さよなら、シリアルキラー の商品レビュー
どこかちょっとウィンズロウの「ストリートキッズ」を思わせる筆致で、楽しく読み進めていって、最後でのけぞる。これって続くのか!解説を読んだら三部作だそうな。それならそうと知って読みたかったなあ。途中折々にはさまれる思わせぶりなほのめかしも、全部スッキリするものだと思っていたので、肩...
どこかちょっとウィンズロウの「ストリートキッズ」を思わせる筆致で、楽しく読み進めていって、最後でのけぞる。これって続くのか!解説を読んだら三部作だそうな。それならそうと知って読みたかったなあ。途中折々にはさまれる思わせぶりなほのめかしも、全部スッキリするものだと思っていたので、肩すかし感が半端ではなかった。いや、面白かったんですけどね
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アメリカの田舎町ロボズ・ノッドで起きた変死事件。 町でちょっとした有名人の高校生ジャズは、それが連続殺人だと気付く。 何故ジャズがそれに気づくのか? 何故ならジャズは殺人鬼の息子で、父から殺人鬼の英才教育を受けていたから。 保安官はジャズの言い分を信じてくれないので、ジャズは独自に捜査を進めていくのだが…。 殺人鬼の息子として生まれた17才のジャズの友情、恋、葛藤が中心の青春小説。 なので殺人事件は凄惨なんだけど、どこか軽い印象を受けます。 アメリカのTVドラマにありそうな感じです。 3部作で完全に続きますよーという終わり方をしています。
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海外ミステリーを読んだのはほぼ初めて(シャーロックホームズくらい)なので緊張しましたが案外入り込めました。 私には犯人が意外でびっくりしました。 そして主人公のジャズに心情も物語の主軸になっていて胸を締め付けられました。 父が連続殺人犯で幼少期から教え込まれたためにその呪縛から...
海外ミステリーを読んだのはほぼ初めて(シャーロックホームズくらい)なので緊張しましたが案外入り込めました。 私には犯人が意外でびっくりしました。 そして主人公のジャズに心情も物語の主軸になっていて胸を締め付けられました。 父が連続殺人犯で幼少期から教え込まれたためにその呪縛から逃げられない。 父とは違うと思いながらもその思考に落ちそうになる。 町の人たちからも遠ざけられ普通の生活が送れない。 毎日が必死だなぁ、と思いました。 そんな彼に正気を保たせてくれる親友のハウイーと恋人のコニー。 どちらもいい子ですね。 ハウイーはあやうく死にそうだったのに絶交どころか責めもしない。 コニーは喧嘩してでも傍にいる宣言。 なんだかんだ言いつつジャズもいい子だからなんだろうなぁ。 3部作らしいので次があれば読みたいです。
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面白かった。 猟奇大量殺人だけど、王道の青春小説。 自分は何者で、何を為し、何になれるのか。 アメリカでも日本でも青春の描き方に大きな違いはないらしい(…と言えるほどこの手の本は読まないけど)。 ユーモア溢れるちょっとヘタレな親友と、真っ直ぐでしっかり者の恋人が主人公を支える様子...
面白かった。 猟奇大量殺人だけど、王道の青春小説。 自分は何者で、何を為し、何になれるのか。 アメリカでも日本でも青春の描き方に大きな違いはないらしい(…と言えるほどこの手の本は読まないけど)。 ユーモア溢れるちょっとヘタレな親友と、真っ直ぐでしっかり者の恋人が主人公を支える様子は、眩しくて暖かい。 でも、文庫で1200円って高い…。
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お父さんの呪縛から逃れようと苦悩する主人公が新鮮だった。友達や恋人の存在が心の拠り所になっていて、それが凄く真摯に伝わってきた。続きが楽しみ!頑張れ٩(ˊᗜˋ*)وジャズ!!
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あらすじ見てぱっと思い浮かんだのはドラマのデクスター。デクスターではシリアルキラーなのは主人公で父親がそれをいい方向へもっていこうと教育する立場だったのに対して、これは父親がシリアルキラーで息子は幼い頃にその英才教育を受けたという設定。 三部作だし最初に風呂敷を広げすぎると登場人物が多くなってしまって読み手の視線がぶれがちになるけど、人物も絞られているし、読者が題材を目にした時に当然興味惹かれる方向にうまく話を収束させてる。ストーリー構成もうまくて、早く続編読みたくてたまらなくさせる。
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幼少期からシリアルキラーの父に殺人鬼としての心構えやテクニックを叩き込まれた高校三年生の少年が、町で発生した殺人事件をいち早く連続殺人と見抜き、父から受け継いだ知恵を使って犯人を捕らえようとする青春ミステリ。 父が逮捕された後に洗脳が解けた彼は、自分も父のようになるのではないかと...
幼少期からシリアルキラーの父に殺人鬼としての心構えやテクニックを叩き込まれた高校三年生の少年が、町で発生した殺人事件をいち早く連続殺人と見抜き、父から受け継いだ知恵を使って犯人を捕らえようとする青春ミステリ。 父が逮捕された後に洗脳が解けた彼は、自分も父のようになるのではないかと恐れつつも、やろうと思えば殺せるという全能感に酔ったりする葛藤や高揚が高校生っぽい。ミステリというより青春小説として読んだ。 事件はひとまず決着するが、三部作だそうで次の展開が楽しみ。
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アメリカの作家バリー・ライガ、2012年発表の小説。YA向けミステリー。アメリカのTVドラマに良くあるようなB級青春ストーリーと「羊たちの沈黙」をミックスしたような物語。軽い感じのタイトルや文体に反し極めて陰鬱で酸鼻な内容。それなりに面白いけれど・・・。 100人以上を殺したシ...
アメリカの作家バリー・ライガ、2012年発表の小説。YA向けミステリー。アメリカのTVドラマに良くあるようなB級青春ストーリーと「羊たちの沈黙」をミックスしたような物語。軽い感じのタイトルや文体に反し極めて陰鬱で酸鼻な内容。それなりに面白いけれど・・・。 100人以上を殺したシリアルキラーを父に持つ高校生ジャズが主人公。父の犯罪を模した殺人が街で起こり、ジャズは親友とガールフレンドと共に犯人を追うが・・・。 あまりリアリティの感じられない内容。主人公の鬱々とした心情吐露の場面が多くかなりうんざりします。三部作とのことだけれど、一冊だけでもう充分という感じです。
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今世紀最悪のシリアルキラー、ビリー・デントに殺人鬼として英才教育を受けた息子のジャスパー・デントが町に現れた連続殺人鬼の正体を追う。そんなストーリー タイトルから中々のスプラッタな展開がありそうだが(あるけど)、実際にはミステリィというより殺人鬼の息子としての苦悩や葛藤に重きを...
今世紀最悪のシリアルキラー、ビリー・デントに殺人鬼として英才教育を受けた息子のジャスパー・デントが町に現れた連続殺人鬼の正体を追う。そんなストーリー タイトルから中々のスプラッタな展開がありそうだが(あるけど)、実際にはミステリィというより殺人鬼の息子としての苦悩や葛藤に重きを置かれている。 ガールフレンドのコニーは黒人で差別の歴史を認識しつつ、それでも自分の生き方を決めるのは自分であるという芯の通った女の子が主人公を支えている。 身体の弱い親友ハウイーもユーモアにとんだ発想で主人公を正気に留めている。 自分の中の潜む殺人鬼としての性に怯えながらも自分と向き合うジャズの成長期である。
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アメリカの高校生、というのは新鮮で。 また特殊な生い立ちのため、色んないらん知識や葛藤が良いです。 コニーは懐の深いいい女だし、ハウイーとの熱い友情もよいし。頭の回る少年とあっけらかんとした友人、ってのが「バードメン」ぽくて可愛い。 次も読みます。
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