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誰のためのデザイン? 増補・改訂版 の商品レビュー

4.2

47件のお客様レビュー

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2020/12/18

扱うテーマはまず、デザインそのものについて。良いデザイン、悪いデザインについて説かれる。 「アフォーダンス、シグニファイア、制約、対応づけ、フィードバック」のテクニックを概念を利用して、発見可能性を高めてやる。 良いデザインとは人間のためのデザイン。そのために本書は人間の性質...

扱うテーマはまず、デザインそのものについて。良いデザイン、悪いデザインについて説かれる。 「アフォーダンス、シグニファイア、制約、対応づけ、フィードバック」のテクニックを概念を利用して、発見可能性を高めてやる。 良いデザインとは人間のためのデザイン。そのために本書は人間の性質について論じる。記憶、得手不得手、取り巻く環境など。 それから、実際にデザインプロセスについても書かれる。開発・製造の現場では、デザイナは様々なステークホルダーと協業することになる。 その中での立ち居振る舞いについて書かれているのは、実際的で良かった。 また、自分が日頃接しているものについて、改めてそのあるべき姿が言語化されているのも面白い。 「リマンイダー」はシグナルとメッセージの2つの性質を持つ、など。 事前に予測してはいたが、概念的な本だった。具体的なデザインのテクニックもさることながら、理論的な部分もあり、面白く読んだ。 学習的な面だけではなく、読み物としても面白い。デザイナはもちろんのこと、他業種の人間が読んでも学びのある1冊だと思う。 (書評ブログもよろしくお願いします) https://www.everyday-book-reviews.com/entry/%E8%89%AF%E3%81%84%E3%83%87%E3%82%B6%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%81%AF%E4%BA%BA%E9%96%93%E3%81%AE%E3%81%9F%E3%82%81%E3%81%AE%E3%83%87%E3%82%B6%E3%82%A4%E3%83%B3_%E8%AA%B0%E3%81%AE%E3%81%9F%E3%82%81%E3%81%AE

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2020/09/17

モノづくりの「デザイン」において、尊敬する先輩の人生を変えた書だと聞いて読了。 ・頭の中の知識、外界にある知識によってデザイン異なる ・文化やこれまでの経験により最適なデザインは変わる ・ヒトのせいではない、デザインが悪い ・問題と解法の2段階のデザインプロセス、ダブルダイヤモ...

モノづくりの「デザイン」において、尊敬する先輩の人生を変えた書だと聞いて読了。 ・頭の中の知識、外界にある知識によってデザイン異なる ・文化やこれまでの経験により最適なデザインは変わる ・ヒトのせいではない、デザインが悪い ・問題と解法の2段階のデザインプロセス、ダブルダイヤモンド など、また詳しく読んで参考にしたい知識がかなり多かった。今後の自分のモノづくりに大きな影響を与えそう。良い体験でした!

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2020/08/22

デザイン初学者なので、専門用語が多くて直ぐには理解できなかった。気になった単語を画像検索したり、いったりきたり教科書のように読み進めた。アフォーダンス、シグニファイア、人間中心のデザインに起こる相互関係を細かく言語化し、記述してある。目の前の問題だけではなく、さらに深く根源的な問...

デザイン初学者なので、専門用語が多くて直ぐには理解できなかった。気になった単語を画像検索したり、いったりきたり教科書のように読み進めた。アフォーダンス、シグニファイア、人間中心のデザインに起こる相互関係を細かく言語化し、記述してある。目の前の問題だけではなく、さらに深く根源的な問題解決までも追求するのが良いデザイナー。もう少しデザインを自分で表現できるようになったら、もう一度読みたい。

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2020/12/31
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

人間中心デザイン テクノロジーと心理学の理解 7つの原理 1.発見可能性  どういう行動が可能か?見つけ出せるか? 2.アフォーダンス  モノとヒトとの関係性 3.シグニファイア  どこでそれが行われるか 知覚可能な標識、シグナル 4.マッピング  操作と動作の対応付け 5.フィードバック  操作のへの反応 6.概念モデル  動作概念と操作概念の一致(バイクの方向指示器向き 7.制約  行為を導く 短期記憶の容量(5~7)に頼らないデザイン  別の感覚モダリティで提示する 見たことがないものの扱い  外界の知識と頭の中の知識を結びつける パニックバー 本能  人は出るときに本能的にドアを押す  クルマの外のドアに対し、内側のドア? 強制選択  インターロック、ロックイン、ロックアウト 標準化=あきらめ  すべてがうまくいかないときは  すべてを同じにデザインして、学習してもらう Skeuomorphic スキュオモーフィック  古いアイデアを機能的に役割を果たさなくても取り入れる  電気自動車の走行音 ヒューマンエラー  スリップ  意図と異なる別のことをしてしまうこと     対策:知覚フィードバック  ミステーク ゴールやプランの間違い 起こった後では、予測可能と見える  制約でポカヨケ、UNDO  原因は一つではない デザイン志向 ダブルダイヤモンド デザインプロセス モデル  問題を見つける 発散→収束  解決を見つける 発散→収束 マーケティングとデザインリサーチ  本来望むことと、実際の行動=ビッグデータは一致しない  要求を正しいものにする →調査とテストの反復  活動中心デザイン タスクは低位の活動  全部門の代表をデザインプロセスの全てに参加させる 急進的イノベーション  パラダイムを変える  意味のない圧力からの解放、意義深いことへ集中  人は自分たちのやり方を変えるのに抵抗する 

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2020/04/26

昨今、書店では「デザイン思考」を扱ったビジネス書が目につくようになりましたが、私は「デザイン」という言葉に対して「感覚的」「センス重視」のようなイメージを抱いていたため、殆ど手に取ることはありませんでした。 本書は、私のそのような偏見を覆した上で、 「デザイン思考」というものがセ...

昨今、書店では「デザイン思考」を扱ったビジネス書が目につくようになりましたが、私は「デザイン」という言葉に対して「感覚的」「センス重視」のようなイメージを抱いていたため、殆ど手に取ることはありませんでした。 本書は、私のそのような偏見を覆した上で、 「デザイン思考」というものがセンス云々とは関係がなく体系的に学びとれる分野であり、 かつ、学問的にも実践的にも極めて役立つ知識である事を強く認識させてくれる良著でした。 特に「ヒューマンエラー」を個人の責任に帰するのではなく、その根本原因を解析して間違いが起こる元となる本質的な課題を突き止め、解決するという考え方を読んで自分の視野が広がった気がしました。 社会人ならば誰もが読んで損のない本だと思われます。

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2020/03/31

とても参考になった。これからも大切にしたい一冊。 いいデザインとは何なのか。なぜいいのか。 そのようなことを、デザインを手がける人からの目線で丁寧に書かれている。 人間に合わせたデザインをとはいっても、人間に合わせたとはどういうことか、なぜこの製品は使いやすいのかということがわか...

とても参考になった。これからも大切にしたい一冊。 いいデザインとは何なのか。なぜいいのか。 そのようなことを、デザインを手がける人からの目線で丁寧に書かれている。 人間に合わせたデザインをとはいっても、人間に合わせたとはどういうことか、なぜこの製品は使いやすいのかということがわかった。

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2020/02/16

もう3年前になるのか。 「ビジネスプロフェッショナルのExcel術 (日経BPムック)」という本を読んだ際に、その本の著者が、スキルアップのポイントとともに、おススメの著書として紹介した本の一冊。 https://booklog.jp/users/akiuwa/archives/...

もう3年前になるのか。 「ビジネスプロフェッショナルのExcel術 (日経BPムック)」という本を読んだ際に、その本の著者が、スキルアップのポイントとともに、おススメの著書として紹介した本の一冊。 https://booklog.jp/users/akiuwa/archives/1/4822269949 そのうち読んでみたいな。 ・ノンデザイナーズ・デザインブック ・The Visual Display of Quantitative Information ・誰のためのデザイン? ・図の体系 ・Visual Thinking  (但し書籍内では恐らくこの本ではなく、この本の原著?元アイディア?となった本であろう、"Rudolf Arnheim"著の方が紹介されている)

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2019/09/16

【誰のためのデザイン?】 "増補・改訂版"てところがポイントらしい。初版はなんと1988年。更新を重ねているにしても、哲学に変化はないとのこと。 本を買うときはいつもだけど、ちゃんと確認してなかったから、もっと軽い内容を勝手に想像してた。つまり想像と全く違った...

【誰のためのデザイン?】 "増補・改訂版"てところがポイントらしい。初版はなんと1988年。更新を重ねているにしても、哲学に変化はないとのこと。 本を買うときはいつもだけど、ちゃんと確認してなかったから、もっと軽い内容を勝手に想像してた。つまり想像と全く違った。焦ってもミスをしないためのデザイン、初見で誤らないデザイン、ビジネスの世界に必要なデザイン思考、..煎じ詰めると、社会に必要なデザインとは何か。 行動経済学の応用もそうだけど、ちょっとしたシステムの作り方ひとつで世の中は良い方向に流せていけると思う。心理学が中心にあるこの界隈の研究が、これからもっと大切になるのではと思ってる。おそらく機械と人間が接続されにくいところ。 #読書 #デザイン #認知科学 #新曜社

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2019/05/25

・アフォーダンス 見た目からしてどう使うか分かるデザイン (室内の電球の配置に合わせたスイッチの配置) ・見た目で使い方を考える必要がないデザイン (+-を考えなくて良い乾電池) ・ダブルダイヤモンドモデル 正しい問題を見つける発散と収束と正しい解決を見つける発散と収束

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2019/05/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

この扉は押すのか引くのか。それともスライド式か。 それがわからないのは自分のせい?いやデザインが悪い。 椅子があったとすると、座ることもできるし椅子の上で作業することもできるだろう。これがアフォーダンスである…。 アフォーダンス、シグニファイア、概念モデルなど、専門用語が多く並ぶが、今まで見てきたもの、これから見るものに、何のためにデザインされたのか、という視点を意識するようになるだろう。 自分だったらどうする、とか、逆に、なるほどこのためにあったのかなど、日常生活でも使える場面は多い。 本は少し厚めだが、サラサラ読むことができるのでお薦めです。そしてデザイナーならば是非読むべき古典だろう。

Posted byブクログ