墜落遺体 新装版 の商品レビュー
この本は日航機123号便が墜落した時に現場で事故処理の現場指揮をしていた人間による手記です。飛行機事故というものがいかに凄惨なものであるかをまざまざと見せつけてくれます。読んでいて恐ろしさを感じます。 この本は日航機墜落事件の際、事故現場の指揮を取った捜査官が綴った手記...
この本は日航機123号便が墜落した時に現場で事故処理の現場指揮をしていた人間による手記です。飛行機事故というものがいかに凄惨なものであるかをまざまざと見せつけてくれます。読んでいて恐ろしさを感じます。 この本は日航機墜落事件の際、事故現場の指揮を取った捜査官が綴った手記で、この本を僕が手に取ったのは僕が当時、『沈まぬ太陽』を読んでいて、御巣鷹山の事故現場のことを補完するためだった。 ここには現場の様子と、遺体確認に従事した医師や日赤の看護師たち。自衛隊や群馬県警の様子が描かれているのですが、戦場ともいえるような遺体収容現場で粛々とあくまで自分の仕事を為そうとする警察官や看護師や医師たちがすさまじい迫力でした。 事故現場のことに関しては、一言で言うと。エグいです。メチャメチャエグいです。この件に関しては具体的な描写を一切ここにはあえて掲載しません。乱暴な言い方ですが、どうしても「真実」を知りたいのでしたら、自分で確認して下さい。ただし、自己責任でお願いします。僕個人に関して言えば、あまりにショックで、しばらくの間一切の事が何も手につきませんでした。 ただひとつ言えるのは、墜落の際にひとりあたりにかかった衝撃が980tであったそうで、これは、広島型原爆の爆心地にいた犠牲者や原爆ドームが受けた衝撃の28倍~30倍だそうです。 人間がそんな強い衝撃を受けると、こういうことになるのかということがよくわかります。ここでは書くことが出来ませんが、飛行機事故の恐ろしさをこれほど如実に示した本はありません。 本書は2015年6月25日、講談社より『新装版 墜落遺体 御巣鷹山の日航機123便 (講談社+アルファ文庫 G 55-3)』として再販されました。
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昔から飛行機に乗ることが多く、航空機に携わる仕事に就きたいと考えたため、航空宇宙工学が学べる大学に進学して早4年が経つ。 もう二度とあのような悲惨な事故を起こすことがないように、人を殺さない航空機を作るためにこれからも学び続けなければいけないと強く実感した。 航空宇宙に携わる人は...
昔から飛行機に乗ることが多く、航空機に携わる仕事に就きたいと考えたため、航空宇宙工学が学べる大学に進学して早4年が経つ。 もう二度とあのような悲惨な事故を起こすことがないように、人を殺さない航空機を作るためにこれからも学び続けなければいけないと強く実感した。 航空宇宙に携わる人は読むべきだと思う。
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凄惨の一言に尽きる。もはや人間とは思えないほどの遺体を前に、遺族を想って身元確認にあたった隊員たちの極限状態が描かれている。 航空機事故がいかにすさまじいものであるか。乗り物の安全についてもう一度深く考えねばという気持ちになった。
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虚脱感、虚無感。日航機墜落事故の520人の遺体を家族に帰すべく奔走した警察官、医師、その他たくさんの人たちのお話。
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壮絶。 墜落したら人間の体ってバラバラになってしまうというのを嫌でも突きつけられる。 ただでも被害者の数が多いのに、バラバラになった遺体もそれぞれ数えるから遺体の数がすごい数になる。それを可能な限り遺族のもとに帰すという大変な作業。生々しい描写に苦しくなる。
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日航機墜落事故の検屍現場。警察官と医師達の記録。 何度涙が出たことか。 悲しすぎるので違う目線で読むことにした。 通常の事件における検死のルールを当てはめたらとんでもなく仕事がまわらない。それを現状の状況に最適化し、フォーマットを決め、進めながら見直していく。まさにPDCA。 ...
日航機墜落事故の検屍現場。警察官と医師達の記録。 何度涙が出たことか。 悲しすぎるので違う目線で読むことにした。 通常の事件における検死のルールを当てはめたらとんでもなく仕事がまわらない。それを現状の状況に最適化し、フォーマットを決め、進めながら見直していく。まさにPDCA。 現場を見てないから既存ルールを適用しようとする上位組織と、感情論で訴える遺族達。その全体を俯瞰しながら統制するリーダーはすごい任務だったろうな。 各方面の第一人者含めた役割分担。 遺族の気持ちに寄り添う日赤の看護婦(当時の呼び方)達の活躍も大きくあったろう。 未曾有の事態に対し、即席で作られた組織でどう対応していくか、その仕事の凄さを見た気がした。 もちろん、従事した全員の身体も精神も削りながらの仕事だったことも深く刻まれた。 驚いたのはキリスト教徒の外国人。最後まで一部でもいいから肉親の遺体を見つけようと執念を燃やす日本人に対し、キリスト教徒の考え方は精神と肉体は別だから、この有様では生きているまい、と確認できればそれでいいと。 海外で飛行機事故にあったら現地の土の中で眠ること確定。絶対に落ちませんように。
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※このレビューにはネタバレを含みます
日航機墜落事故の遺体安置所での壮絶な4ヶ月を指揮した刑事官のルポ。凄惨な遺体の数々、過酷な遺族対応、不眠不休で遺体の清拭や身元確認にあたる現場のスタッフたち。あまりに過酷な状況下で遺体の前で無意識に小躍りを始める検屍医やなかなか身元が判明しない少女の頭部を毎夜大事に抱えて話しかける刑事など、途方もない修羅場のせいで、正気を保てなくなっていく様子が鮮明に描かれていた。520人の死者のうち、肉親が面接で本人確認できたのはわずか60体という数字が飛行機事故の悲惨さを物語っている。警察、歯科医、看護師など現場のプロフェッショナル達の力があって4ヶ月の身元確認が終わったものの、従事者のその後の心の傷は計り知れない。海外と日本の遺体に対する扱い方の違いについての章は宗教観が如実に表れていて面白かった。
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悲惨すぎる。初めて読んだ類で難しい言葉も出てくるが、興味引かれる内容。突然の飛行機事故。被害者、遺族の無念の想いは計り知れない。 日本と海外の思想の違いが遺体の扱いによってわかると書いてあったが、自分は完全に日本型とおもった。遺族の遺体はやっぱり持ち帰りたいだろう。 愛する人に看...
悲惨すぎる。初めて読んだ類で難しい言葉も出てくるが、興味引かれる内容。突然の飛行機事故。被害者、遺族の無念の想いは計り知れない。 日本と海外の思想の違いが遺体の扱いによってわかると書いてあったが、自分は完全に日本型とおもった。遺族の遺体はやっぱり持ち帰りたいだろう。 愛する人に看取られるということは本当に幸せなんだと思う。突然の死というのは、本当に突然訪れる。読後の感覚を忘れなければ、周りの人をもっと大切にできるだろう。
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明後日の8/12に日航機墜落事故から35年が経つ。 もし令和になった今同じ事故が起こったならもっと35年前より楽に身元確認ができたのかな。 DNAとかで。 が、こういう哀しい事故は起きない空の安全を心から祈ろう。 しかし元警察官が書いた本。すごいなー。私も小説書けるのかな〜 な...
明後日の8/12に日航機墜落事故から35年が経つ。 もし令和になった今同じ事故が起こったならもっと35年前より楽に身元確認ができたのかな。 DNAとかで。 が、こういう哀しい事故は起きない空の安全を心から祈ろう。 しかし元警察官が書いた本。すごいなー。私も小説書けるのかな〜 なんて思ったのでした。
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普段は道徳心や宗教的な感情を喚起されることは少ないけど、肉親の遺体を必死に探して確認してあげたいという人たちの記述を読むと、自分にも少なからずそういった感情があることが確認できる。同様の境遇にあれば自分もそのようにふるまうだろうし、そういった意味では、何事も経験にまさるものはない...
普段は道徳心や宗教的な感情を喚起されることは少ないけど、肉親の遺体を必死に探して確認してあげたいという人たちの記述を読むと、自分にも少なからずそういった感情があることが確認できる。同様の境遇にあれば自分もそのようにふるまうだろうし、そういった意味では、何事も経験にまさるものはないんだろうなということが分かった。遺体の確認作業に従事した警察官や医療従事者の自分がやらなければ誰がやるという奉仕の精神は、とかくシニシズムに陥りがちな自分の生活や態度からは非常に新鮮でヒロイックに映った。自己犠牲の精神は一歩間違えるとあやうい発想になりかねない危険性はあるとわかってはいつつも。
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