つまをめとらば の商品レビュー
6話の短編それぞれに女性の強さ、したたかさが表れていて興味深かった どの時代でも生き抜くためには女性も強くならなければ生き残れない と言うことがわかる6編だった
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★3の上。 ああ。これはいいなぁ。上手いなぁ。さすがは直木賞、いや、みんみんさんのお勧め本。 時代物短編集六編。 ・ひともうらやむ ひともうらやむ美人を娶った男は。 ・つゆかせぎ 妻を亡くした男は強かな女を買う。 ・乳付(ちつけ) 乳やり女に悋気する女。 ...
★3の上。 ああ。これはいいなぁ。上手いなぁ。さすがは直木賞、いや、みんみんさんのお勧め本。 時代物短編集六編。 ・ひともうらやむ ひともうらやむ美人を娶った男は。 ・つゆかせぎ 妻を亡くした男は強かな女を買う。 ・乳付(ちつけ) 乳やり女に悋気する女。 ・ひと夏 プチたそがれ清兵衛(映画版)的な。 ・逢対(あいたい) 出仕を求めて屋敷を日参。 ・つまをめとらば 爺の二人暮らしも悪くない。 時代物は読みづらいという先入観を見事に覆してくれた。スルスルいける。そのくせしっかりしてる。 さらに言葉遣いが秀逸でニヤニヤしてしまう。 「ないものはない大江戸でもー」 「男親なんて誰だってかまいません。二人の娘も男親はちがいます。でも、わたしの子です。わたしの子であれば、それでいい。子は女のものです。四人だって、五人だって欲しい」 「戸が開け放たれていて、風通しのよい詩だとな。なおかつ、躰で、身の丈で物を考えるから、頭が走っていない。自分の詩がはたしてこれでよいのかと迷ったとき、いつでもおまえの詩に立ち戻っているそうだ」 「そうこうするうちに、醤油と味醂が出会うように、男と女の間柄になった。」 「これは断らなければならないと思った。なにしろ佐世は、罪のない童女のような顔を、罪ではちきれそうな躰の上に乗せていたからである。」 「甘えるぞ」 ひともうらやむと逢対の二作に出てきたこの言葉は本当に格好いい。武士同士のキッパリ感がいい。 どれも読後感が軒並み気持ち良かった。余韻が良い。 100%のハッピーエンドってわけでもないのだが、草木のような自然な爽やかさが感じられる。 どれもキャラクターに好感が持てるからかな。 ルパン三世カリオストロの城のラストなみの心地良さ(?)でした。 長編も読んでみたいな。
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武家の男達がそれぞれの妻の事を綴った短編六つ 軽い語りなのにジワ〜っとくる 堅苦しくない流れるような文章 そしてちょっと毒のあるオチ 落語で聴いてみたくなる やっぱり青山文平は上手いなぁ どの話も良かったし直木賞も頷ける いつの世も女は強く逞しいわ
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女とは男とは違って潔いものなのだ、とは同じ青山文平作の、鬼はもとより、からの台詞だが、そんな自由で強かな女相手に四苦八苦しながら、文字通り苦笑しながら生きていく男たちの話。現代にも通じる深い洞察と、刹那さに満ちたエピソードに溢れている。
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江戸後期の、名もない貧乏侍の生活を赤裸々に綴った短編小説集。著者は本作品で直木賞を受賞した。時代考証に優れ、文章も読み易い。六つの短編どれも秀逸で惹きつけられる。ハッピーエンドな終わりたかではなくて各短編作品の終わり方が何とも切ないと感じ余韻を漂わせる。著者のその他の作品も読んで...
江戸後期の、名もない貧乏侍の生活を赤裸々に綴った短編小説集。著者は本作品で直木賞を受賞した。時代考証に優れ、文章も読み易い。六つの短編どれも秀逸で惹きつけられる。ハッピーエンドな終わりたかではなくて各短編作品の終わり方が何とも切ないと感じ余韻を漂わせる。著者のその他の作品も読んでみたいと思った。
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6つの短編集。 時代小説にしては、軽くて読みやすかったです。 江戸の世の独特の風習や人情を取り上げながら、強かに逞しく人生の路を切り拓いていく女性たちを描いています。 役目、義理や慣習に沿わずには、自分を保つことができない”男”と、 何の根拠もしがらみもなく、思うままに振舞え...
6つの短編集。 時代小説にしては、軽くて読みやすかったです。 江戸の世の独特の風習や人情を取り上げながら、強かに逞しく人生の路を切り拓いていく女性たちを描いています。 役目、義理や慣習に沿わずには、自分を保つことができない”男”と、 何の根拠もしがらみもなく、思うままに振舞える”女”というものの不可解さの対比が、うまく表現されています。
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江戸時代の男女を描いた短編6篇、どの話も男は女に振り回されているかのよう。男はいろんな事にがんじがらめになっているみたいだけれど女はとにかく心が自由で自分の望む道をずんずん進んでいる。「つゆかせぎ」と「乳付」が心に残った。
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江戸の日記をそのまま読んでるかのような、こんな恋愛が実際にあったのだろうなとひたすら思える短編集 今の男と女もこの本の通りかと言われれば、ちょっと違う気がする。その違いはなんなのだろう ただこの女達のように歳を重ねたいと思う気持ちは、きっとどの時代で読んでも新鮮に胸に残るだろうな
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ここにきて、青山文平がおもしろい。 昔はあんまりと思っていたのに、なぜだろう。 以下、引用。 「あらかたの男は、根拠があって自信を抱く。根拠を失えば、自信も失う。 句会に出る男の顔は、見立て番付の場処次第で、顔つきが、変わる。〜 けれど、女の自信は根拠を求めない。」 「「好...
ここにきて、青山文平がおもしろい。 昔はあんまりと思っていたのに、なぜだろう。 以下、引用。 「あらかたの男は、根拠があって自信を抱く。根拠を失えば、自信も失う。 句会に出る男の顔は、見立て番付の場処次第で、顔つきが、変わる。〜 けれど、女の自信は根拠を求めない。」 「「好物ができるということは、弱みができるということだ。弱みは持たぬようにしていたのだがな、やはり旨い」」
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夫婦に関する物語短編集。 といっても、背景がその人となり、仕事ぶり、考え方など丹念に描かれて興味深くしかも、静かに深く感動する物語ばかり。
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