走れ、走って逃げろ の商品レビュー
図書館で。 ホロコースト時代を何とか生き延びた男の子の話…と書くとあまりに簡潔ですがそういう本。都市部よりは田園というか田舎の方が食べ物がある分、生きのびる余地があったのかなぁなんて思うと共に、戦争はいやだな、とつくづく思いました。 彼が保護されて家族のその後を知れたのは良かっ...
図書館で。 ホロコースト時代を何とか生き延びた男の子の話…と書くとあまりに簡潔ですがそういう本。都市部よりは田園というか田舎の方が食べ物がある分、生きのびる余地があったのかなぁなんて思うと共に、戦争はいやだな、とつくづく思いました。 彼が保護されて家族のその後を知れたのは良かったな。なんでこんな悲劇が起きてしまうのか。こういう話は忘れてしまってはいけない事なんだよなぁなんて思いながら読みました。
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ユダヤ人の8歳の男の子ユスフが、ユダヤ人迫害から一人で逃げ、生きていく姿。 ユスフの様子を見ていると、子どもというのは愛を内包して生まれてくるんだなあと思う。 ユスフは父親を目の前で殺され、母や家族とも別れ、一人で逃げ森などで暮らすのだが、常に明るさや好奇心を失うことなく、すべて...
ユダヤ人の8歳の男の子ユスフが、ユダヤ人迫害から一人で逃げ、生きていく姿。 ユスフの様子を見ていると、子どもというのは愛を内包して生まれてくるんだなあと思う。 ユスフは父親を目の前で殺され、母や家族とも別れ、一人で逃げ森などで暮らすのだが、常に明るさや好奇心を失うことなく、すべての出来事の中に楽しみ(興味)を見つける。そして接する人々に愛されるのだ。 事故で右腕を失ったりと辛い場面もあるが、基本的には読んでいる間中は、なんていうか”愛”を感じられてのめりこんだ。
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最後の父親との約束「お前は生き残らなくちゃいけない、どうしても」 8才のユダヤ人少年がユダヤ狩りから逃げて逃げまくる壮絶な4年間 少年はポーランド農民、ドイツ兵、ゲシュタボ士官、ソ連兵たちに助けられる 彼は、死ぬことへの恐怖はない 神がいないことは明白だ 純粋な生への渇望だけが圧倒的に存在する 片腕を失い、自分のほんとうの名前も忘れ、終戦になってもなお「ぼくはユダヤ人じゃない」といいきる この言葉が重く胸に刺す つくづく思う、よくぞ、生き延びた 映画「ふたつの名前を持つ少年」 原題:Run Boy Run
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大人になって読んだので、第二次大戦下のユダヤ人や、ポーランドでの人々の暮らしを垣間見るという意味でも興味深いけど、そういうことは関係なく、ひとりの少年が自分自身の力で生き延びていく冒険譚としてもおもしろかった。スルリック/ユレクが出会う人々の多様さと、出会って関わって、けれどすぐに別れがくる、その様子が印象的。
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ポーランドに住むユダヤ人の少年の、第二次大戦体験。 未曾有の安楽な時代に自分は生かしてもらえている。
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ナチスドイツから逃げ延びた戦争孤児がいたことは知っていたけれど、その子ども目線で書かれたものは初めて読んだ。ただ生きるために、必死に知恵と体を使い、ときには人々の親切に助けられ、逃げのびてゆくうちに、本当の名前も、親の顔さえも忘れてしまうのだ。実話だということに、思わずため息が出...
ナチスドイツから逃げ延びた戦争孤児がいたことは知っていたけれど、その子ども目線で書かれたものは初めて読んだ。ただ生きるために、必死に知恵と体を使い、ときには人々の親切に助けられ、逃げのびてゆくうちに、本当の名前も、親の顔さえも忘れてしまうのだ。実話だということに、思わずため息が出る。 こういうものを読むたびに思うことだが。私はちゃんと「親切にできる」側の人間でいられるだろうか。真に、正しい行動をとれる人でありたいと、切に願う。
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読みたかった本(見たかった映画の原作) ユダヤ人でゲットーから逃げ出した8歳の少年が 名前を捨ててユダヤ人ってことを隠して農家とかで働きながら生き延びる話 事故で片腕になったり森で暮らしたり暴力にあったりつかまったりする ハラハラハラハラする かわいそうで泣ける ときどきやさしくしてくれるひとたちがいて、いることにほっとする 実際にあったはなしで、その話をきいたユダヤ人の人が本にしたそうです 映画みたいなー
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ホロコーストを扱った小説は多く、児童書もかなりの数がある。 だから、どれを読むか、読ませるか(大人が子どもに手渡すか)は悩ましいところだが、これはかなりお薦め。 不謹慎かもしれないが、物語として面白い。 主人公ははじめ8歳で、2年ほどの逃亡生活を描いている。幼いため自分の置かれた...
ホロコーストを扱った小説は多く、児童書もかなりの数がある。 だから、どれを読むか、読ませるか(大人が子どもに手渡すか)は悩ましいところだが、これはかなりお薦め。 不謹慎かもしれないが、物語として面白い。 主人公ははじめ8歳で、2年ほどの逃亡生活を描いている。幼いため自分の置かれた状況もわからず、ただ生きるためだけに生きる毎日。そこを作家が勝手にお涙頂戴にしたりせず、子どもらしく受け入れて、時には楽しむこともあったことが、無駄な描写なく書かれている。 ある面で冒険ものですらある。読んで、体験してみたいとは決して思えないが。 面白く読めるものの、ホロコーストも、ユダヤ人もポーランド人もドイツ人もロシア人も、型にはめず、人間としてきちんと描かれているし、極限状態の中で生き抜くためには子どもでさえ、倫理観や道徳心だけでなく、アイデンティティさえ捨てなければならない凄まじさが伝わる。 映画化されるのも納得だが、全てを端折ることなく映画化するのは不可能な気がするので、やはり読んでから見たい。 性的なことも書かれているので、中学生からが望ましい気がする。勿論、読める子を止める必要はないが。
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2015年8月15日にヒューマントラストシネマ有楽町ほかで公開予定の映画「ふたつの名前を持つ少年」の原作本です。この本は2003年に岩波書店からハードカバーで出版されていましたが、この6月に岩波少年文庫のラインナップに入りました。若い世代により気軽に手にしてもらえると思います。8...
2015年8月15日にヒューマントラストシネマ有楽町ほかで公開予定の映画「ふたつの名前を持つ少年」の原作本です。この本は2003年に岩波書店からハードカバーで出版されていましたが、この6月に岩波少年文庫のラインナップに入りました。若い世代により気軽に手にしてもらえると思います。8歳の少年、スルリックはポーランドに住んでいたユダヤ人でした。第二次世界大戦下で強制収容所(ゲットー)に強制移住させられますが、家族と生き別れ、ゲットーを脱出します。森や農村を転々として生き延びていく中で不思議と助け手が現われホロコーストの嵐を生き延びて行きます。戦後70年の節目となる今年の夏。「戦争と平和」は今年は特に取り上げられるテーマですが、この本もぜひ手渡してほしいと思います。
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