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啼かない鳥は空に溺れる の商品レビュー

3.8

50件のお客様レビュー

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2015/10/25

理性でわかっていても感情が許さない。 愛情は厄介だ。 特に母子。かかわりが多ければ多いほど。 別れが来るその日までめんめんと続く?

Posted byブクログ

2015/10/24

うちの母親は二人の親の複合形(笑) 私には最強な態度に出てくるけど他人にはええかっこしいの内弁慶。 おまけに口だけの死ぬ死ぬ詐欺の常習犯歴40年(笑) なので千遥と亜沙子の気持ちはよく分かる(笑) ラストの毒の効かせが秀逸(≧∇≦)b こういう人達は病気なんかしたって根本的な性格...

うちの母親は二人の親の複合形(笑) 私には最強な態度に出てくるけど他人にはええかっこしいの内弁慶。 おまけに口だけの死ぬ死ぬ詐欺の常習犯歴40年(笑) なので千遥と亜沙子の気持ちはよく分かる(笑) ラストの毒の効かせが秀逸(≧∇≦)b こういう人達は病気なんかしたって根本的な性格なんて変わらないのよ┐(´д`)┌ヤレヤレ

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2015/10/21

二組の母娘のお話。怖いわ。私には娘はいないけど、私自身が娘なわけで、母との関係は良好でした。 この話は特殊な例かな。

Posted byブクログ

2015/10/21

2組の母娘関係。 依存しあっている母娘と、言葉による虐待がずっと続く母娘。 女が女を書くと怖いと言うけど、やっぱり怖い。 しかしながら、母娘の関係はこれほど大げさではないけれど、少なからずあると思います。 自分の意志は自分で決めていかなくてはいけません。

Posted byブクログ

2015/11/23

母に疎まれ、母に怯えてきた32歳の千遥、母に愛され、母が大好きな27歳の亜沙子。二組の対照的な母娘が交互に描かれる。 娘たちは母の呪縛から逃れて幸せになれるのか…ラストの5ページでゾッとした。怖い、怖すぎる。 これは最早ホラーだ。

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2015/10/06

この本、ある意味「ホラー」だ。「母の呪縛」という名のホラー。2人の女性の結婚に向かおうとする過程が、交互に語られている。「千遥」は母から虐待に近い行為を受け故郷から逃げ出した女性。「亜沙子」は母子家庭で母と仲良く暮らしてきた女性。2人は「母の望む結婚」を放棄したことで、呪縛から解...

この本、ある意味「ホラー」だ。「母の呪縛」という名のホラー。2人の女性の結婚に向かおうとする過程が、交互に語られている。「千遥」は母から虐待に近い行為を受け故郷から逃げ出した女性。「亜沙子」は母子家庭で母と仲良く暮らしてきた女性。2人は「母の望む結婚」を放棄したことで、呪縛から解放された気分でいた。だが、そう思ったのは彼女たちだけ。「母の呪縛」の深さを最後の3ページで思い知らされる。結婚はゴールでは無い。新たな呪縛のスタートなのではないだろうか。彼女たちが母親になった時、新しい「呪縛」を生み出しそうだ。

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2015/09/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

母と娘の呪縛と依存を描く。「毒親」がまるで流行りのように昨今よく書かれる。ちょっと前まで母に対する嫌悪や精神的虐待のような話はタブーのようだったのに…。 娘の側から一方的に書かれる母親ってちょっと可哀想とも思えるのだが。 二人の母と娘の関係、それぞれの結婚相手がだんだん微妙に絡み合ってくる。そういうところがすごく上手いと感じる。 ラストもよかった。

Posted byブクログ

2015/09/28

母と娘、と言うより親子間でのよくある心理描写。 親サイドから見たら気持ちは良くわかり、又、子供サイドからも良くわかる。結局決めるのは自分、と言うこと。

Posted byブクログ

2015/08/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

一筋縄ではいかないんですよね、母と娘。血が繋がっていてもうまくいかないものはいかないし、血が繋がっているからなぜ? どうして? が止まらないこともある。表面上うまく関係を紡げているように見えても実際は違うのかもしれない、それが母娘。 唯川恵さんの作品久しぶりに手に取りました。さすがですね。あらわすことが難しいどろどろな嫌悪をじつにうまく描写されている。途中吐き気までした。巧いなぁ。 プロローグはひとりの女性のブログからはじまる。毎週末のランチを娘と過ごす日々を書き綴ったブログであり、ちょっと贅沢をし、早くに夫をなくした母一人子一人の女のブログだ。 それを読んで鼻白む母と不仲な【千遥】と、そのブログの筆者の娘である【亜沙子】のふたりの目線で物語は並行し、進む。 単に母娘の関係の難しさを描いているだけではないのが素晴らしいと思った。ここにあるのはもはや狂気。ラストにかけて恐ろしすぎて鳥肌立った。うわー、唯川さん意地悪いなぁ、腹黒いなーと、思わず苦笑い。でもそれがこの小説を際立てて良くしているし、そう簡単にはうまくまとまらない、それが母娘よねとも。 以下ネタばれあり。 わたしは二人の女性どちらにも肩入れすることなく物語を読み進めました。言葉という虐待で幼いころから苦しめ娘をトラウマに追い込んだ千遥の母親よりも、娘にべったり依存、ブログを使い第三者へやんわりと屈折した愛情を見せつけ、次男とのお見合いを無理やり設定し、やがてその男が小児性愛者であることがわかり婚約を破棄した娘を慰めるのではなく、なんとかしてその男との結婚をさせようとすること、ブログに書いちゃったしなんとかして、、、と手首まで切っちゃうこと、それから仮病を使って娘の気を引こうとすること、そしてそれに気づいた娘が海外へいってしまった、しょ気てるのだろうけどそこに最後のエピローグでのブログ内容はぞっとしました。 脳梗塞で母が倒れたことで大嫌いな母を介護することになった千遥。排便した母に臆することなく献身的な世話をするたび母に「ありがとう」とつたない言葉で感謝され、しだいに過去のトラウマと向き合った千遥。婚約も破棄し、大嫌いだった母と毎日向き合い、ブランド服も脱ぎ捨て地元の友達とつるみ、ようやく幸せだなって、愛があふれかえってた瞬間に、幼いころから母に言われ続けた「泣けば許されると思うな」と後遺症が残る現在の母から言われたところで千遥の話は終わった。 ほんと意地悪いなぁ、唯川さん笑。ぞっとするよ。読者に想像させるのは構わないけど、もう破滅だよね。せっかくいい感じにまとまったのに、それ言われたら千遥はどうするんだろ。殺しちゃうんじゃないだろうか、母親を。 いろいろ考えさせられる小説でした。これはもうホラーそのもの。久々にぞっとするいい小説が読めたなと個人的には大満足です。

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2015/08/13

母と娘。どうして一筋縄ではいかないのだろう、この関係は。 愛情と憎悪。保護と束縛。多分はじめは「一方的に与える愛」のはず。無防備な生まれたての娘を胸に抱いたときには無限の愛を感じるはず。それが少しずつ変わっていく。愛の形も、そしてその関係も。変わっていくのは母か娘か。 ここに出て...

母と娘。どうして一筋縄ではいかないのだろう、この関係は。 愛情と憎悪。保護と束縛。多分はじめは「一方的に与える愛」のはず。無防備な生まれたての娘を胸に抱いたときには無限の愛を感じるはず。それが少しずつ変わっていく。愛の形も、そしてその関係も。変わっていくのは母か娘か。 ここに出て来る二組の母娘。関係がうまくいっていない千遥と母、そして一見仲睦まじく見える亜沙子と母。愛してほしい、受け入れて欲しい、けれど束縛しないでほしい。母親がコントロールしていられる間は娘が我慢することで均衡を保っていた。けれどその関係が少しずつずれていく、その様子に読みながら安定と安心の光を見つける、のだが。そのままでは終わらないところが唯川さんの唯川さんたるゆえんか。 どこまでいってもこの関係は終わらないのだろうか。娘であり母である自分はどうだ、と考える。母は重荷か。娘を飲み込んではいないか。答えはいつでるのだろう。 最後にずぶりとやられる。いつまでたっても勝てないのだな、母親に、娘は。

Posted byブクログ