ウツボカズラの甘い息 の商品レビュー

柚月裕子(著者)

2019/07/14

えー？
そうきたか！

最後の最後は謎解きの気持ち良い展開ではあったけど、
そうなるまでの気持ちの変化の様子も読んでみたかったな。

でも面白かったです。

2019/07/09

場面が章ごとに切り替わるため、徐々に交わっていく感じがワクワクして、どんどんと読み進められた。

タイトルもなるほどと納得。

やるせない部分もあったかな。

犯人は、そうきたかという感じだった。

2019/06/07

太った主婦を主人公に、過去の美しかった自分を取り戻し、運気が上がって事業にも成功し…

と進んでいく物語と

殺人事件を追っていく男女刑事コンビ

の物語が同時進行。

前半で、主婦が華やかな人生を取り戻すように
美しくなっていく描写に
女性ってみんなそうだよなと思う。
自分もいつかは痩せてきれいになって…という妄想（笑）

面白く読んだが
最後の1/5くらいでバタバタ〜と種明かしされる感じで
なんだろ？連載の都合？
ペース配分がおかしい感じがした。

それにしても
マルチ商法って結局そういうことなのよね〜
なんでみんなだまされるんだろ。

2019/03/12

美味しい話には気をつけていたはずが気づくと自分がマルチ商法の張本人になっているという空恐ろしいお話。しかもそれを仕組んだ犯人が仕組まれた人に何かドロドロした恨みでもあるかと思いきや、そうではないというのがまた恐ろしい。他人へのなりすましが肝となるが、情報溢れる現代ではそれもたやすく出来てしまうのが淡々と描かれており、リアルさを感じさせ更に恐怖を煽る。

2019/02/18

二つのストーリーを並行に走らせながら描いていく手法が見事。特に警察の捜査の描写はリアリティがあっていい。

2019/01/13

いろんな悪女の本をを読んだけど、在り来たりで、どこかで読んだことあるなぁって程度。
真相も結末も、心に何も残らない。

2018/12/29

柚月裕子　著「ウツボカズラの甘い息」、２０１５．５発行。読み応えのある作品でした。ミステリーでしょうか。甘い蜜で虫をおびき寄せ、中に落ちた虫を食いながら生きる食虫植物、ウツボカズラ。高村（旧姓牟田）文絵３７歳に甘い誘惑の罠が。鎌倉、七里ガ浜の別荘で起きた殺人事件の犯人は誰か。中盤以降の展開に胸がドキドキします。犯人を追いつめる秦圭介警部補と中川菜月巡査のやりとりが陰湿な事件の中で清涼剤のような役割を果たしています。ラストへの収束がそれまでの展開に比べて一気呵成過ぎて、やや違和感を感じましたが・・・。

2018/12/17

結婚後のモラハラのストレスで中年太りになっていた女性が、みるみる美しくなり、お金が手に入り、、、ある殺人事件とのからみ、、するすると一気に解決へ向かっていくという「クライムサスペンス」というのでしょうか。

一般的な娯楽小説でなかなか面白かったです。
結婚後の女性の環境についてはうまく表現されており、共感できる妻は多いのではないでしょうか。
その部分は読んでいると妻だった頃が蘇り、息苦しくなりました。

2018/12/04

4/5くらい読み進んだところで、ええーそうくるか〜ってなって、じゃあ一体どういうことなの？？ってなって、最後は一気に読みました。おもしろかった！

2018/12/03

高村文絵の女の一生が、実に興味ふかい。
デブとなり、いじめにあう。そして、ダイエットをして
美人を取り戻して、クラスの中心となる。
そんな浮き沈みの激しい人生をおくる。
子供　もいじめられる。
実は、高村文絵は　解離性離人症だった。
ただ、積極的に自分を変えていこうという姿勢が頼もしい。
この物語の　隠し味となるのだが、
杉浦加奈子というサングラスをかけた女の怪しさが、
実にうまく　作られていく。
セミナー方式の会員制。マルチ商法、そして　高級老人ホーム。
現在の日本の様々な問題が、縮図化されていく。
柚月裕子の作品は、想定外の方向へ転がっていくので面白い。
秦刑事と女性刑事菜月のコンビが実に爽やか。
秦刑事の先を読んで対応する　菜月を評価する。