奇縁七景 の商品レビュー
七つの慣用句からなる奇妙な世界。 「虫が好かない」「只より高いもの」は結末が予想できた。 「目に入れても」「報いの一矢」は特異なれどある意味身近にも感じられてリアル。 痛みはあるけど痛快でもある。 「夜の鶴」「黒い瞳の内」は結末は見えたけどほんのり灯りがともる感じが良い。 「岡目...
七つの慣用句からなる奇妙な世界。 「虫が好かない」「只より高いもの」は結末が予想できた。 「目に入れても」「報いの一矢」は特異なれどある意味身近にも感じられてリアル。 痛みはあるけど痛快でもある。 「夜の鶴」「黒い瞳の内」は結末は見えたけどほんのり灯りがともる感じが良い。 「岡目八目」どーせなら全ての物語を紡いでほしかった。 この順番でよかった。 【図書館・初読・9/25読了】
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奇妙な印象の物語が集められた短編集。ほんわかする話があったり、ぞっとするブラックな話があったりと楽しめましたが。ラストの一編でいろいろ繋がってきちゃうのも楽しいところです。 お気に入りは「報いの一矢」。なかなか救いようのない話ではあるのだけれど。ラストのオチがまさかああなるとは。...
奇妙な印象の物語が集められた短編集。ほんわかする話があったり、ぞっとするブラックな話があったりと楽しめましたが。ラストの一編でいろいろ繋がってきちゃうのも楽しいところです。 お気に入りは「報いの一矢」。なかなか救いようのない話ではあるのだけれど。ラストのオチがまさかああなるとは。逆に突き抜けすぎてなんだかすっきりしてしまった気が……しなくもないかも? 「目に入れても」も印象深かったです。何気ない物語のはずが、どんどん暗澹としてしまうのがなんとも言えなくって。この主人公と同じ立場にある人は、つい考えさせられて怖くなっちゃうかもなあ。
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虫が好かない、目に入れても痛くない、という誰でも知っている慣用句をキーワードにした7つの短編を集めた物語集です。 しょっぱなの「虫が好かない」を食後に読んでキツい思いをしたと思ったら(食前はもっと厳禁)、「目に入れても」の暗鬱さに引きずられ、「報いの一矢」もまた精神的にキツい話...
虫が好かない、目に入れても痛くない、という誰でも知っている慣用句をキーワードにした7つの短編を集めた物語集です。 しょっぱなの「虫が好かない」を食後に読んでキツい思いをしたと思ったら(食前はもっと厳禁)、「目に入れても」の暗鬱さに引きずられ、「報いの一矢」もまた精神的にキツい話。 …これはかなりの暗黒面な作者のお話を集めた本なのかと思いましたが、以降の数編はわりと穏便というか、幻想味と人情味のあるお話が続いて、読み心地としては胸が悪いばかりではなく、奇妙な着想を楽しめましたし、そのバラエティもありましたので、面白かったです。「夜の鶴」は愛憎の複雑さがとても印象深かったですし、「黒い瞳の内」はとてもロマンティックなその設定が素敵でした。 色々とジャンル幅広く書かれる作家さんですが、やっぱりこんな「少し不思議な変な話」が一番読みたいかなあと思いました。文章や表現にもっと色気がにじんでいればその不思議な話が引き立つように(素人なのに生意気ですが)思いもしました。
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『虫が好かない』えー、そんなー、うーん、あるかも。これだけ個性的だと。 『目に入れても』こういう思い込みありそう。特に女性の場合。親離れ、子離れしないとね。 『報いの一矢』ひぃ〜、うかつに思ったことを口に出せないのね。 『夜の鶴』子を思う親の愛情の深さにたとえていう話という意味が...
『虫が好かない』えー、そんなー、うーん、あるかも。これだけ個性的だと。 『目に入れても』こういう思い込みありそう。特に女性の場合。親離れ、子離れしないとね。 『報いの一矢』ひぃ〜、うかつに思ったことを口に出せないのね。 『夜の鶴』子を思う親の愛情の深さにたとえていう話という意味があったのか。その意味を知ってからタイトルを見るとなるほど。いやー、親の愛はわかるけど、正直に話してくれてもいいんじゃない? 『只よりも高いもの』この格差はなに? ペットの世界でも? その理由は、こんな理由があったからとは。 『黒い瞳の内』どうなるの? え、そうなのと最後にジーンときた。 『岡目八目』確かに、当事者よりも第三者のほうが冷静に物事をみられるかも。ここで『報いの一矢』、『夜の鶴』ともつながってくるとは。
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