奇縁七景 の商品レビュー
一話ごとに読み終わった瞬間、 読み手に「そのあとの話」が委ねられる そこが、なんとも楽しいと 感じるか、感じないか そこがポイントであるような気がする 最後まで書き切らないからこそ 拡がる物語の短編集である 読み手の想像力を心地よく刺激してくれる一冊でした
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2016.4.11 読了 乾ルカ ワールドでした! 時々 欲します! 最後の1個前の短編と最後がつながるどころか、 最後の章が 全部つながる。 こんなことになってるのかーーと。
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瞳孔というのは、どうしてこんなに黒いのだろうと田之上は思う。この世の中で、もっとも純度の高い黒なのではないだろうか――。 (P.212)
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虫が好かない…虫にも嫌われるほどの老女。これを読んだことがトラウマになりそうなくらい気色悪い。 目に入れても…自惚れも程々にしないと思わぬしっぺ返しにあう。 報いの一矢…評価はこの作品。衝撃のラスト。何もかも失うが信念だけは失わなかった。復讐が予言を受け入れる事になっても信念は貫...
虫が好かない…虫にも嫌われるほどの老女。これを読んだことがトラウマになりそうなくらい気色悪い。 目に入れても…自惚れも程々にしないと思わぬしっぺ返しにあう。 報いの一矢…評価はこの作品。衝撃のラスト。何もかも失うが信念だけは失わなかった。復讐が予言を受け入れる事になっても信念は貫いている。 夜の鶴…父の気持ちが理解できるだけに真実を伝えるべきか悩むところ。逆に秘密を抱えてしまうところが想定外。 只よりも高いもの…犬がスマートなのはそのためなのか。 黒い瞳の内…何故か堀北真希さんをイメージして読んだ。清らかで純粋な少女が鏡を見入ると時間が止まるみたい。 岡目八目…この作品はおまけなのかな。無くてもいいような気もする。
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野菜が食べられない中学生の純也は、親の独断で、地元から100km離れた片田舎の食育プログラムに放り込まれた。それは、元料理研究家の老婆の農作業を手伝い、自然に触れながら野菜嫌いを治す10日のプログラム。老婆は嫌な感じで、農作業も辛いが、せめて料理は美味しいものが出るだろう、そう期...
野菜が食べられない中学生の純也は、親の独断で、地元から100km離れた片田舎の食育プログラムに放り込まれた。それは、元料理研究家の老婆の農作業を手伝い、自然に触れながら野菜嫌いを治す10日のプログラム。老婆は嫌な感じで、農作業も辛いが、せめて料理は美味しいものが出るだろう、そう期待する純也たちに出された料理は……。(虫が好かない)他、全七編収録。 前半はブラック、後半はきれいな話の短編集。前半と後半の落差が激しすぎて、同じ作家なのかわからなくなるほど。ブラックな方が斬れ味鋭くてよかったなあ。
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短編7編。最初の2編が余りにも後味悪くて心配したのですが、残りの5編に救われました。特に「夜の鶴」と「黒い瞳の内」はよかった。
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聞き覚えのある七つの“ことば”から生まれた短編集。 虫が好かない / 目に入れても / 報いの一矢 / 夜の鶴 / 只より高いもの / 黒い瞳(め)の内 / 岡目八目 意外に良い話が多かった。 「虫が好かない」は、生理的に受け付けず斜め読み。 「目に入れても」孫を可愛がる老女の...
聞き覚えのある七つの“ことば”から生まれた短編集。 虫が好かない / 目に入れても / 報いの一矢 / 夜の鶴 / 只より高いもの / 黒い瞳(め)の内 / 岡目八目 意外に良い話が多かった。 「虫が好かない」は、生理的に受け付けず斜め読み。 「目に入れても」孫を可愛がる老女の話。一番面白かった。 「報いの一矢」人気占い師に背いたばかりに人生が狂わされる話。一番皮肉が効いていた。 「只より高いもの」飼い犬の話。面白かったが結末は予想通りすぎて残念。 (図書館)
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グロめから人情味のある話まで、色んなテイストの詰まった短編集。 最後の話を読んで「だから奇縁てタイトルね…」と納得。「黒い瞳の内」が好き。 いや~しかし、1話目の「虫が好かない」の衝撃がすごい。 装画:谷川千佳
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
グロい作品から胸糞悪い作品まで幅広く扱った、7つの作品を収録した短編集。7作品それぞれ毛色の違う作品でよみごたえがあった。久しぶりに読む乾ルカだが、楽しく読めた。しかし、人間って怖いなっていうのがどの作品からも感じられ、恐ろしかった。表紙の装丁の美しさがなんか、好きな感じ。
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