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仕事と家族 の商品レビュー

3.9

25件のお客様レビュー

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2018/07/21

20171221 ゼミとインターン絡みで。スウェーデンとアメリカがどうして共働きと育児の両立がうまくいっているのかの対比は面白かったけど、社会構造的に日本は参考にできないっぽい。 卒論は少子化と共働きかなぁ。

Posted byブクログ

2018/06/25

p93 1990年代に25歳から34歳までの女性の就業率が増加したのは女性の「未婚化」によるものである。大学を卒業して就職し、結婚相手を探したところ満足のいくパートナーが見つからなかった。続く2000年代における女性の就業率の増加は、既婚カップルにおいて、女性が男性の所得低下を補...

p93 1990年代に25歳から34歳までの女性の就業率が増加したのは女性の「未婚化」によるものである。大学を卒業して就職し、結婚相手を探したところ満足のいくパートナーが見つからなかった。続く2000年代における女性の就業率の増加は、既婚カップルにおいて、女性が男性の所得低下を補うべく非正規雇用に就くようになったものである。女性の高学歴化や経済不況が女性の未婚化と就業を促したものであり、「両立しやすい環境が整った」わけではない。制度的要因というよりは、構造的な容易によるものである。 P111 男女雇用機会均等法は基本的に「職種・勤務時間・勤務地について限定されない総合職正社員」の採用において女性を差別することを禁止している法律である。しかし、男性と女性がともに対等な立場で働くことができる環境の実現には、男女ともに日本のそうごうしょくてきな働き方を抑制する必要がある。 p120 転勤のない「限定総合職」は、女性労働力の活性化という観点では望ましい方向であるが、「転勤がない」という1点のみで総合職と同じ職務内容をしていても、昇格や昇給が制限される可能性がある。共働き社会のじつげんのためには、男性的な働き方の典型である総合職が変わることが重要である。 p171 家事負担の平等化はなぜ進まないのか。共働き家庭における男女格差は日本が突出している(週10時間以上)。 p180 女性には、たとえ苦手でも家事を覚えるべきだという社会的圧力があるが、男性にはない。そのため、男女間でおおきなスキル格差がある。フルタイムの共働きだと、妻の側が相当無理をして家事を担当する子kとになり、夫が家事をすることができないとなると、妻は働く時間を増やす気を失う。

Posted byブクログ

2017/05/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

仕事をしお金を稼ぐことを利己的として家族への無償労働を利他的ととらえることが働きづらさと産みづらさ、さらには介護しづらさをつくっているという指摘は正しい。 ケアサービスの効率性との相性の悪さ、唯一のシステムとしての成功例としているスエーデンのケアワーカーの公的雇用が解になるのか?日本はしない気がする。正解がないんだから作るしかないは確かにそうだけれど。

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2016/05/08

対極の政策にあるスウェーデンとアメリカで出生率が回復している、それぞれの国で政策がとられ、日本は政府は特になんもせず企業で失業者を吸収した結果、ドイツは早めに退職勧奨、二人で働きやすくすることが、、、、データに基づいており偉いとおもうがデータを読む取るところが退屈で飛ばし読んでし...

対極の政策にあるスウェーデンとアメリカで出生率が回復している、それぞれの国で政策がとられ、日本は政府は特になんもせず企業で失業者を吸収した結果、ドイツは早めに退職勧奨、二人で働きやすくすることが、、、、データに基づいており偉いとおもうがデータを読む取るところが退屈で飛ばし読んでしまった。

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2016/05/02

霧が晴れるような思い。 いまの日本社会の閉塞感の原因をわかりやすく説明してくれてる。 少子化を回避できてるアメリカとかスウェーデンでもそれぞれの政策による副作用は生じている。 たぶんどんな政策をとっても副作用は生じてしまうことは避けられないんだろう。 でもたぶんよりマシな状態...

霧が晴れるような思い。 いまの日本社会の閉塞感の原因をわかりやすく説明してくれてる。 少子化を回避できてるアメリカとかスウェーデンでもそれぞれの政策による副作用は生じている。 たぶんどんな政策をとっても副作用は生じてしまうことは避けられないんだろう。 でもたぶんよりマシな状態にすることはできる気がした。 重要なのは政策によってもたらされる副作用・結果を認識たうえで政策を「選びとる」こと。

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2016/02/01

共働き社会という以上のビジョンが見えない。その方策も曖昧だ。 制度と構造に腑分けし、構造をより本質と見る捉え方には妥当性を感じるし、説得力もあった。 また、同時性と同場所性が要求される仕事、希望水準の不一致、お金を稼ぐことは利他的の3つはトピックとして面白かったが、深まること...

共働き社会という以上のビジョンが見えない。その方策も曖昧だ。 制度と構造に腑分けし、構造をより本質と見る捉え方には妥当性を感じるし、説得力もあった。 また、同時性と同場所性が要求される仕事、希望水準の不一致、お金を稼ぐことは利他的の3つはトピックとして面白かったが、深まることなく終わった。 それが学問的な帰結だとしても、全体的に国際比較に深い意味はないと思わせてしまったところが本書のつまらなさの元凶だろう。 雇用史の知識の整理には便利。

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2016/01/20

○「男女雇用機会均等法が、なぜ逆に性別分業を固定化させたのか」 ○「日本の少子化の要因は何か」 ○「ケアワークはなぜ非効率なままなのか」 のようなトピックについて簡潔かつ明瞭に、かつ全てをつなげた形で説明していきます。複雑なものを単純化することなく切るその処理の仕方が見事、社会学...

○「男女雇用機会均等法が、なぜ逆に性別分業を固定化させたのか」 ○「日本の少子化の要因は何か」 ○「ケアワークはなぜ非効率なままなのか」 のようなトピックについて簡潔かつ明瞭に、かつ全てをつなげた形で説明していきます。複雑なものを単純化することなく切るその処理の仕方が見事、社会学一級の仕事だと思います。 (小林)

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2016/01/10

日本を広く重く覆う閉塞感、とりわけ経済的な観点から、働きづらさと産みづらさについて、軽量社会学のマナーで分析する。 家族像や労働観は誰もが経験者であり当事者なので、かえって誰もが意見を好き勝手に言い合ってしまうものであり、その判断には多分にイデオロギー的なところがあり、また性向...

日本を広く重く覆う閉塞感、とりわけ経済的な観点から、働きづらさと産みづらさについて、軽量社会学のマナーで分析する。 家族像や労働観は誰もが経験者であり当事者なので、かえって誰もが意見を好き勝手に言い合ってしまうものであり、その判断には多分にイデオロギー的なところがあり、また性向の影響を受けるので、ここでの議論が自分の実感とは違うと感じる向きもあるだろう。 だからこそ、データに即して理路を開いて、政策を設計していかなくてはならないのだろう。 日本の働きかたの特徴として、職務が、勤務地が、時間が「無限定的」であることが挙げられており、これは全くその通りだと思う。経済が成長している時にはメリットが大きかったのだろうが、今はこれが窒息的に働いてしまっているということだろう。 「無限定的な働き方と引き換えに安定した雇用と所得を与える企業の方針、そこに女性を引き込もうとしてその実とおざけてしまっている制度(均等法)、女性の就労を抑制する制度(税・社会保険の「壁」)のせいもあり、真の「共働き」社会への移行はいまだに道半ばである。」(p.200)

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2015/11/24

Asian Reading アジアの活読 20151124 仕事と家族 筒井淳也 中公新書 3B今月の課題本。日本、米国、端典を比較して分析。日本は福祉を企業と家庭に委託した、家庭に入る事より外で働く事は私利と思う気持ちは実は日本人特有で、実は利他は働くことだと。そして1970年...

Asian Reading アジアの活読 20151124 仕事と家族 筒井淳也 中公新書 3B今月の課題本。日本、米国、端典を比較して分析。日本は福祉を企業と家庭に委託した、家庭に入る事より外で働く事は私利と思う気持ちは実は日本人特有で、実は利他は働くことだと。そして1970年代が1番女性が外で働いていた。でも少子化はその後から始まっている。小室淑恵さんも言ってたけれど、産休や育メン制度ではなく、子育て分業、家事分担が出来る労働時間改革と、男子厨房に入れ だと私も思った一冊。サイボウズの働くママたちに寄り添うことをの動画が1番雄弁に日本の少子化を物語っている。 http://cybozu.co.jp/company/workstyle/mama/

Posted byブクログ

2015/11/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

20151025?~1113 少子高齢化の原因を探る、とかいうテーマだと、どうしても自分の主観が入ってしまう。この本は、自分の業務に関わりがあることだし、という思いで半ば義務的(教科書的?)に読んでいる。国際比較や各国事情は興味深いし、読みやすいのだけど、「女性の社会進出が少子化を招いている」とか、「できれば専業主婦志向の女性が生活レベルを維持するため(仕方なく?)共働きをしている」みたいなアプローチは正直不愉快。台湾の結婚事情はもっと知りたくなった。

Posted byブクログ