カール・ポランニーの経済学入門 の商品レビュー
ポランニーは関心あったが、大転換など余りにも浩瀚すぎて挫折していたが、この本はコンパクトに纒めていてわかりやすい。 内容は非常に豊富だが、現代から観てのポイントは、市場は人間社会の中で自然と形成されるのではなく、人為的に作られるものであり、市場を優先させることで他の重要なものが欠...
ポランニーは関心あったが、大転換など余りにも浩瀚すぎて挫折していたが、この本はコンパクトに纒めていてわかりやすい。 内容は非常に豊富だが、現代から観てのポイントは、市場は人間社会の中で自然と形成されるのではなく、人為的に作られるものであり、市場を優先させることで他の重要なものが欠落していくということではないか。 自然環境、贈与助け合いなど相互支援の社会構造、奉仕の精神などは全て計算可能な金銭に置き換えられていく。 ここには無いが、昨今のジェンダーレス、ルッキズム、人種差別反対などもその根っこは市場優先ではないかと個人的には考える。様々な社会的な差別や区別を無くすのは人権尊重と同時に、個々人を機能だけで評価し、正確な金銭換算をすることを可能とする。 営利最優先の企業に男性優先や白人有利とする理由は本来無いはず。 差別反対もいいが、それは何につながるのかを冷静に見つめることも必要だと、この本からは脱線するが考えた。 いずれにしてもポランニーの思想は現代においてますます考察の余地のが大きいと思う。
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良き社会とは、自分の社会を新たに創出していく自由(社会的自由)を最大にするため、市場(経済) ・再分配(政治) ・ 互酬(共同社会)がバランスよく機能する倫理的社会主義のこと。 義務や責任から自由(免責の自由)ではなく、義務や責任を担うことによって自由になる(自己負担の自由)。社...
良き社会とは、自分の社会を新たに創出していく自由(社会的自由)を最大にするため、市場(経済) ・再分配(政治) ・ 互酬(共同社会)がバランスよく機能する倫理的社会主義のこと。 義務や責任から自由(免責の自由)ではなく、義務や責任を担うことによって自由になる(自己負担の自由)。社会的に結びついていること。他人との連帯が停止する地点ではなく、社会的存在の逃れられない責任を我が身に引き受ける地点。 経済的利害のみでは多様性が消失し、社会的自由が経済的または宗教的自由で解消されてしまうか、政治的自由の抑圧が生じる。
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大転換 けだこ、人間の経済 だ 岩波書店 livelihood of man 市場社会と人間の自由―社会哲学論選 だ ポランニー・コレクション 経済と自由:文明の転換 だ 新自由主義に対抗
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副題は「ポスト新自由主義時代の思想」。よってこれは経済学入門なのか思想概説書なのかという疑問がわきおこる。この疑問こそが良く言えばポランニーの経済学に留まらない、政治学・社会学・人類学等々を盛り込んだ学際的カバー範囲の広さ、悪く言えば掴みどころのなさと分かりにくさを示している。 ...
副題は「ポスト新自由主義時代の思想」。よってこれは経済学入門なのか思想概説書なのかという疑問がわきおこる。この疑問こそが良く言えばポランニーの経済学に留まらない、政治学・社会学・人類学等々を盛り込んだ学際的カバー範囲の広さ、悪く言えば掴みどころのなさと分かりにくさを示している。 内容的にはとても「入門」とは思えないほど専門性が高く(これほど注と索引が豊富で参考文献も多大な新書は見たことがない)、大変に読み応えがある。昨今話題の『人新世の「資本論」 』に何か引っかかるものを感じる人であれば、読んで損はないというか、必読の書であると思う。
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感想: カール・ポランニーの議論の重要なエッセンスを凝縮した新書。 特に、資本主義の誕生や、誕生による伝統的社会への影響の考察が面白い。 今では当たり前のように、地方や村社会の解体が社会問題として叫ばれているが、彼がこの問題を最初に提議している。 ポスト資本主義社会を考えるにあた...
感想: カール・ポランニーの議論の重要なエッセンスを凝縮した新書。 特に、資本主義の誕生や、誕生による伝統的社会への影響の考察が面白い。 今では当たり前のように、地方や村社会の解体が社会問題として叫ばれているが、彼がこの問題を最初に提議している。 ポスト資本主義社会を考えるにあたり、すごく参考になる。
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ポランニーの自由の概念が独自であったことがわかった。責任を通しての自由を実現するために国家は何をすべきか,それを考えていきたいと思った。
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現代的意味が読み解かれていて、興味深い。資本主義の中での自由主義の限界と共産主義では克服できない市場メカニズムの限界をポランニーが批判していたことは知らずにいました。
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