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さよなら、シリアルキラー の商品レビュー

3.6

53件のお客様レビュー

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2024/03/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

・あらすじ 全米最悪のシリアルキラーを父親に持ち、その父親から殺人の英才教育をうけた少年が主人公のサスペンス、ミステリー。 ・感想 特異な環境で育った主人公だから仕方無いけど、思春期の少年特有の青臭さと万能感が読んでて少し恥ずかしくなってしまったw 俺ツエー感ある主人公であんまり好きになれなかったけど話的には面白かった。 育ってきた環境とうけてきた教育が悲惨。 父親から呪いを刷り込まれてるからそれを修正し拒否しようと必死な主人公の心の葛藤がメインなのかな。

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2024/04/21

タイトル買いした本書。本屋さんって、こういう出会いがあるから大好きです。 私は中身が少年なので、とても面白く読みました。読みました というより、まるで映画を観ているようでした。ものすごく読みやすい。 親友がとびきり楽しいやつで、一緒に悪さをしたり軽口をたたいたり、かわいい恋人が...

タイトル買いした本書。本屋さんって、こういう出会いがあるから大好きです。 私は中身が少年なので、とても面白く読みました。読みました というより、まるで映画を観ているようでした。ものすごく読みやすい。 親友がとびきり楽しいやつで、一緒に悪さをしたり軽口をたたいたり、かわいい恋人がいて、癒されたり不安になったり。冒険あり、アクションあり、これはもう青春映画です。犯人が分かっても(年の功かな?)それ以上に楽しみました。 突然狂気に支配されてしまうかもしれないという恐怖と、殺人犯から学んだことを武器にして戦う優越感。不安と自己肯定の狭間を行き来するジャズは、少年特有の危うさがあって目が離せません。

Posted byブクログ

2023/05/14

アメリカの田舎町で起きた連続殺人事件を独自の立場で追う17才のジャズ。獄中の父親は全米を震撼とさせたシリアルキラー。 殺人の手ほどきを受けながら育ったジャズは父の血が流れている自分を常に恐れている。悩みを抱えながらも事件解明に突っ走る彼に寄り添う友人と恋人。3人の会話が生き生きし...

アメリカの田舎町で起きた連続殺人事件を独自の立場で追う17才のジャズ。獄中の父親は全米を震撼とさせたシリアルキラー。 殺人の手ほどきを受けながら育ったジャズは父の血が流れている自分を常に恐れている。悩みを抱えながらも事件解明に突っ走る彼に寄り添う友人と恋人。3人の会話が生き生きしていてホッとする。父親を逮捕した保安官の視線も温かくて、見守れながら成長する彼らを応援したくなる。

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2022/12/28

自分が何者なのかどうなってしまうのか自分でわからないのが思春期。しかも連続殺人鬼の息子なら尚更。 父から殺人の知識と技術を教えられたジャズ。町で起こる殺人事件。自分が殺人鬼にならないために犯人を捕らえようとする。 自分の中に父と同じ殺人者の心があるのではと怯えるジャズ。これは怖い...

自分が何者なのかどうなってしまうのか自分でわからないのが思春期。しかも連続殺人鬼の息子なら尚更。 父から殺人の知識と技術を教えられたジャズ。町で起こる殺人事件。自分が殺人鬼にならないために犯人を捕らえようとする。 自分の中に父と同じ殺人者の心があるのではと怯えるジャズ。これは怖い。自分の感情や思考が父からの洗脳によるものではないかという恐怖。親の呪縛からの脱却というYAの王道テーマをシリアルキラー絡みのミステリ仕立てにする快挙。 親友と恋人がジャズを信じる姿にもしびれる。

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2022/12/14

シリアルキラーの息子ジャズ。殺人鬼になるよう教育された。自分自身の生い立ちを乗超えるため,指切り殺人犯を捕まえようと奮闘する。父の犯罪の模倣犯は誰か?闇落ちしそうな自分を支えてくれる存在は大切だと思う。

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2022/09/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

誰が犯人? 気になるすぎて読み進めてしまった。 連続殺人犯の息子のジャズが、主人公。 連続殺人犯の父を持つジャズの内面が丁寧に描かれていて、いちいち共感してしまった。 父のようにはなりなくない、自分は母を殺してしまったかもしれない、、、いろいろな内面をかかえている。 コニーと、ハウイーが、最高! この2人がいる限り、ジャズが闇落ちすることはないはず! 続きもあるようなので、そちらも楽しみ!

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2022/07/22

全米を震撼させた連続殺人犯の息子が主人公。 彼はジャズという名前の田舎町の高校に通う高校生。血友病を患う親友とガールフレンドと楽しく暮らす普通の高校生だが、父親が四年前連続殺人の罪で逮捕されたことが、普通と少し違う点だ。 しかも父親は二十年間で百人以上を殺したという。さすがア...

全米を震撼させた連続殺人犯の息子が主人公。 彼はジャズという名前の田舎町の高校に通う高校生。血友病を患う親友とガールフレンドと楽しく暮らす普通の高校生だが、父親が四年前連続殺人の罪で逮捕されたことが、普通と少し違う点だ。 しかも父親は二十年間で百人以上を殺したという。さすがアメリカ様、桁が違うとしか言いようがない。 そしてその父親は自分の息子に殺人方法の教育を施し、実際に殺しを手伝わせたと思わせる節もある。この辺りはジャズが子供で記憶が曖昧、というふうにぼかしてはあるが、ジャズ自身は自分も「やったこと」があると信じている。 物語はその田舎町の公園で一人の女性の死体が発見されたことから始まる。警察が調べている場所をジャズはそっと覗き、死体を確認し、そして保安官のG・ウィリアムに捜査に加わらせてくれと頼む。 G・ウィリアムはジャズの父親、ビリー・デントを逮捕した本人で、ジャズのことをいつも気にかけてくれている心優しい男だ。 あれは連続殺人犯のデントを模倣した殺人だ、また殺人が行われる可能性が高い、俺なら犯人の気持ちがわかる、なぜなら連続殺人犯のビリー・デントは俺の父親だからだ、と、ジャズは主張。もちろんG・ウィリアムはだめだ、とシャットアウト。ジャズは親友のハウイーを誘って独自で操作することにする。 という形で物語は進んでいく。まるで凄惨な連続殺人とそれを追う少年探偵の知恵くらべの物語、のような印象を持つ。ゴリゴリのホラーかミステリーかハードボイルドか。 が、実はそんなことはなくて、もちろん殺人のシーンなどはちょっと心の弱い人は読まない方がいい描写だったりはするが、どちらかというと、ジャズとハウイー、ガールフレンドのコニーの三人の友情物語でありジャズの成長物語という側面が強い。 ジャンルで言えばジュブナイル、ヤングアダルト、あたりだろうか。 捜査にのめり込むジャズを心配しながらも一緒に戦うハウイーとコニーのキャラクターがとてもよい。アメリカ小説の主人公のガールフレンド役の少女というのは、なぜこうもたくましく、優しく、強いのか。微笑みながら主人公を見守るだけの日本のヒロインみたいなのは未だかつて見たことがない気がする。 ジャズたちがどうやって殺人犯を見つけ、追い詰めていくか。殺人犯とジャズの父との間に関係はあるのかといったミステリーの一面も楽しめ、一方で父親の「教育」に飲み込まれまいとするジャズの苦悩やそんなジャズを支えるハウイーとコニーとのやりとりなど、青春小説としても楽しめる作品である。 「俺は殺人犯の息子なんだ!」というジャズの斜に構えた口調は、厨二か?と思うようなウザさはあるものの、まだ高校生だし若い頃ってそういう特殊性をひたすら自分の中で強調したい年頃だし、などと思いながら読むのが良いのかも。実際、百人殺した殺人犯の息子、などという特殊性は相当特殊だし本当ならもっとひねたり病んだりしてもいいくらいだと思う。 行方不明の母親、いつの間にかいなくなった愛犬などのエピソードを読むと、よくまあそれでこんなに「普通」を保てているなと感心するレベルである。 その彼の「普通」「良心」を保とうと努力してきたのがG・ウィリアム、ハウイー、コニーといった周囲の人間たち。特にG・ウィリアムの親父力には感服する。 読みやすい(殺人のシーンは割としっかりリアルに書かれているので、ホラー・スプラッタ的描写が無理な人はスキップおすすめ)文章で、少年たちがイキイキと動くのでテンポよく読める。 ヤングアダルトなので、少々強引な展開などもあるが、気軽に読みたいミステリーをお探しの方にはおすすめできる、かもしれない。 とはいえ、ミステリーを読みたければ他を読めばいいし、青春小説を読みたければそれこそ他を読めばいい。日本のラノベは優秀だと思う。シリアルキラーの心理に興味がある人は、読み進めた方がいい。この1冊目では真のシリアルキラーには焦点が当たっていないので。 この続きが気にはなるが、続けて読もうとは思えてないので、私個人としては⭐︎はそんなに高くはない。なんとなく、ジャンル的に中途半端だったかなという印象。 【追記】日本語タイトルはちょっとイマイチかなと思う。「さよなら」という決別を彷彿とさせる言葉ではなく、ジャズからは「追い詰める」という強い意志を感じる。 とはいえこれ、日本語タイトルは難しいわな。とも思う。

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2022/03/02

図書館で。 シリアルキラーの息子が主人公というなかなか面白い設定の作品。自分がそうやって仕込まれて育てられたから、連続殺人犯の思考をトレース出来ると(思っている)主人公。ちょっとうっとおしい感じだけれどもまぁそれが青少年の特権のようなところはあるのかな。たぶん。 とはいえ、唯一...

図書館で。 シリアルキラーの息子が主人公というなかなか面白い設定の作品。自分がそうやって仕込まれて育てられたから、連続殺人犯の思考をトレース出来ると(思っている)主人公。ちょっとうっとおしい感じだけれどもまぁそれが青少年の特権のようなところはあるのかな。たぶん。 とはいえ、唯一の理解者の保安官(だったかな)に、被害者の特徴をそんな一方的に伝えたらそりゃ疑われるよねぇ。頭の良いような悪いような。まぁそのあたりの突っ走りも若さゆえなのかな。 物語は意外な展開で最後の引きがすごい。と言う訳で続巻も読まなくては、という感じ。

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2020/04/08

「さよなら、シリアルキラー」http://tsogen.co.jp/np/isbn/9784488208035 読んだ。ラノベだ(と知らずに読んだ)し設定や展開がトンデモだしまるでマンガなんだけど意外におもしろかった。内容は推理物でも成長物語でもなく、マイノリティが世間と折り合い...

「さよなら、シリアルキラー」http://tsogen.co.jp/np/isbn/9784488208035 読んだ。ラノベだ(と知らずに読んだ)し設定や展開がトンデモだしまるでマンガなんだけど意外におもしろかった。内容は推理物でも成長物語でもなく、マイノリティが世間と折り合いをつける話。主要3人物全員マイノリティかつ特殊なのよ(おわり

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2019/12/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

三部作の1冊目。 気になりつつ、青春的なものはなー、と思って手を伸ばしてなかった本。 読んでみて、なるほど、と青春的な要素に納得したというか。 しかし連続殺人鬼の子供に生まれるって。 しかも英才教育を受けたらしいって。 虐待されても尚、幼い子供にとって、親は神に近いからね。 そこから抜け出すのに、どれだけの強さが必要か、到底測り知れないものがあり。 乗り越えるには言語化して把握する必要がある過去を、まだ柔らかで不安定な17歳が、どれほど耐えていけるのか。 とりあえず2冊目以降に期待だね。

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