ドイツ人はなぜ、1年に150日休んでも仕事が回るのか の商品レビュー
平易な文で書かれていてスラスラ読むことができた。 ドイツ人と一括りするのは仕方がない部分もあるが、経済や政治、法的な観点からも書かれていて、単なる国民性に話をもってこないところはよかった。 いまいち社会的市場経済がわかりにくいというか、日本もそんな感じでは?という気がした。 この...
平易な文で書かれていてスラスラ読むことができた。 ドイツ人と一括りするのは仕方がない部分もあるが、経済や政治、法的な観点からも書かれていて、単なる国民性に話をもってこないところはよかった。 いまいち社会的市場経済がわかりにくいというか、日本もそんな感じでは?という気がした。 この本が書かれたときと、昨今の働き方改革などを比べると少しは日本も人間的社会に近づいているんだなぁと感じた。
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サービス品質がよろしくないのはどうかと思うが、生産性を高めるところは大いに見習うべきだ。 …ドイツでは仕事が人につくのではなく、企業についているのだ。 ドイツの企業では、管理職も含めて、「余人を持って代え難い」、つまり「その人でなくては仕事がつとまらない」という状況は、ほ...
サービス品質がよろしくないのはどうかと思うが、生産性を高めるところは大いに見習うべきだ。 …ドイツでは仕事が人につくのではなく、企業についているのだ。 ドイツの企業では、管理職も含めて、「余人を持って代え難い」、つまり「その人でなくては仕事がつとまらない」という状況は、ほとんどない。そのかわり、担当者が2週間会社に来なくても、他の社員がお客さんの問い合わせにすぐ対応できるように、書類や電子ファイルをわかりやすく整理しておくことが徹底されている。 …グループの調査を重んじる日本に比べると、ドイツははるかに個人主義が強い社会である。「全ての人は、自分のことだけを考え、神様は全ての人のことを考える」という言葉は、個人主義社会ドイツを象徴する言葉だ。… ドイツ人は、「人々が全体の調和よりも、個人の利益を追求する社会で、最低限の秩序を守るためには、法律や規則で市民や企業の行動を律する必要がある」と考えているのだ。 私は、ドイツ人が法律遵守を重んじる性格は、この国の強烈な個人主義の裏返しだと考えている。 ドイツ人は、無駄な仕事をしたり、無駄な時間を費やしたりすることをひどく嫌う。ドイツの大半のオフィスで書類がすぐに見つかるように整理されている理由の1つは、彼らが書類を捜すために時間を無駄にしたくないと考えているからだ。 また、ドイツ人は、仕事をする時に「費用対効果」の関係を常に考えている。費やす時間や労力に比べて、得られる効果や利益が少ないと思われる場合には、仕事を始める前に、「そのような仕事をする意味があるのか」と真剣に議論する。 ■日本人が取り入れたい、ドイツ流・報われる働き方 1.自分に与えられている権限の中で決められることは、自分の責任で判断する。 2.打ち合わせや会議は、どんなに長くても1時間以内に。 3.出張報告書や打ち合わせのメモを書く時には、最も重要な内容だけを簡潔に記し、ペーパー1枚にとどめる。 4.メールの送り先の数は、最小限に。 5.退社する時には、次の日に達成するべき課題を、箇条書きにして自分の机の上に置いておく。 6.課題リストには優先順位をつける。 7.まず顧客の問い合わせを最優先で処理する。 8.重要で複雑な課題は、集中度が高い午前中に処理する。 9.社内の問い合わせなどの場合は、メールを極力書かず、口頭で済む連絡は口頭で済ます。 10.どんなに忙しくても、労働時間が10時間を超えそうになったら、代謝する。 11.繁忙期でも1週間に1度は早い時間に退社して、仕事とはまったく別の活動を行い、気分転換を図る。 12.会社から与えられた1年あたりの有給休暇の日数が14日間ならば、思い切って14日間全部消化してみる。 13.ただし、長期休暇は課の全員が交代で取るようにすることが重要だ。 14.長期休暇中はには、…会社のメールは読まない。 15.全ての課員がアクセスできる共有サーバーを作り、誰が見てもすぐに業務を担当できるようにする。 16.サーバー内の電子フォルダーは、年度や件名などで、できるだけ単純に分類し、誰でもすぐに書類を見つけられるようにする。 17.誰かが長期休暇を取る時には、顧客から問い合わせがあっても、他の社員がすぐに対応できる体制をとる。 18.生活リズムを朝型に変更し、1日を有効に使う。 19.早く退社できるように、昼休みは45分以内にとどめる。 20.9時から17時の間は、タバコやコーヒーの休憩 21.特定の仕事を仕上げなくてはならない時には、電話がかかってきても出ない。 22.最優先で仕上げるべき仕事がある時には、アウトルックのカレンダーを、終日「ビジー(多忙)」とマークする。そうすれば、他の人に打ち合わせなどの予定を入れられない。 23.社内の打ち合わせが多すぎると、特定の仕事に集中できない。自分で入れる打ち合わせの予定は、1日当たり1回に限る。 24.社内の打ち合わせがない週を、月に1回設ける。 25.仕事の効率を引き上げるには、スポーツによる健康管理が重要。 26.少なくとも自分が属する部や課の上司や同僚に説明して、理解を得ることが必要だろう。 27.自分が会社で仕事をできる陰には、家族の協力もある。したがって、退社時間を早めて、家族を大切にすることも重要だ。
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ドイツ人と日本人の価値観の違いだろう。ドイツ人はプライベートな時間を最優先する。会社への忠誠心は薄い。頑張っても結果がなければ評価されない。日曜日に営業すれば売り上げがUPするという考え方はない。
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ドイツ人は日本人よりもかなり多くの休暇を取っていながら、GDPは日本を上回っている。働けば働くほど国が豊かになるという考えは正しくはない。 長期休暇を取り身も心もスッキリさせることで、仕事に復帰した後も効率良く仕事を行うことが出来る。 ドイツでは残業をする程熱心に仕事をして...
ドイツ人は日本人よりもかなり多くの休暇を取っていながら、GDPは日本を上回っている。働けば働くほど国が豊かになるという考えは正しくはない。 長期休暇を取り身も心もスッキリさせることで、仕事に復帰した後も効率良く仕事を行うことが出来る。 ドイツでは残業をする程熱心に仕事をしている姿よりも、時間内にきっちり仕事を終わらせることを評価している。 政府の労働者へのサポートが手厚い。例えば、リストラしなければいけない状況になったときは短時間労働という形をとり給与を減らす。その減らした分の67%は政府が負担し支払う。 ドイツは2009年からの5年間で財政赤字を96%も減らし、2014年に歳入が歳出を上回っている。 私は勝手に、日本人は真面目で効率の良い働き方をしていると思っていたがそうではないのかもしれない。休みを取ることは悪いことではない。脳を整理することが出来るし、過労死を減らすことすらも出来ると思う。日本人はドイツ人を真似すべき点が沢山ある。
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『読者の皆さんの中には、「そんなことを言っても、仕事が山積しているし、お客さんが待っているのだから、長時間働かざるを得ない。30日間の有給休暇や1日10時間以下の労働など、日本では夢物語だ」と思われる方が多いだろう。 しかし、世界にはドイツのように、人間的な労働条件を実際に導入...
『読者の皆さんの中には、「そんなことを言っても、仕事が山積しているし、お客さんが待っているのだから、長時間働かざるを得ない。30日間の有給休暇や1日10時間以下の労働など、日本では夢物語だ」と思われる方が多いだろう。 しかし、世界にはドイツのように、人間的な労働条件を実際に導入しているにもかかわらず、成功を収めている国がある。いつまでも「日本は変わらない」と思い込んでいたら、日本は絶対に変わらない。限られた時間の中で自分の持てる想像力を最大限に発揮して、仕事に高い付加価値を生み出すことだ。』 これを読んで何かが変わるわけではないが、自分の働き方について、もう少し自分でコントロール出来るように工夫・努力しようと思った。
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2年前に発行された本なので、素直にドイツの働き方礼賛という気持ちで 読んでないですが、それでも働き方改革が叫ばれている今は かなり旬な内容だと思いました。 すぐに日本で活かせる部分も少ないですが、まずは気持ちからだったり 仕事に向かう姿勢だったり、家族や友人と過ご...
2年前に発行された本なので、素直にドイツの働き方礼賛という気持ちで 読んでないですが、それでも働き方改革が叫ばれている今は かなり旬な内容だと思いました。 すぐに日本で活かせる部分も少ないですが、まずは気持ちからだったり 仕事に向かう姿勢だったり、家族や友人と過ごす時間にいかに価値を持つか そういうことが大切だと教えてくれる本だと思います。 いいとこどりは日本人の得意とするところなので こういう面でもぜひ日本らしさを築いてもらいたいですね。
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有給消化率100%、夏休みは2週間以上なのに、仕事の成果は日本の1.5倍。ドイツ流「効率のいい」働き方の秘密。(2015年刊) ・はじめに ・第1章 有給30日、消化率100%でも仕事が回るドイツの働き方 ・第2章 休みが多いのにドイツ経済は絶好調のなぜ? ・第3章 日本の1....
有給消化率100%、夏休みは2週間以上なのに、仕事の成果は日本の1.5倍。ドイツ流「効率のいい」働き方の秘密。(2015年刊) ・はじめに ・第1章 有給30日、消化率100%でも仕事が回るドイツの働き方 ・第2章 休みが多いのにドイツ経済は絶好調のなぜ? ・第3章 日本の1.5倍ドイツの高い労働生産性の秘密 ・第4章 アメリカ型資本主義は目指さないドイツの「社会的市場経済」 ・第5章 短い労働時間、高い生産性の一方でドイツ流の問題点 ・第6章 報われる働き方のために日独いいとこ取りのススメ ・おわりに ありがちなタイトルであるが、内容は至って真面目。ドイツ在住25年の著者の観察は重みがある。しかし、我々日本人の参考となるのだろうか。 この本でも整理整頓の重要さを指摘しているのは面白い。長時間労働が能率を落とし、非効率的であるという指摘尾うなずけるが、残業なしで、成果をだ出さなければいけない世界というのも息苦しいものである。どちらが良いとか、ドイツ流を日本に持ってくるということではなしに、日本流を模索するヒントとなりそうな1冊である。
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日本も もうちょっと考えないと いかんと ひしひしと感じる・・・。日本に 日本の会社に 期待してはいけないのではないかと思うよorz
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
何もない時間は 新しいアイデアには重要 ドイツ人にとって休暇は 人生で一番大切なことで神聖なもの 年初に休暇計画を立て 同僚と話し合いながら有給計画をする 第二次世界大戦中、 前線で戦う兵士にも10日間の有休があった 歴史的にも古い習慣 ドイツ人の性格 規則、法を重んじる 無駄が嫌い=費用対効果を考える 本当にリッチな人とは お金だけをたくさん持っている人ではなく 自分の時間をたくさん持っている人だ ドイツは 9歳前後の教育で一生の進路が決まる 管理職を目指す人は ドムナジウム(中高一貫校) 他は実技学校(レアールシューレ)に行く 学校だけに任せず 親が責任もって教育させる 休みが多いのになぜ経済が絶好調なのか? シュレーダー首相の政策98-03年 『アゲンダ2010』 ・失業保険給付額を減らす ・低賃金層を拡大 そのかわり 所得税や社会保険の支払い免除 ・公的年金を65から67歳へ引き上げ ・派遣の緩和 痛みを伴う政策を実行 休暇は減らさず競争力を高める方法 労働法で有休の強制 1日10時間以上働けないと 決まっていて破ると上司が自費で 罰金を払わないといけない 査定も悪くなる ドイツは 頑張ってるだけで評価しない 過程より結果重視 →生産性上がるがストレスが多い サービスがとても悪い サービスにも10%のチップを要求 ・打ち合わせは紙一枚かつ一時間以内 ・自分に与えられている権限内だったら すぐ責任で判断 ・重要なのは午前中 ・誰が見てもすぐ業務を担当できるようにする
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ドイツ人のサラリーマンは、1年に150日休んでいる」 ちなみに、BMW社では、自宅や休暇中に仕事上のメールを読むと、その時間は、働いた時間として算入 社員をうつ病などのトラブルから守る上で、30日間の有給休暇の重要性はむしろ増している。 1944年の末のように、ドイツ軍が各地で劣...
ドイツ人のサラリーマンは、1年に150日休んでいる」 ちなみに、BMW社では、自宅や休暇中に仕事上のメールを読むと、その時間は、働いた時間として算入 社員をうつ病などのトラブルから守る上で、30日間の有給休暇の重要性はむしろ増している。 1944年の末のように、ドイツ軍が各地で劣勢に陥り、前線では1人でも多くの兵士が必要だった時期にも、10日間もの休暇が認められていた
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