夢へ翔けて の商品レビュー
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アフリカのシエラレオネで生まれたミケーラはデビルと呼ばれる反逆者に父を殺されてしまう。母と一緒に隣りの家に住む親戚の叔父さんに引き取られるが、ラッサ熱により母も亡くしてしまう。その後、ミケーラは孤児院に連れて行かれ、最愛の親友と出逢う。孤児院のある場所もデビルの襲撃により危険になったため、国境を目指して逃げることになる。 無事に逃げ切り、2人はアメリカの家庭に養子縁組される。ずっと夢見ていたバレエを習い、人種差別や兄の死を乗り越えて念願のバレリーナへの道を歩む彼女の姿に感動。そして、彼女を育てた養母・養父の人間性の素晴らしさに心を打たれた。
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内戦中のアフリカで生まれ、両親が亡くなってからアメリカの里親に引き取られた少女が夢のバレリーナになるまでの自序伝。 科学の専門書と絵本以外のこういう本を読むのは結構久しぶりだった。First Positionに出演していた少女の自序伝だったので、思わず手に取ったのだけれど、面白かった。 ひどい内政のシレオネラ。そこでは、女性の人権はとても低く、また政治がうまくいっていないためか反政府派がやりたい放題している。そこで奇跡的に生き残ってアメリカに渡り、奇跡的に黒人でもバレリーナになれると証明した。彼女は今もプロのバレリーナとして活躍している。 実は、現在児童虐待について色々と勉強しているところ。小さいときに傷つけられると一生心に傷を負って生きていくと言う。それなのに、彼女は強い。なぜだろう?3歳まで両親に大切に大切に育てられたからだろうか?もちろん、アメリカの両親に5歳から大切に育てられたことが一番大きいのだろうけれども・・・。そんなことを考えながら読んでいた。 世界にはこんなに悲しい出来事がたくさんあるのに、我が家は毎日贅沢に楽しく暮らしている。何かできることは無いんだろうか?と改めて考えさせられた。
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シエラレオネの難民から、世界的なバレリーナへ。 嘘みたいな奇跡の実話。 子どもでも読みやすい話し口調なので、アフリカでの現状やアメリカにわたってからの差別のことなども無理なく学べる。 多少脚色があったり、彼女自身の勘違いもあるのだろうけれど、結構面白いです。
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シエラレオネの紛争下で育った著者が、トップダンサーになるまでの半生が書かれている。 現実とは思えないほど悲惨な環境で育った彼女は、絶えず希望を胸に抱いていた。 希望の力を印象づけられました。
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表紙カバーの裏側に「西アフリカのシエラレオネで戦争孤児だた少女が、アメリカでバレリーナになるまでの実話」と書いてありますが、2011年に公開されたドキュメンタリー映画「ファースト・ポジション」のモデルとなったミケーラ・デプリンスの自伝です。内戦の激しいアフリカ、シエラレオネで3歳...
表紙カバーの裏側に「西アフリカのシエラレオネで戦争孤児だた少女が、アメリカでバレリーナになるまでの実話」と書いてありますが、2011年に公開されたドキュメンタリー映画「ファースト・ポジション」のモデルとなったミケーラ・デプリンスの自伝です。内戦の激しいアフリカ、シエラレオネで3歳で孤児になるという壮絶な体験、親切なアメリカ人夫婦の養子になってバレエを始めるものの、黒人であるということで差別を受けるという二重の苦しみを受けます。それを乗り越え、前向きに努力するミケーラの姿は、生きにくい社会で育っていくYA世代の子どもたちにとっても勇気を与えてくれるはずです。表紙絵は酒井駒子さんです。
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読んでいると、その時の彼女の年齢が分からなくなるのです。 思っている年齢よりかなり低い。 アメリカに渡った時、彼女はまだ小学生ですらなかった。 5歳、なのかな。 でも、その行動は日本の5歳とはかなり違う。 やはり、厳しい環境で生き抜くために、精神面のかなり早い成長が必要だったのだ...
読んでいると、その時の彼女の年齢が分からなくなるのです。 思っている年齢よりかなり低い。 アメリカに渡った時、彼女はまだ小学生ですらなかった。 5歳、なのかな。 でも、その行動は日本の5歳とはかなり違う。 やはり、厳しい環境で生き抜くために、精神面のかなり早い成長が必要だったのだろう。 とても賢い子。 でもどうしてそうなったのかを考えると、幸せなこととは限らない。
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ぼくはバレエは見たことがないから、よくわからないけど、 この人のバレエ、見てみたい。応援したい。 読書感想文はこれにしよう
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ミケーラは、貧しくも優しい両親のもとで育ちました。けれども、戦争で父は殺され、母は病気で死亡。孤児院で育ちますが、白斑という皮膚病があったこともあり、ひどい扱いを受けます。孤児院も安全な場所でなくなり、ギニアに移動し、アメリカ人夫婦のもとで養子として育つことになりました。大好きな...
ミケーラは、貧しくも優しい両親のもとで育ちました。けれども、戦争で父は殺され、母は病気で死亡。孤児院で育ちますが、白斑という皮膚病があったこともあり、ひどい扱いを受けます。孤児院も安全な場所でなくなり、ギニアに移動し、アメリカ人夫婦のもとで養子として育つことになりました。大好きなバレエを習いましたが、人種差別の壁があったり順調ではありませんでしたが、夢を諦めず、世界的バレリーナになりました。 この本を読んで感じたのは、さまざまな困難にも希望を失わず前向きに生きてきたミケーラが素晴らしいのはもちろんのことですが、豊かではないけれども女の子に教育を授けた両親も立派だし、また戦争孤児を養子にして育てた養母も素晴らしい人でした。あと、出番は少なかったけれども、女性の先生もいい先生でした。 夢を諦めずに頑張ることの大切さをこの本は教えてくれました。
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