ドイツ人はなぜ、1年に150日休んでも仕事が回るのか の商品レビュー
最も印象的だったのは「無為の時間は無駄な時間ではない。本当にリッチな人は、自分のために時間を使える人。」です。この価値観には強く共感しました。一方、その価値観ゆえのデメリット(サービスが低品質、時間プレッシャーが大きいなど)も語られており、なんでも良い面・悪い面があることも再確認...
最も印象的だったのは「無為の時間は無駄な時間ではない。本当にリッチな人は、自分のために時間を使える人。」です。この価値観には強く共感しました。一方、その価値観ゆえのデメリット(サービスが低品質、時間プレッシャーが大きいなど)も語られており、なんでも良い面・悪い面があることも再確認できました。まずは生産性向上のため、時間の費用対効果を意識して仕事をします。
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ドイツ人の生産性が高いのかを、様々な観点でまとめている。無駄が嫌いな国民性と、個人主義的な思想、それをベースとした法律、制度。「アゲンダ2010」「インダストリ4.0」にまで話題は及ぶなど、非常に広範囲なうえ、コンパクトで読みやすい こういった予備知識を踏まえたうえで、インダスト...
ドイツ人の生産性が高いのかを、様々な観点でまとめている。無駄が嫌いな国民性と、個人主義的な思想、それをベースとした法律、制度。「アゲンダ2010」「インダストリ4.0」にまで話題は及ぶなど、非常に広範囲なうえ、コンパクトで読みやすい こういった予備知識を踏まえたうえで、インダストリ4.0を読み返すと、彼らの壮大なプロジェクトは、元々の土台にしっかりと支えられているのだと思った。たとえば工業のプロダクトや工程など、それらがドイツでは標準化されており、中小企業でも、どの分野で何が強いかなど、非常に明確になっているという話があったが、そもそも彼らは文房具まで標準化されているような国だ。合理的の範囲も深さも何もかも、日本とレベルが違う 労働者を守る制度などが、日本と格段に違う話もあるが、日本で同じ内容にしても全く意味がないだろう。そもそも法律を守る意識がドイツより低く、詭弁を働かすに違いない。そもそもドイツは、労働者を守る代わりに「生産性」を徹底的に追及される。その前提があってこそ、労働者に守る価値が生まれるわけだ。日本人の労働者は、守るほどの価値があるとは思えない。ただ、消費してもらうために、労働して対価をあたえなければ国としてやっていけないだろう だが、本の終盤では負の側面も書かれている。ドイツは税金が高く、買い物自体がストレスになりがち。またサービスのレベルも低い。そうなると、ますます消費が億劫になる。そうなると消費者が求めるものを追及する意識が低くなるので、新しいサービス、製品がつくれないというのだ。 ドイツと日本は国民性や社会そのものも似ているという話を聞いたが、ドイツの考えは、いわゆる個人主義を尊重した自由主義の姿を徹底した姿に思える。統率者なき全体主義の日本が、どこまで参考にできるだろうか、とも思った
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ドイツが生産性の高いのは政治の努力。労働時間の制約が厳しいのも政治。一般的的に社蓄と言われる部類が少ないのは個人主義の国民性。どうしたら追いつけるか?
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世界最大の休暇大国と言われるドイツでの働き方の仕組みがよく理解できた。 ドイツでの休みの多さは、労働時間法という厳格な法律によって保たれていることが分かった。 また、長時間労働がメディアで報じられると企業イメージ的に悪い影響を与えること、残業が多い課の管理職は評価を落とし、短い労...
世界最大の休暇大国と言われるドイツでの働き方の仕組みがよく理解できた。 ドイツでの休みの多さは、労働時間法という厳格な法律によって保たれていることが分かった。 また、長時間労働がメディアで報じられると企業イメージ的に悪い影響を与えること、残業が多い課の管理職は評価を落とし、短い労働時間で成果を上げる社員が評価されるという、「残業が悪」というのがドイツでの考え方のようだ。 本の前半は、ドイツでの労働環境や、労働時間が短く、労働生産性が高い仕組みについて書かれていたが、後半では、労働時間が短いことに対する負の面についても述べられていた。 最後に日本での労働環境改善のための提案が書かれている。 労働時間が短いドイツの問題点としては、低賃金労働者が多いことや、短い労働時間で成果を上げなければいけないプレッシャー、そしてサービスの質の低さなどがあげられており、この章が興味深かった。 日本では競争社会の中で他社と差別化を図るため、サービスがどんどん過剰化しているように感じる。 それに伴い消費者もどんどん質の良いサービスを求めるようになっており、これは悪循環になっている。 このサービスの良さは、日本の良さでもあるが、これが日本の労働時間の長さにも繋がっていると思う。 日本の企業では特にクレームが上がることを嫌がり、徹底的にクレームが出ないこと、サービス向上に対して膨大な時間、コスト、神経を費やす。 一方で、ドイツではサービスは基本的に有料のものという認識であり、サービスのためにかける時間とそれに対する成果を天秤にかけ、成果に繋がらないと分かればサービスに対して時間をかけることはない。 ドイツ人の考え方は極端に合理的である。 ドイツの働き方を全て真似することは難しいかもしれないが、効率良く、生産性の高い仕事の仕方はドイツをもっと見習うべきである。
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テーマに沿って内容が系列立てて展開していて分かりやすかった。 これももしかしてドイツ仕込み? ドイツ人と日本人は比較的似ていると言われるけど考え方というか発想の時点でかなり違うんだね。 社会構造や国民性の違いゆえ、ドイツのやり方をそのまま日本に持ち込んだところでうまく機能はしない...
テーマに沿って内容が系列立てて展開していて分かりやすかった。 これももしかしてドイツ仕込み? ドイツ人と日本人は比較的似ていると言われるけど考え方というか発想の時点でかなり違うんだね。 社会構造や国民性の違いゆえ、ドイツのやり方をそのまま日本に持ち込んだところでうまく機能はしないと思うけど幾つかのテクニカルな項目は参考にしていいかなと思った。 それにしても年間150日以上休日とかドイツ人うらやましすぎる。
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サービスというか利便性よりも法律を遵守するドイツ人、すごいな。 年次休24日をほぼ全員取得するのは良いけど、仕事が人に付いている日本では、本当にパラダイムシフトしないと無理でしょ、と思いました。 個人的には、ドイツ的効率性を目指して、メリハリ効かせたオンオフの切り替えを目指そうと...
サービスというか利便性よりも法律を遵守するドイツ人、すごいな。 年次休24日をほぼ全員取得するのは良いけど、仕事が人に付いている日本では、本当にパラダイムシフトしないと無理でしょ、と思いました。 個人的には、ドイツ的効率性を目指して、メリハリ効かせたオンオフの切り替えを目指そうと考えました。
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ドイツ人の凄さがわかる本 年間30日(実際には40日)の有給休暇を完全消化し、1日10時間以上は働かない。 でも国民一人当たりのGDPは日本より高い。 そしてそれを可能にしている 強烈な個人主義と最低限の秩序を守るため法律遵守を重んじる性格。 社会的市場経済に基づいて手厚...
ドイツ人の凄さがわかる本 年間30日(実際には40日)の有給休暇を完全消化し、1日10時間以上は働かない。 でも国民一人当たりのGDPは日本より高い。 そしてそれを可能にしている 強烈な個人主義と最低限の秩序を守るため法律遵守を重んじる性格。 社会的市場経済に基づいて手厚い社会保障制度。
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ドイツ人は効率化の鬼。定時枠(その時間に会社にいさえすればよい)にこだわりすぎて、だらだらしていようが、業務が非効率的だろうが、それによって残業しようがお構いなしの日本人ビジネスパーソンのなんと多いことか。ミスをしないように注意しながら紙の書類に手書きし、間違っていたら訂正を求め...
ドイツ人は効率化の鬼。定時枠(その時間に会社にいさえすればよい)にこだわりすぎて、だらだらしていようが、業務が非効率的だろうが、それによって残業しようがお構いなしの日本人ビジネスパーソンのなんと多いことか。ミスをしないように注意しながら紙の書類に手書きし、間違っていたら訂正を求められるという昔ながらのやり方が古すぎる件で『ビジネスパーソンのためのアサーション入門』とリンク。ドイツでは第二次世界大戦中、兵士にも休暇がちゃんと与えられていたという点や、残業時間を口座に貯められ、換金もできるなどと羨ましい制度(日本とは違いすぎる)。
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仕事は重要ですが、自分の時間を犠牲にすることに他なりません。我々ドイツ人にとって、休暇とは、人生の中で最も重要なものです。 裁判官との雑談より p17 休暇を含む自由時間=他人が侵してはならない神聖な宝物 p18 …ドイツ人の労働時間が短い最大の理由は、法律による規制だ...
仕事は重要ですが、自分の時間を犠牲にすることに他なりません。我々ドイツ人にとって、休暇とは、人生の中で最も重要なものです。 裁判官との雑談より p17 休暇を含む自由時間=他人が侵してはならない神聖な宝物 p18 …ドイツ人の労働時間が短い最大の理由は、法律による規制だと考えている。 p81 本当にリッチな人とは、お金だけたくさん持っている人ではなく、自分の時間をたくさん持っている人だとドイツ人を見ていてつくづく思う。 p90 社会的市場経済 ・「それぞれの」雇用契約(書) ・従業員を解雇から守るための法律 ・短時間労働(クルツ・アルバイト)制度 ・労働者の代表が監査役会メンバー 法律によって労働時間を制限すると同時に、仕事への高い集中度と具体的な成果を要求することによって、労働生産性を高くしている。 p169 日本人が取り入れたい、ドイツ流・報われる働き方27 2 打ち合わせや会議は、どんなに長くても1時間以内に。 5 退社する時、翌日達成すべき課題リストを机上に。 6 課題リストに優先順位を付け、処理できたら、さっさと退社する。 25 仕事の効率を引き上げるには、スポーツによる健康管理が重要。 … p172-177
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
・土日100日+有給休暇30日+アルファ ・書類や電子ファイルを整理することが徹底 ・何もしない時間は、新しいアイデアを生むには重要 ・しかし、ドイツでも低賃金の 派遣社員が増加
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