貸し本喫茶イストワール の商品レビュー
タイトル通り、貸本屋を舞台にした、書けなくなった作家とコミュ障の女の子のお話 作家デビューしたものの、ヒットせずに編集者から投げかけられた言葉によって書けなくなった晃司 祖父の紹介で大量に本がある喫茶店でバイトを始めるが、そこにいたのは幼い頃に会った事のある文弥子だった お客の...
タイトル通り、貸本屋を舞台にした、書けなくなった作家とコミュ障の女の子のお話 作家デビューしたものの、ヒットせずに編集者から投げかけられた言葉によって書けなくなった晃司 祖父の紹介で大量に本がある喫茶店でバイトを始めるが、そこにいたのは幼い頃に会った事のある文弥子だった お客のリクエストに応じて本を貸し出す一風変わった喫茶店でのヒューマンドラマ 編集者にリアリティが無い、二人の心の距離感がいきなり接近していて不自然、常連への馴染み方も早すぎる、そもそもビジュアル的に某古書堂の事件簿を彷彿させるなどと、突っ込もうと思えばいくらでもツッコミどころがあるわけだけれども それらを圧倒的に上回る、「僕向けの本」を感じる 自分だけの世界でたった一つの物語 一万人に向けられるよりも、たった一人に向けられた本 その感覚わかる この本自体、対象層が狭いし、そのコンセプトを体現しているのでしょう なので、他の人がどれだけ酷評しようが関係ない 僕自身、年間120~150冊くらい本を読むけれども、自分に刺さる本を探している探す行為にも思える 作中で、晃司はそんな本を自分で探すものと言っているのを実践しているだけなんでしょうね 僕は創作活動はあまりしないのだけれども これを読んで実際に何か書きたくなった 物書きにとって、モチベーションを上げるために適しているかもしれない
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※このレビューにはネタバレを含みます
【あらすじ】 たった一人の読者のために、この物語を贈ります――心に迷いを抱えたお客様を癒す、ハートフル・ストーリー。作家デビューしたもののヒットが出ず、書くことすらできなくなった晃司は、祖父の紹介で喫茶店の住み込みアルバイトをすることに。喫茶イストワールは客のリクエストに応じて有名無名の作家たちが書き下ろした“同人誌”を貸し出す一風変わった喫茶店。そこで晃司は、司書をしている幼馴染みの文弥子と再会して…。傷ついた人々の心を癒す、世界でたった一つの物語。 【感想】
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作家デビューしたものの、書けなくなってしまった主人公。 祖父の紹介で働く事になったのは、貸し本がある喫茶店。 連続短編になっていて、どういう店なのか 飾ってある女の人の絵はなんなのか なぜ書けなくなったのか、徐々に分かってきます。 とりあえず、編集者のやり方が最悪だ、というのが...
作家デビューしたものの、書けなくなってしまった主人公。 祖父の紹介で働く事になったのは、貸し本がある喫茶店。 連続短編になっていて、どういう店なのか 飾ってある女の人の絵はなんなのか なぜ書けなくなったのか、徐々に分かってきます。 とりあえず、編集者のやり方が最悪だ、というのが 読後感でしょうか? いや、他にもあるはあるのですが、それが一番強いです。 何だかこう、友情物語、というべきか 目に見えない結びつき、というべきか。 そんな話でした。
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(内容) 作家デビューしたもののヒットが出ず、書くことすらできなくなった晃司は、祖父の紹介で喫茶店の住み込みアルバイトをすることに。喫茶イストワールは客のリクエストに応じて有名無名の作家たちが書き下ろした“同人誌”を貸し出す一風変わった喫茶店。そこで晃司は、司書をしている幼馴染み...
(内容) 作家デビューしたもののヒットが出ず、書くことすらできなくなった晃司は、祖父の紹介で喫茶店の住み込みアルバイトをすることに。喫茶イストワールは客のリクエストに応じて有名無名の作家たちが書き下ろした“同人誌”を貸し出す一風変わった喫茶店。そこで晃司は、司書をしている幼馴染みの文弥子と再会して…。傷ついた人々の心を癒す、世界でたった一つの物語。
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無料で本を貸す喫茶店を舞台にした人間模様を描いた物語です。 本を書けなくなった作家がその喫茶店で働き始めることから始まります。 設定も世界観も面白いしそんな喫茶店があったら絶対通うなぁと思いました。 司書さんの悩みや苦しみもわかるし。 人間関係って複雑だし難しいです。 漫画の...
無料で本を貸す喫茶店を舞台にした人間模様を描いた物語です。 本を書けなくなった作家がその喫茶店で働き始めることから始まります。 設定も世界観も面白いしそんな喫茶店があったら絶対通うなぁと思いました。 司書さんの悩みや苦しみもわかるし。 人間関係って複雑だし難しいです。 漫画の同人誌には触れることはあるけれど小説は全くないのでとても興味を持ちました。 小説の同人誌読んでみたいです。 ただ話の展開が早すぎるかな、と思いました。 数ヶ月に渡っていると思っていた時点で1週間しかたってないことに驚いたし。 司書さんが元々好きだった、ってわけでもないのにいきなり付き合うとか…過程をすっ飛ばしてる感満載でした。 お話そのものは面白いけれどそこは戸惑いました。
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本好きなら通いたくなるだろうな、と思える喫茶店が舞台。設定がよく、さらに主要キャラの味付けも基本的には悪くないだけに、妙にすいすいと進んでしまう人間模様の変化に違和感というか残念感を感じてしまった。 また表現がストレートすぎ、かつ演劇的な展開をするので、文字で読んでいると情景&...
本好きなら通いたくなるだろうな、と思える喫茶店が舞台。設定がよく、さらに主要キャラの味付けも基本的には悪くないだけに、妙にすいすいと進んでしまう人間模様の変化に違和感というか残念感を感じてしまった。 また表現がストレートすぎ、かつ演劇的な展開をするので、文字で読んでいると情景&心理描写に深みを感じにくく、アメリカンコーヒーにガムシロップを入れすぎたような、薄さとまとわりつく甘さを感じた。 端々にすてきな言葉は散りばめられているので、この設定で実在本を使って掘り下げて欲しい!
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貸本喫茶店なんだけど、無料で貸してる。つまり親切な喫茶店というか。いいなぁそういう喫茶店の常連になってみたい。そこに来たのは書けない新人作家。貸本屋のほぼ店主兼司書さんも明るいようで人に対して心を閉ざしていて。でも本によって救われていく主人公たち。この先の話もちょっとみてみたい。...
貸本喫茶店なんだけど、無料で貸してる。つまり親切な喫茶店というか。いいなぁそういう喫茶店の常連になってみたい。そこに来たのは書けない新人作家。貸本屋のほぼ店主兼司書さんも明るいようで人に対して心を閉ざしていて。でも本によって救われていく主人公たち。この先の話もちょっとみてみたい。2人の関係の進展も読んでみたい。
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二人の仕事は、喫茶に集まる客のために、その人に必要な本を用意するソムリエに近い。 自分を表現したい作家の意思と商業誌という狭間で苦悩を抱え、何も書けなくなった主人公の晃司が、店長であり司書の文弥子から、司書補の仕事を学んでいく。 後半では、中学時代から友人付き合いが上手くいかない...
二人の仕事は、喫茶に集まる客のために、その人に必要な本を用意するソムリエに近い。 自分を表現したい作家の意思と商業誌という狭間で苦悩を抱え、何も書けなくなった主人公の晃司が、店長であり司書の文弥子から、司書補の仕事を学んでいく。 後半では、中学時代から友人付き合いが上手くいかないヒロインをメインに、彼女の成長が描かれ、そんな彼女を通して、再び彼の創作意欲へとつながる。 苦い学生時代を経て大人になりかけの二人が綴るハートフルな物語 ただ一人のためだけの本を求めた主人公達のように、万人受けではないお話だった。青臭くて http://books117117.blog110.fc2.com/blog-entry-4690.html
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草食系男子と対人恐怖症のヒロインのお話。物語の中にオリジナルの小説を登場させているが、クオリティを薄くせず世界観を創ってある。惜しい点は主人公とヒロインの距離感が徐々に近づいていくという感じではなく、急に”デートに行こう”という切り出しが早いかなと感じる。人物の心境の移ろいが、も...
草食系男子と対人恐怖症のヒロインのお話。物語の中にオリジナルの小説を登場させているが、クオリティを薄くせず世界観を創ってある。惜しい点は主人公とヒロインの距離感が徐々に近づいていくという感じではなく、急に”デートに行こう”という切り出しが早いかなと感じる。人物の心境の移ろいが、もう少し明瞭になったら面白いかなと感じます。世界観はとても素晴らしい作品でした。
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この物語を読んで、同人誌もいいよな……って思うようになった。いいよな、というのは自費出版で本を出すのも、という意味です。晃司の書けなくなった原因が予想の斜め上でびっくりしました。おもしろかったです。こんな喫茶店あれば常連さんになるのになあ。
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