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最果てアーケード の商品レビュー

4

103件のお客様レビュー

  1. 5つ

    28

  2. 4つ

    37

  3. 3つ

    18

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2026/04/10

物には物な歴史があるというか、他者からしたら取るに足らない物でも、自分にとっては大切でたまらないものってあるよね、そういう自分を大切にしていきたいかもね、

Posted byブクログ

2026/04/02

読むごとに頭の中でアーケードのお店がどんどん充実していって楽しかった。時系列で話が進んでいかず、時が行ったり来たりする構成が読んでいて不思議だった。その行ったり来たりの中で出来事の点と点が線で繋がってくるのが面白かった。

Posted byブクログ

2026/02/28

アーケードの人は、下世話な噂ばなしはせず、みんなひそかに、お互いを温かく見守る。お父さんと「私」のことも、輪っか屋さんの恋模様も。 「私」ももう亡くなっていて、霊のようにゆらゆらと出てきては思い出を語っているのかな。小さいもの、目立たないもの、死んだものに視線を向ける。このアー...

アーケードの人は、下世話な噂ばなしはせず、みんなひそかに、お互いを温かく見守る。お父さんと「私」のことも、輪っか屋さんの恋模様も。 「私」ももう亡くなっていて、霊のようにゆらゆらと出てきては思い出を語っているのかな。小さいもの、目立たないもの、死んだものに視線を向ける。このアーケードでは、そういうものが大切にされ、尊重されている。 目立たないけど、役に立つかどうかわからないけど、そのままでいいよ、と言ってもらえるような物語だった。

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2025/10/18

最近長編を読む気力が薄れていたのでこの短編なら読めるかも!と思って読んだら正解だった。 やはり仄暗くて少し埃っぽいような空気感。静かな絶望、諦め、受容、みたいな。明るさとか希望とかはないけど登場人物みなその絶望をひっそりと受け止めているような感覚? 小川洋子さんだなあ、という...

最近長編を読む気力が薄れていたのでこの短編なら読めるかも!と思って読んだら正解だった。 やはり仄暗くて少し埃っぽいような空気感。静かな絶望、諦め、受容、みたいな。明るさとか希望とかはないけど登場人物みなその絶望をひっそりと受け止めているような感覚? 小川洋子さんだなあ、という感じ。

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2025/10/01

やさしくて、ほんのり体温が残っている喪失感。 最初は外から「私」を通してアーケードを覗かせてもらっている感覚だったのが、最後はアーケードの中にぽつんと取り残されたような気持ち。 徐々に「私」の輪郭がぼやけていく。 「私」はいつからいるのか、いないのか、アーケードの輪郭だってどこ...

やさしくて、ほんのり体温が残っている喪失感。 最初は外から「私」を通してアーケードを覗かせてもらっている感覚だったのが、最後はアーケードの中にぽつんと取り残されたような気持ち。 徐々に「私」の輪郭がぼやけていく。 「私」はいつからいるのか、いないのか、アーケードの輪郭だってどこまではっきりしたものなのか。 素直に読み取れるようなものではない気がした。 生よりも死や無に近いところの商品を扱う店々。 アーケードの外がこちらで、ドアノブの向こうがあちら。ならばアーケードは時間がよどむ境界線か。 迷い込んだ名前も知らないアーケード、作者にゆかりのある地でとおった商店街、半年だけ過ごしたあの国の蚤の市で買った、どこかの誰かが写ったネガフィルム。 自分のみてきたそんな景色と最果てアーケードが寂しく重なった。

Posted byブクログ

2025/09/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

良かった。こういう、連作短編集も良い。全てのエピソードに愛があって、柔らかく暖かかった。表現も美しくて素敵だった。

Posted byブクログ

2025/08/08

アーケードの中の様々な商店の物語。主人公の女の子とお父さんの悲しいエピソードと絡めて描かれている。アーケードの奥にある休憩所がとても魅力的。

Posted byブクログ

2025/05/25

小川洋子さん初読みです。 静かで不思議な世界観と、小川さんの美しい文章がとても心地よい作品でした。 使用済みの絵葉書や義眼、ドアノブなど、その物から持ち主の思いが感じられ、その思いを大切にしている店主たちのまなざしに心があたたかくなりました。主人公の「私」の存在が少しずつ明らかに...

小川洋子さん初読みです。 静かで不思議な世界観と、小川さんの美しい文章がとても心地よい作品でした。 使用済みの絵葉書や義眼、ドアノブなど、その物から持ち主の思いが感じられ、その思いを大切にしている店主たちのまなざしに心があたたかくなりました。主人公の「私」の存在が少しずつ明らかになり、読み終えると『最果てアーケード』の意味がわかります。 また読み返したくなる作品でした。

Posted byブクログ

2025/05/10

せこい、羨ましいが溢れる本 何度も読み返す人生本になる ドアノブのノブさんの話が好き 私もアーケードで出展したい あいかわらずな小川洋子の丁寧で独自の美しい日本語に浸りながら、独創的なありそうで無い世界観にのめり込める。 雨に打たれながら溶ける様に、物語の中に馴染む。言葉の端々...

せこい、羨ましいが溢れる本 何度も読み返す人生本になる ドアノブのノブさんの話が好き 私もアーケードで出展したい あいかわらずな小川洋子の丁寧で独自の美しい日本語に浸りながら、独創的なありそうで無い世界観にのめり込める。 雨に打たれながら溶ける様に、物語の中に馴染む。言葉の端々に優しさや温かさを感じ、私が欠けていた部分を左官職人の様に塗り埋めてくれる。

Posted byブクログ

2025/05/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

確かインスタグラムで紹介されていた本。 小川洋子さんの文体が本当に好き。柔らかで優しくて丁寧に読まないと壊れてしまいそうな文体。 そこから紡ぎ出される物語もやはり柔らかで誰かを包み込むような作品。 あるアーケードの配達員さんのお話。不思議な店ばかりでそこにやってくるお客さんもなかなか癖がある。 でもさも普通ですよ、というように商売をしている店主たちと当たり前ですよ、というような顔をしてやってくるお客さんたちには違和感を覚えつつも優しい気持ちにさせられる。小川洋子マジック。 一番好きだったのはラビト夫人。 一番理解できなくて一番幸せになってほしいお客さんだった。

Posted byブクログ