸の町民の人情に溢れる暮らしを、コミカルに描いている。 藪医で有名な三哲。その娘おゆんが主人公である。ただ、19歳の娘にしては、いくら奥手とはいえちょっと子どもっぽいかなぁ。同じように、どうしようもない父親を娘目線で描いた「阿蘭陀西鶴」とどうしても比べてしまうけれど、あちらの娘のほうがしっかりしていた印象だ。 主人公と言えど娘の気持ちへの踏み込み方はもう一歩というところだし、父親がどうして御殿医に推挙されたのかの顛末も回収しきれないままで、なんとなく尻切れトンボ的な読後感。
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