嵐のピクニック の商品レビュー
一冊の本でジェットコースター体験ができる。 「は??」 「ええええ!!」 「嘘だろ…」 「どういうこと」 新しい話を開くたび、常識や現実が派手に壊される。 なんだこれ、なんなんだコレ。 ただ間違いないのはどの話も恐ろしく面白い。 どこかが確実に狂っているあべこべな世界なのに...
一冊の本でジェットコースター体験ができる。 「は??」 「ええええ!!」 「嘘だろ…」 「どういうこと」 新しい話を開くたび、常識や現実が派手に壊される。 なんだこれ、なんなんだコレ。 ただ間違いないのはどの話も恐ろしく面白い。 どこかが確実に狂っているあべこべな世界なのに、妙な現実味と手触りがある。 一度読み始めたら最後、終わるまで降りられない。 本谷有希子という奇才のエンターテインメント性を 思う存分楽しめる大満足の一冊だった。 個人的には「哀しみのウェイトトレーニー」「亡霊病」がすき。 彼女はヤクでもきめてるのか。
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怖いような、不思議なような、解説にもあるがなんとも奇妙な味のする短編集。 「哀しみのウェイトトレーニー」「マゴッチギャオの夜、いつも通り」「いかにして私がピクニックシートを見るたび、くすりとしてしまうようになったか」が好き。 「Q&A」からの「彼女たち」の流れもおもしろか...
怖いような、不思議なような、解説にもあるがなんとも奇妙な味のする短編集。 「哀しみのウェイトトレーニー」「マゴッチギャオの夜、いつも通り」「いかにして私がピクニックシートを見るたび、くすりとしてしまうようになったか」が好き。 「Q&A」からの「彼女たち」の流れもおもしろかった。
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現代英米文学を翻訳したような文章に、現代英米文学っぽいシュールな物語が多かったけど、実際のそれより明るさがある。可能性の物語。
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一つ目からガッツリ心を掴まれた短篇集。非常に短い短篇ばかりながら、どれもこれも違った世界観で構成されており、読んでいて飽きがこない。 なかでも面白かったのは、一つ目の短篇「アウトサイド」。中学生が抱く、みみっちいけど残酷な悪意と、そんなものを一瞬で吹き飛ばすような大人の底なし...
一つ目からガッツリ心を掴まれた短篇集。非常に短い短篇ばかりながら、どれもこれも違った世界観で構成されており、読んでいて飽きがこない。 なかでも面白かったのは、一つ目の短篇「アウトサイド」。中学生が抱く、みみっちいけど残酷な悪意と、そんなものを一瞬で吹き飛ばすような大人の底なしの狂気と闇。 最後の短篇の〇〇も味があって良かった。 『異類婚姻譚』『腑抜けども(略』も良かったけど、エンタメ的な意味ではこれが一番面白かったかな。
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改めて小説って自由だなぁと思った。 じわじわきます。 お家やお出かけ先に連れて行って、ちょこちょこ読んで楽しませていただきました。
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勢いのある短編集。勢いが良すぎて途中でついていけなくなったり、もやもやしたりしながら終わった作品もあった。20~30代女性がもやもやとして気分転換したいとき、ちょっと外にお出かけするバッグの中に忍ばせておきたい本。
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本谷さんの本を初めて読んだ。 奇妙な短編集で、好きな短編もあったけど、頭がついていかないままに、終わった短編も。
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『自分を好きになる方法』もそうだったけど、本谷有希子の作品はタイトルが気になっていて買ってしまったような。 というのは、『自分を好きになる方法』の時もそうだったが、あまり良くなかった・・・ 読後随分と経ってしまって、内容を詳しく覚えていないので・・・とりあえず読了の記録...
『自分を好きになる方法』もそうだったけど、本谷有希子の作品はタイトルが気になっていて買ってしまったような。 というのは、『自分を好きになる方法』の時もそうだったが、あまり良くなかった・・・ 読後随分と経ってしまって、内容を詳しく覚えていないので・・・とりあえず読了の記録に留める。評価は当時の読後感を思い出しつつ記す。 レビューさぼってて、いつ読み終わったか覚えてないので、読了日は、後続レビュー前の、2018年10月1日で登録。
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初読み作家さん。 実に奇妙な短編集だった。 いきなり方向がガクッと変わったり、 始めから変な方向だったり。 オチらしいオチもなかったりするのだが、 なぜか妙に惹きつけられた。面白かった。
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発想が凄い。そうくるか!とか、そんな考え方もできるのか!と度々驚かされた。 『ダウンズ&アップス』の「本音をぶつけてくる世界も、お世辞を浴びせる世界も実はそっくり同じなんだってことに気づいたよ。みんな、僕を喜ばそうとしていることに変わりはないんだ」ってセリフが一番印象に残ってい...
発想が凄い。そうくるか!とか、そんな考え方もできるのか!と度々驚かされた。 『ダウンズ&アップス』の「本音をぶつけてくる世界も、お世辞を浴びせる世界も実はそっくり同じなんだってことに気づいたよ。みんな、僕を喜ばそうとしていることに変わりはないんだ」ってセリフが一番印象に残っている。どっちも結局ただの生存戦略なんだから、好きな時に好きな方の振る舞いを選べばいいんだと思った。書き手の意図とは全然違うかもしれないけど。
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