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リラ荘殺人事件 改版 の商品レビュー

3.3

53件のお客様レビュー

  1. 5つ

    4

  2. 4つ

    17

  3. 3つ

    22

  4. 2つ

    6

  5. 1つ

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2018/10/14

四十年目の昭和五十一年復刊本だけれど文章も展開も全く古びていない。確立している。一部登場人物達の覚束ない丁寧語だけ気になったけれど時代柄?元別荘の寮を訪れた芸大生達とトランプの残された連続殺人。終盤で登場する探偵星影が有能すぎて際立つ警察との対比が清々しい。沢山の伏線からなる謎解...

四十年目の昭和五十一年復刊本だけれど文章も展開も全く古びていない。確立している。一部登場人物達の覚束ない丁寧語だけ気になったけれど時代柄?元別荘の寮を訪れた芸大生達とトランプの残された連続殺人。終盤で登場する探偵星影が有能すぎて際立つ警察との対比が清々しい。沢山の伏線からなる謎解きにわくわくした。

Posted byブクログ

2018/05/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

理路整然と収まるところに収まった謎解きは完璧です。(ヒ素や色盲はちょっと反則気味ですが時間差トリックは見事!) ただ、現代で同じことが起きた場合、警察の警備を万全にするか、さらなる殺人を防ぐために容疑者(兼被害者)たちを隔離するなどの措置を講じることでしょう。 謎解きは、星影龍三が見事に解決しますが、途中、鉄子が連れてきた知り合いの二条義房も真相にたどり着くのですが、あっけなく殺害されるというくだりは必要だったのでしょうか? また、この時点で何らかの対策を警察に依頼しておけばと考えてしまうのは、私も既に作者の術中にはまっているのでしょうかねえ。 まあ結局、トランプを利用した殺人事件が1つ増えたことで、追い詰められた犯人の行動がわかりやすくなった、のかな? 犯人(たち)の犯行動機にはクエスチョンがつきますが、謎解きだけに限定すれば収束の見事さはアッパレです。

Posted byブクログ

2018/04/02

初鮎川作品。 人里離れた別荘×男女の学生、なんて連続殺人の推理小説の王道な感じがする。出版は50年以上前だから、少し古風で、王道な感じ。あまりミステリーに詳しいわけではないけれど。 ちょっとした違和感が最後につながって、推理を聞くと犯人の特定できるのも当然、なぜそれまでの謎を私は...

初鮎川作品。 人里離れた別荘×男女の学生、なんて連続殺人の推理小説の王道な感じがする。出版は50年以上前だから、少し古風で、王道な感じ。あまりミステリーに詳しいわけではないけれど。 ちょっとした違和感が最後につながって、推理を聞くと犯人の特定できるのも当然、なぜそれまでの謎を私はそう解釈できなかったんだろうという感じですっきりした。

Posted byブクログ

2018/02/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

“本格派”との評判でしたので楽しみに読みました。誰が犯人なのだろうと最後までわくわくしました。探偵役?と思った彼が殺された時は驚きましたが、最後の種明かしは一つ一つ納得させられました。しっかりしたミステリー。面白かったです。

Posted byブクログ

2018/01/21

とあるサイトで推薦されていたので読んだ。 最後まで想像してなかった犯人だったので、楽しめた。 色盲とか、ちょっと強引な感じもしたけど。

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2018/01/15

古い作品のため、なかなか手出してなかったですが、それを今となっては悔やんでいます。 なぜもっと早く読まなかったのか⁈ 本当に素晴らしいです。 本作品はまさに本格ミステリーの金字塔です‼︎ それなりのミステリー小説を読んできましたが、ここまでフェアかつ難解のミステリーは初めてです。...

古い作品のため、なかなか手出してなかったですが、それを今となっては悔やんでいます。 なぜもっと早く読まなかったのか⁈ 本当に素晴らしいです。 本作品はまさに本格ミステリーの金字塔です‼︎ それなりのミステリー小説を読んできましたが、ここまでフェアかつ難解のミステリーは初めてです。(私自身ミステリー小説を読むときは、推理しながら読むタイプです) まったく見当がつきませんでした。殺人トリックはおろか犯人を当てることすら出来ませんでした。(一つ一つのトリックの質が高すぎる)ここが本作品の最大のポイントだと個人は思っています。 大量に殺人が起きますが、犯人の目星がまったくつりません。普通なら人が死んでいくため、犯人は絞られていきますが、本作品は逆に絞られていくにつれ分からなくなります。(その謎は解決編で分かります)さらに、探偵役が2人登場するところも一つの魅力です。 最後の解決編で明らかになる真相はまさに極上! 犯人賢すぎる、全ての行動、言動が伏線です! 少し古い言い回しではありますが、改装版ではすごく読みやすくなっております。 まだ未読の方は是非ご覧になってください!

Posted byブクログ

2017/11/05

初の方は特に、日常では使わない言葉や言い回しが多くこの世界に入りづらかったです。登場人物も癖があり過ぎて馴染めない感じでした。昭和51年発行という時代のせいなのか、これがこの作者の世界観なのかは分かりませんが。事件が次々に起こると読みやすくなり、引き込まれました。ただ、警察が解決...

初の方は特に、日常では使わない言葉や言い回しが多くこの世界に入りづらかったです。登場人物も癖があり過ぎて馴染めない感じでした。昭和51年発行という時代のせいなのか、これがこの作者の世界観なのかは分かりませんが。事件が次々に起こると読みやすくなり、引き込まれました。ただ、警察が解決出来ないなら、ぽっと出の探偵より二条君に事件を解決して欲しかったな。

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2017/04/24

初めてこの物語が発表されたのは1956年。 そのため、かなり昔の本格ミステリの雰囲気が冒頭から漂っている。 最近は読みやすいだけの物語も多く、それらを読み慣れていると少し読んでいて疲れるかもしれない。 それでも、読んでよかったと心から思える物語だった。 この物語の魅力は、最後ま...

初めてこの物語が発表されたのは1956年。 そのため、かなり昔の本格ミステリの雰囲気が冒頭から漂っている。 最近は読みやすいだけの物語も多く、それらを読み慣れていると少し読んでいて疲れるかもしれない。 それでも、読んでよかったと心から思える物語だった。 この物語の魅力は、最後まで読み終わったのちにあるのだと思う。 何気なく読み進んでいたひとつひとつの場面、会話に意味があったのだと認識してから読み直すとかなり面白い。 犯人の大胆さ、身勝手さ、そして冷徹さが沁みてくる。 張り巡らされた伏線に驚き、犯人の用意周到な計画に唖然とした。 だからこそ思う。 警察の無能さがここまであからさまだと興ざめる。 もう少し事件、警察(捜査側)、探偵がバランスよく描けなかったのかと。 難ありとはいえ、想定外の動機や事件の詳細、犯人の思惑など十分に楽しめた物語だった。

Posted byブクログ

2017/01/31

ライラック咲き誇るリラ荘に個性的な面々が集まり、休む間も無くテンポ良く殺害されていく。 バリエーションに富んだ方法で。 そして犯人は現場にスペードのカードを残す。 魅力的なシチュエーションと小ネタの多さ 増えては減り、入り乱れる登場人物たちが織り成す犯人当ての傑作。

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2017/01/04

刑事がポンコツすぎて逆に面白い。 時代や世相でのんびりしていたから…としてもポンコツすぎ。 事件が起きてあぁ悔しい、と歯嚙みしたり顔赤くしたりするのがコントかと思った。 トリックなどは名作の誉れにある通りですので、読まないのは惜しい。 古い雰囲気と思い切りに関心しながらじっくりど...

刑事がポンコツすぎて逆に面白い。 時代や世相でのんびりしていたから…としてもポンコツすぎ。 事件が起きてあぁ悔しい、と歯嚙みしたり顔赤くしたりするのがコントかと思った。 トリックなどは名作の誉れにある通りですので、読まないのは惜しい。 古い雰囲気と思い切りに関心しながらじっくりどうぞ。

Posted byブクログ