カレーライスと日本人 の商品レビュー
写真絵本「カレーライスがやってきた」の大ヒットをきっかけに上梓された新書「カレーライスと日本人」が、なんと四半世紀の時を超えて講談社学術文庫入り。その間に著者は「カレー大王」として dancyu でエッセイを連載し、「華麗なる食卓」の監修をつとめてまたもや大ヒット。自ら「カレーを...
写真絵本「カレーライスがやってきた」の大ヒットをきっかけに上梓された新書「カレーライスと日本人」が、なんと四半世紀の時を超えて講談社学術文庫入り。その間に著者は「カレー大王」として dancyu でエッセイを連載し、「華麗なる食卓」の監修をつとめてまたもや大ヒット。自ら「カレーを食べてきたというよりも、カレーに食べさせてもらってきた」と言う人生を送っている。インド各地はもちろん、大英図書館にまで足を運んで現地現物の調査を繰り返した成果を詰め込んだ一冊は、四半世紀の時を超えて色褪せることがない。
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インドからイギリスをへて日本に来る。まぁまぁ、面白かった。一番はカレーを調べにイギリスに来た著者に対して「なんでイギリスに?」的な反応をするイギリス人。
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カレーライスの歴史に迫った一冊。カレーのルーツを辿るために、インドで現地調査を行い、イギリスの大英図書館で文献を漁る著者の熱量に驚愕した。 普段何気なく食べているカレーライスの起源や発展を知ることができ、純粋に楽しみながら読むことが出来た。学んだ点を挙げるならば、「日本文化は海...
カレーライスの歴史に迫った一冊。カレーのルーツを辿るために、インドで現地調査を行い、イギリスの大英図書館で文献を漁る著者の熱量に驚愕した。 普段何気なく食べているカレーライスの起源や発展を知ることができ、純粋に楽しみながら読むことが出来た。学んだ点を挙げるならば、「日本文化は海外文化の受容によって形成されており、単なる模倣に留まらず、換骨奪胎して独自に発展させていく強みを持つ」ということになる。
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1989年の本。著者はインドを歩き、イギリスに渡り、"カレーはいかに日本のカレーライスになったのか"を探る。 ネットもなく、まさに自分の足で稼ぐしかなかった時代。インド映画の「エンドロールのつづき」でお母さんがご飯を作ってくれるシーンを思い出した。
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2025/03/22 戦時、関東大震災、大正生まれ、ナウい軍隊など時代を感じるなと思ったら1989年発売やった。自分が読んだ中で一番古い本かもしれない。 p24 日本では、「カレーとはカレー粉を使った料理、カレー粉で調味された料理の総称」といって基本的に間違いないだろう。しか...
2025/03/22 戦時、関東大震災、大正生まれ、ナウい軍隊など時代を感じるなと思ったら1989年発売やった。自分が読んだ中で一番古い本かもしれない。 p24 日本では、「カレーとはカレー粉を使った料理、カレー粉で調味された料理の総称」といって基本的に間違いないだろう。しかし、インドではカレー粉そのものが探すだけでも大変なのだ。「カレー粉」という概念がないといってもいい。 →黒執事でカレー対決になった時にインド人はスパイスを自分で調合してカレーを作るから、カレー粉がないと言う話を思い出した。神の手。 p43 日本で料理人のことを「板前」と呼ぶのは、板の前にいること、つまり切る作業が調理の過程で最も大事であることを象徴しているからだときいたことがある。 割烹という言葉ま、切ることを意味する「割」が先で、それに火を使うこと「烹」が続くという重要性の順番である p64 ハレの料理 揚げたものが「浄」である。清潔という概念と近いが、インドではさらに宗教的な意味合いも含めて、この食べ物は「浄」性が高いかという価値観がされる。簡単にいって、生に近いものほど「浄」性が低く、油を通したものほど「浄」性が高くなる。生に近いものならカースト下位者が調理した場合は上位者は不浄であるものとして、食べてはいけないタブーが存在する。また、そのような価値観から、客をもてなす料理となると浄性の高い油で揚げたものが多くなると言うわけである。 p216 イギリス人にとって、カレーは残り肉を処理する料理である。残り肉がでないということは、カレーを作ろうとは思わない。
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印→英→日の過程を経てやってきたカレーライス、ラーメンと同じく独自の発展をしていったことがわかる。タマネギ、ニンジン、ジャガイモの黄金コンビ、牛肉(豚肉)をあわせること、小麦粉でとろみをつけた食べ物はこれからも日本で愛されつづけ、変遷していくのだろう。初出は日本経済のピークだった...
印→英→日の過程を経てやってきたカレーライス、ラーメンと同じく独自の発展をしていったことがわかる。タマネギ、ニンジン、ジャガイモの黄金コンビ、牛肉(豚肉)をあわせること、小麦粉でとろみをつけた食べ物はこれからも日本で愛されつづけ、変遷していくのだろう。初出は日本経済のピークだった年だ。そんな時代にカレーからみた日本史が書かれたのも印象的。
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カレーとはどこから来たのか、 日本人にとってのカレーとは、 何がカレーなのか、 かなり歴史を深く掘り下げ客観的に考察。
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カレーライスを歌ったのはエンケンだったか。エンケンの歌と存在は、強烈に心に刻印されていますが、この本は、なんかあまり印象に残らなかったです。【2023年4月20日読了】
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日本人にとってもっとも身近な食事であるカレーライスの歴史をめぐる研究の記録。調べるほどに謎が深まる展開はまさに研究。オススメ!
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カレーのルーツを知りたかったので、面白く読めた。 ルーを使ったベーシックなカレーを無性に食べたくなる本。
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