強欲な羊 の商品レビュー
面白かったです。羊って如何にも無害そうだけれどよく見たら目が横でこわい…というのは個人的な感覚だろうけど、底知れない異質を感じます。 表題作の、貴女が羊だったのか…という猟奇的なお話も好みでした。続く、「背徳の羊」「眠れぬ夜の羊」は人間関係の黒さでこちらも好き。ストックホルム症候...
面白かったです。羊って如何にも無害そうだけれどよく見たら目が横でこわい…というのは個人的な感覚だろうけど、底知れない異質を感じます。 表題作の、貴女が羊だったのか…という猟奇的なお話も好みでした。続く、「背徳の羊」「眠れぬ夜の羊」は人間関係の黒さでこちらも好き。ストックホルム症候群のはそこまで。。 バラバラの短編集だと思っていたら、最終話の「生贄の羊」で連作だったのだと気付きました。こちらはちょっとホラーでドキドキしたし、この人はあの人だ…と気付いたときのゾクッとするのが心地良くなくていいです。最後の展開もよかった。 初読みの作家さんでしたがこれからも読んでいきたいです。
Posted by
普通に読める中編集。 かといって、特に心に残らない。 トリックやオチもまあこんなもんかなレベル(^^)
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
5話からなる短編集。とても読みやすかったけど、どれもこれも、うわぁとなる女たち。絶対にかかわりたくないタイプばかりが揃い踏み。誰が羊の皮を被った狼だと疑いながら読んでしまうので、なんとなく結末は想像できるけれど、しっかり読ませてくれる。それでも登場人物の女がみんな嫌。かろうじて「眠れぬ夜の羊」は少し同情できるかなと思ったけど、でも駄目だな笑 「ストックホルムの羊」は、これは……「この闇と光」を即座に思い出してしまった。 「背徳の羊」は、洋子が本当に女から嫌われる女で笑えるほどだったけど、まさかお腹の中の子の父親が弁護士とは思わなかった。したたかすぎる。 表題の「強欲の羊」が一番好きかな。
Posted by
一作一作、趣向を凝らしているのが感じられた。ただミステリ読みにとってなは既視感が感じられるものばかりで導入部で展開やオチが読めてしまう。「この闇と光」を瞬時に思い出した…
Posted by
“不快”と“面白い”は共存できるらしい。 思わず顔をしかめるほど嫌な気持ちになるのに、ページを捲る手は止まらない。 当然ながら後味もよくない。 登場人物なんて誰一人として好感を持てない。 だけど読んじゃう。 そして読み終わる頃には「そうきたか!」と感心している。 悔しいけど続編も...
“不快”と“面白い”は共存できるらしい。 思わず顔をしかめるほど嫌な気持ちになるのに、ページを捲る手は止まらない。 当然ながら後味もよくない。 登場人物なんて誰一人として好感を持てない。 だけど読んじゃう。 そして読み終わる頃には「そうきたか!」と感心している。 悔しいけど続編も読む。
Posted by
完全にやられました! 滅多打ちのノックアウト! ホラー&イヤミス&どんでん返し...。特に「ストックホルムの羊」には絶句...。そりゃあ生きている人間(女性)の方が怖いよねぇ...。 クセになる面白さ。他作を手に取ることは必然だ!
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
面白かった〜! 内容的に「面白い」と表現するのは少し違う気がしますが、私好みな作品。 全5編の短編集でそれぞれのお話は独立したお話かと思いきや、実は意外な所で繋がっているという演出にも(いい意味で)ゾワゾワして頁を捲る手が止まりませんでした。 どれも、まぁ〜騙されました。 特に「ストックホルムの羊」にはやられました… 世界観が全部ひっくり返ったあの感じは正にどんでん返し! ただ、幽霊とか超常現象?っぽい描写があったので、リアルな怖さを求める私としては、そこがあんまり好きではなかったかな。 「したたか」って漢字で書くと「強か」と書きますが、字の如く、己の欲望に「強く」執着し、望みや理想を叶えてみせるという「強い」意志を貫いた女が生き残るんだなと思いました。 結局羊子さんの一人勝ちって事ですな〜
Posted by
4本の短編収録。羊がキーワード。全く別々の話かと思いきや、最後の最後にしっかり大団円。伏線はいちど読んだだけでは完全に理解できない。ミステリーが好きな方にオススメ。ドロドロでエグい女の情念、怨念、狂気、恐怖満載。
Posted by
どんでん返しタイプの短編集。表題作「強欲な羊」と「ストックホルムの羊」がとても面白かった。 こんなにわくわくしながらページを繰ったのは久しぶりだ。 登場人物全員が明らかに何かを隠しているように書かれているが、それが必ずラストで明かされるという安心感を持って読むことができる。“後...
どんでん返しタイプの短編集。表題作「強欲な羊」と「ストックホルムの羊」がとても面白かった。 こんなにわくわくしながらページを繰ったのは久しぶりだ。 登場人物全員が明らかに何かを隠しているように書かれているが、それが必ずラストで明かされるという安心感を持って読むことができる。“後味のよいイヤミス”という印象。 「背徳の羊」はもう一ひねり加えようとして滑った感があるが、それは“ラストが好みかどうか”というだけの問題なので気にする必要はない。
Posted by
5編のイヤミスのお話。 中でも背徳の羊がおもしろかった。 羊の皮を被った強欲な狼。 先に暗黒の羊を読んでしまっていたので、ストックホルムの羊はイマイチに感じてしまった。 だけど、ミステリー要素も中々あり良作でした。
Posted by