さよなら、ニルヴァーナ の商品レビュー
読み始めたら、さらさらと読めたけれど、自分の中におとし込むには難解だった フィクションでありノンフィクションであり…? 知らないほうがいいこともたくさんあることを感じた
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NIRVANA大好きっス ってな事で、窪美澄の『さよなら、ニルヴァーナ』 作家を目指し働きながら小説を書き続ける今日子。 ハルノブ様と言われる少年Aに恋する高校生の莢。 少年Aに娘を殺されたなっちゃん。 そして殺人を犯した少年A。 神戸で実際に起こった『酒鬼薔薇事件』...
NIRVANA大好きっス ってな事で、窪美澄の『さよなら、ニルヴァーナ』 作家を目指し働きながら小説を書き続ける今日子。 ハルノブ様と言われる少年Aに恋する高校生の莢。 少年Aに娘を殺されたなっちゃん。 そして殺人を犯した少年A。 神戸で実際に起こった『酒鬼薔薇事件』をベースにしたそれぞれの思い、悲しみ、苦しみ、憧れ、怒り、悩み、再生…………。 それぞれの感情の移り変わりや苦悩がリアル過ぎる。 誰が悪い訳でもなく、生きている過程の中での経験、感情、影響、環境がその何かを生み出す事に成るのかと……。 何とも言えない色んな感情が溢れ出す内容。 考えさせられます。 子育てって一生を左右させられるのかと……。 2017年32冊目
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
えぐかったな。なかなか読み応えのある作品だった。 大地震、殺人鬼、宗教、母親… テーマがあまりに盛りだくさんで、その全てが事実に基づいておりリアルで迫真に迫っている。 題名のニルヴァーナってやっぱりバンドのニルヴァーナからきていたのか。あのバンドと同様にこの作品もまあまあイカれていた。 美しい14歳の少年が7歳の女の子をビニール紐で殺しその後糸ノコギリで首を切断、その後教会に頭をおく。このシーンは映画でも観ているようなシーンにも思えた。 7歳とはいえ、イトノコギリで首を切断するのはかなり労力がいるはず、すでに窒息死はしているが、生きていればかなりの苦しみを味わって死ぬことになるだろう。なかなかえぐい。 個人的にはこの本の最大のテーマは母親だと思う。そういう母を取り除く宗教も登場した事もあるが、母親というのは子どもにとってどれだけの影響力があるのかというのを実感した。 母親が子供にどう接したかで子どもの人生の進路は決まってしまうという事が今回の小説では描かれている。 不安定な家庭は、不安定な心を成長させる餌となり、やがてそれは大きな災いとなる。この小説の結末はまさにそんな感じだった。 色々な本を読み、色々なことを知り、多様性だなんだといってもそれは上辺だけということが本当によくわかる。当事者の気持ちには決してなれない。この本は下手な同情などは逆に自分の身を滅ぼす結果になると伝えたかったのかもしれない。 正欲や流浪の月、琥珀の夏を全て混ぜたような作品だった。
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この本が世に出ていいのかしら? あの事件の被害者はどういう気持ちで読まれるかしら? それほどリアリティーで。 おみそれしました……
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これは、問題作だな… ニルヴァーナとは、涅槃のこと。智慧を磨き修行を積んで、迷いや煩悩や執着を断ち切り、悟りに到達して、いっさいの苦・束縛・輪廻から解放された最高の境地。 タイトルは、その境地への執着を断ち切り、苦しみ悶えながらも地に足をつけて生きていくことを宣言するものだ。 ...
これは、問題作だな… ニルヴァーナとは、涅槃のこと。智慧を磨き修行を積んで、迷いや煩悩や執着を断ち切り、悟りに到達して、いっさいの苦・束縛・輪廻から解放された最高の境地。 タイトルは、その境地への執着を断ち切り、苦しみ悶えながらも地に足をつけて生きていくことを宣言するものだ。 だけど、う〜ん… 神戸連続児童殺傷事件の犯人を彷彿させる少年Aを取り巻く煩悩たちの物語。 救いたいものを救えないもどかしさと諦念が全編を覆う。やるせない読後感だ。 どの登場人物にも感情移入ができなかったが、黒いワンボックスは憎まずにいられない。 心の体力が落ちている時は、読んではいけない本かもしれません。 ♪Smells Like Teen Spirit/Nirvana(1991) 窪さんは「ニルヴァーナのカート・コバーンのショッキングな最期と少年Aのイメージが私の中では結びついていた」というけれど、僕の中ではカートはかの少年Aともこの小説の少年Aとも結びつかなかった。全く違う。 だから、本音を言うと、タイトルには複雑な思いもある。少年院の院生が少年Aにニルヴァーナを聴いたことないかを聞くシーンは、ストーリー的に必然性があったのか、疑問に思った。
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小説、全くのフィクションだとすれば面白いのかもしれないけど、神戸連続児童殺傷事件を題材にして書かれているのが、衝撃的な事件だっただけに理解できません。少年Aに恋したり、少年Aを美化しているのにも嫌悪感しかありませんでした。
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心が弱っているときに読んではいけない本だった ただただ平穏な日々を 普通の幸せを手に入れたいって こんなに難しいことなのかと思わせる終わり方で、なんだかとても落ち込む 『子供は親を選べない。でも、親も子供を選べない』 『子供は親の作品』 今は母親目線でしか読めないけれど、も...
心が弱っているときに読んではいけない本だった ただただ平穏な日々を 普通の幸せを手に入れたいって こんなに難しいことなのかと思わせる終わり方で、なんだかとても落ち込む 『子供は親を選べない。でも、親も子供を選べない』 『子供は親の作品』 今は母親目線でしか読めないけれど、もっと若い時に読んでいたら また違った読み方をしていたのかな
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神戸の少年Aをモチーフにした小説。 少年Aに恋する年代の違う女性たち、被害者の母親などの人生が交錯していく。 テーマが重すぎて読み進めるのがしんどかった。 著者はなぜのこのテーマで描こうと思ったのか。 登場人物の中には長い下積みの末にデビューする作家もいるので、物書きの業や、被害...
神戸の少年Aをモチーフにした小説。 少年Aに恋する年代の違う女性たち、被害者の母親などの人生が交錯していく。 テーマが重すぎて読み進めるのがしんどかった。 著者はなぜのこのテーマで描こうと思ったのか。 登場人物の中には長い下積みの末にデビューする作家もいるので、物書きの業や、被害者の遺族と犯人とその周辺の関わりを描きたいというのはわからなくもないんだけど、あまりに現実の事件に寄せていて辛かった。
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神戸で事件を起こした酒鬼薔薇、少年Aをモデルにして被害者、少年A、Aのホームページを作って聖地巡礼をする少女。それぞれの視点から事件を追う。
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途中までは面白かった。最後の方で説明的になり残念。 窪さんの文章は読んでいて心地よくて好き。この作品は終盤の展開が好みでなかった。
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