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リラ荘殺人事件 改版 の商品レビュー

3.3

53件のお客様レビュー

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2022/11/19

 久しぶりの本格。しかも1950年代に書かれているので、古風な言い回しや現代の感覚ではあり得ないような言動がさらに雰囲気を盛り上げる。クローズドサークルでもないのに人が死にすぎとか、安易に殺し過ぎとか、警察が無能過ぎとかツッコミどころ満載だが、中身はしっかり本格。斬新な手法でもな...

 久しぶりの本格。しかも1950年代に書かれているので、古風な言い回しや現代の感覚ではあり得ないような言動がさらに雰囲気を盛り上げる。クローズドサークルでもないのに人が死にすぎとか、安易に殺し過ぎとか、警察が無能過ぎとかツッコミどころ満載だが、中身はしっかり本格。斬新な手法でもないのに真相がまったくわからず、楽しんで読めた。殺人現場に残されるスペードの札もちゃんと機能している。紗絽女や尼リリスなどネーミングセンスが凄いが、終盤には気にならなくなっている。

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2022/11/13

話し言葉や表現が古めかしく、わざとその「当時」の感を出しているのだと思い読み進めていた。真新しさはないかなと思いきや、読了後に初版が昭和51年だと知り驚いた。無能すぎる警察、仲の大して良くない者同士の旅行、納得がいかない点がいくつかあるがご愛嬌。だれることなく淡々と事件が進んでい...

話し言葉や表現が古めかしく、わざとその「当時」の感を出しているのだと思い読み進めていた。真新しさはないかなと思いきや、読了後に初版が昭和51年だと知り驚いた。無能すぎる警察、仲の大して良くない者同士の旅行、納得がいかない点がいくつかあるがご愛嬌。だれることなく淡々と事件が進んでいくので飽きずに読める。癖のある登場人物が多いが、各キャラクターが掘り下げられることもないので、人物よりストーリーを楽しみたい人にはおすすめ。

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2022/10/24

key word クローズドサークル 見立て?モチーフ? 有名  鮎川作品、初めて読んだ。有名過ぎて今まで読まなかったけど、きっと当時新しかったんだろうと思ってしまうのは今がミステリー飽和時代だからかな。

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2022/08/02

リラ荘に集まった大学生。連続しておこる殺人事件。多様な殺害方法。残されたトランプ。ミステリーの醍醐味が詰まった作品であった。

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2022/06/03

荒川の上流秩父にあるライラックの花に囲まれた日本芸術大学のレクリエーションの寮、ライラックの別名「剌羅(りら)」を冠した「リラ荘」に7人の学生が避暑に訪れる。翌日近くの崖下に屍体、そして連続殺人に発展する。 1956~57年に雑誌連載された作品だけに表現や文体の古さが否めないが慣...

荒川の上流秩父にあるライラックの花に囲まれた日本芸術大学のレクリエーションの寮、ライラックの別名「剌羅(りら)」を冠した「リラ荘」に7人の学生が避暑に訪れる。翌日近くの崖下に屍体、そして連続殺人に発展する。 1956~57年に雑誌連載された作品だけに表現や文体の古さが否めないが慣れてくると読み難さは無くなる。次々と事件が起きテンポ良く進む物語、伏線そしてフラグ、複雑なプロットに謎が深まる。 早々に現れる刑事の呑気な捜査に呆れるも、探偵星影龍三の登場にお手並み拝見。本格ミステリの金字塔。 ★★★★✩ 4.0

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2022/01/31

鮎川哲也の星影龍三シリーズの第一作 鮎川先生の作品は始めてで、イメージとしては時刻表などアリバイがメインの作品が多いと聞いていて、なんとなく敬遠していたが、本作は山荘で学生が次々所されるという とても丁寧な本格推理で、最後まで集中して読みました。  ただ探偵役やその他のキャラが薄...

鮎川哲也の星影龍三シリーズの第一作 鮎川先生の作品は始めてで、イメージとしては時刻表などアリバイがメインの作品が多いと聞いていて、なんとなく敬遠していたが、本作は山荘で学生が次々所されるという とても丁寧な本格推理で、最後まで集中して読みました。  ただ探偵役やその他のキャラが薄く、ただの舞台装置になっていて、キャラクターを重視する人には不評かもしれない、あくまで推理を楽しみたい人向けだと感じた。

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2021/07/23

ずいぶん古い本なんだな。最初は登場人物の話し言葉が少し読みづらいがだんだんに慣れてくる。その頃には次の展開が気になって先へ先へと読み進めてしまう。読み応えがあった。

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2021/07/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

シンプルでしっかりした正統派ミステリーという印象。ヒントが散りばめられていて推理しながら読んだのが楽しかった。 犯人が誰かと、牧のナイフを利用したトリックまではわかったものの細かい部分には辿り着けなかった。犯人が砒素から逃れた方法は思いつきはしたものの、そんなわけ無いよねと切り捨ててしまっていた(笑)砒素にそんな効用があるとは知りませんでした… 文体や設定の古めかしさもレトロな雰囲気を醸し出していて楽しめた。

Posted byブクログ

2021/06/14

古いけど古典ってまではって印象だからかな?ダサいなーって場面が沢山あって笑えた 大学生がランニングシャツに釣り竿背負って釣りに出かける とか あと、毒殺のトリックが今の常識で考えると、有り得ないヤツで凄くびっくりした

Posted byブクログ

2021/04/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

タイトルと表紙デザインから、洋風でお洒落な感じのミステリをイメージしていたのだが、数十年前の作品らしく、文体が古めかしくて読み進めるのが大変だった。 そして何より、刑事が色々とあまりにもひどい。 連続殺人は食い止められず、殺人のあった家で悠々と「ごはんまだー?」発言をし、重要な手がかりを知る人物を軽くあしらい死に至らしめ、警察いる側で人は死ぬわ、誤認逮捕するわ、推理力・捜査能力が一般人に負けるわ、最後は他所から引っ張り出してきた素人探偵に全ての謎を解いてもらうという…ポンコツオンパレード。 もはやこれ、ほぼほぼ警察の責任だよね?ここまで無能だと罪だよ。 あと、ことあるごとに「この会話の中に些細なヒントがあることに後に気づくのである」とか「〇〇に注意を払っていたら、食い止められただろう」みたいなほのめかし?が入るのが、いちいち気が散って鬱陶しく感じてしまった。 容姿を批判する描写も多く、魅力的な登場人物がゼロ。そこそこ魅力のある人物がいたとすれば、早々にリタイア(死亡)。そんでもって尼リリスという名前のひどさ…(^^;。 真犯人は最後まで分からなかったけれど、動機もいまひとつ薄いし、気づかれずにそんなにうまくいくか?という点も疑問だし、ストーリー性に深みがあるわけでもなく、連続殺人系のミステリにしては緊迫感とか次は誰だ?みたいな恐怖やドキドキ感がなく、あまり印象に残らない作品だった。

Posted byブクログ