強欲な羊 の商品レビュー
初めて読んだ作家さんだったけど、最後まで気が抜けない短編集でとても面白かった。全体的に淡々とした語り口ではあるけど、どこか気持ち悪い雰囲気もあって怖いもの見たさでのぞき込むような感覚があった。人間心理を巧みに操って読者を楽しませてくれるので他の作品も読んでみたい。
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五篇の短編集 いずれも女が持つ独特の毒満載で、気持ち悪さが充満。ホラーでもあり、イヤミスでもあり気持ち悪いのに読む手が止められずサクッと読めました。ストックホルムの羊は胸糞悪さがまたいい。
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やはり表題の『強欲の羊』が面白かった。 どんな話なのかわかってなかったので 初めは普段あまり読まない語り口調の進行に戸惑ったんだけど 読むにつれ麻耶子も沙耶子も狼に見えてきて… これは面白い。となりました。 『ストックホルムの羊』は なんとなくオチが見えたんだけど それでも面...
やはり表題の『強欲の羊』が面白かった。 どんな話なのかわかってなかったので 初めは普段あまり読まない語り口調の進行に戸惑ったんだけど 読むにつれ麻耶子も沙耶子も狼に見えてきて… これは面白い。となりました。 『ストックホルムの羊』は なんとなくオチが見えたんだけど それでも面白く、、 どれも人間の、女の嫌なところが上手く表現されていて 女だからこそ面白かったのかもしれない。 無理に連作にしなくても良かったのでは…? と少し思ったりもしたけど… さて暗黒の羊を読みますかね◎
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5篇の短編集。 どの話もドロドロと嫌な後味を残すがやめられない。読みながら女達の印象は二転三転する。誰が羊で誰が狼なのか。いや、羊のまま羊を食べてしまったような、、、。 特に胸悪だったのが「ストックホルムの羊」塔に幽閉されている王子と4人の側女の閉ざされた生活は、、、。 それと「背徳の羊」ラストの犯人に驚くが、三人目の子にまた、驚いた。あぁやっぱりそういうことなんだ。
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イヤミスでもありホラーでもある短編集。どの話もその世界観に入り込め読み応えがある。ラストの短編は直球のホラー展開に少し驚いたが今までの話の怖さが強調されて良かった。
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羊をモチーフとした短編集。どの話も羊、女が怖すぎる。どの話も最後にゾワっとするのに、それが癖になる。うわぁ、と思いながら読みつつ、ラストには思わず唸った。どいつが羊の皮を被った狼や、と全方位に疑いを掛けながら読むのも楽しい。
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強欲な羊 女性の語りで始まる。 姉妹の性格、彼女の見たもの、感じたこと、好きな男性について語る。 本当に欲の強い者は誰か。疑いながら読む。 聞いている人が誰か分かったときに、また彼女の計画性、怖さが出てくる。 背徳の羊 女の行動、計画の怖さ。 篠田が、妻を信じられなくなって疑心暗鬼になる姿。信頼していた人たちの裏切り。 眠れぬ夜の羊 自分は幼馴染みを殺したのかーから始まる。 縞模様の服を着た女性が見えるという女の子、自分の背後にいるという。 幼馴染みが最後に着ていた服だというが、文章のなかに遊具がシマウマだったとはあるが、どんな服を着ていた等、出てこない。 結婚に反対されて、喧嘩をしたという母親がいっこうに出てこないので、幼馴染みではなく母親だなとわかったけれど面白かった。 ストックホルムの羊 タイトル通の話。 生け贄の羊 今までの登場人物何人か出てきて、三人の会話から彼女たちが誰なのか、この先どうなるのか、ドキドキしながら読んだ。
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最初から最後までミステリーというか気味の悪いサスペンス。 それぞれ伏線が多く、二転三転しまくるが短篇なので胸焼け感あり。
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初読みの作家さん。 5編とも非常に個性的な作品であったが特に『背徳の羊』『眠れぬ夜の羊』は最後の背筋に寒さを感じるイヤミス感たっぷりの作品で印象に残った。 5編がそれぞれ独立した物語であるにも関わらず『生贄の羊』でそれとなく1本の線で結ぶところは巧みさを感じ、何度もページを戻って確認してしまう程であった。 解説に続編のことも書かれていたので是非読んでみようと思う。
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背徳の羊:我が子と友人の子が似すぎていて,男は妻の不貞を疑う。思っても見なかった結末。 ストックホルムの羊:塔に幽閉された王子と4人の側仕えに1人の女が加わる。真相がわかると不快感が増す。
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