しょうがの味は熱い の商品レビュー
2015/08/29読了。 表現力がすごい。ストーリーはシンプルだけど、細やかな描写のおかげで、一つ一つのシーンが映像で見ているみたいになめらかに頭に浮かびます。
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うーん、こういう男女のカップルって結構いるよね。お互いの言いたいこと、好き放題言い合えなきゃ、結婚も家族になるのも、無理ですよ。 私は、あ、今の悲しかった!今の嬉しかった!と何でも、その場で伝えちゃいます。その方が、彼もわかりやすくていいらしいです。 良いことしてくれたら、大げさ...
うーん、こういう男女のカップルって結構いるよね。お互いの言いたいこと、好き放題言い合えなきゃ、結婚も家族になるのも、無理ですよ。 私は、あ、今の悲しかった!今の嬉しかった!と何でも、その場で伝えちゃいます。その方が、彼もわかりやすくていいらしいです。 良いことしてくれたら、大げさすぎるくらい褒める。感謝する。挨拶も欠かさないし、いつでも、いろんなことを話し合ってます。 …というか、このユズルって男の人、確実に結婚に向いてないですよね?自分としか結婚できないタイプの人ですよ。完璧主義すぎる。 人と暮らすのは、妥協の連続ですよ。そんな、カップの茶渋がちょっと残ってるだけで、イラつくようじゃ、一生結婚できませんよ。 主人公の彼女は、男選びからして間違ってます。 でも、主人公自身も、かなり歪んでますけど。それが、時々文面ににじみ出てて、怖いですね。自分でも、おかしいって、離れてやっと分かったというのは、救いではありますが。でも、結局元の鞘に収まってるんじゃ、全く成長してないようなもんかな。 私は、飛び出したら、何があっても戻らないタイプなので…そも、その決心がなきゃ、飛び出すまで至らない。その前に、なんとかしてる。 でも、こういう結局ほだされる女の人って多いですよね。あれ、でも、彼女は戻りたかったのだから、結局主導権握ってることになるのかな? まぁとにかく、女よ、強くなれ。主導権握るのだ。女が握ってる方が、家庭はうまくいくと思う。 もちろん、大事なとこで男の人を立てるのは忘れずにね。
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仕事に悩む自分と重ね合わせて読んでる部分があった、家族とか恋人とか仕事とか、読みながらそうだよなぁと共感する言葉がたくさんあったように思う。秋から冬にかけての寂しさみたいなのも感じた。
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す、っごい本だった…! あるある、わかる、という感情がたくさん散りばめられていて、それこそしょうがみたいにヒリヒリとする。 解説も面白かった!
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正直、ストーリーはあってないようなものだと思う。 現実にストーリーがないことと同じように、この小説にも些細な出来事があるから登場人物は微妙な感情の揺れやズレをおぼえる。その揺れを小説という形で真空パックしてくれるのが綿矢りさという作家だと思うから、わたしは彼女の新作を手に取り続け...
正直、ストーリーはあってないようなものだと思う。 現実にストーリーがないことと同じように、この小説にも些細な出来事があるから登場人物は微妙な感情の揺れやズレをおぼえる。その揺れを小説という形で真空パックしてくれるのが綿矢りさという作家だと思うから、わたしは彼女の新作を手に取り続ける。 東京と実家を比較したパートは流石。 またしても綿矢りさの中にわたしがいる、と思えた。
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この本は私には全然合わなかった。共感の女王(?)綿矢りさがここまで言葉を尽くして表現してくれているのに全く心に入ってこないことに逆に驚きです。「煮え切らない男と煮詰まった女」、同棲からの結婚をめぐるこもごもなのだけど、自分が本当に恋愛にも結婚にも根本的に興味がないのだなというのが...
この本は私には全然合わなかった。共感の女王(?)綿矢りさがここまで言葉を尽くして表現してくれているのに全く心に入ってこないことに逆に驚きです。「煮え切らない男と煮詰まった女」、同棲からの結婚をめぐるこもごもなのだけど、自分が本当に恋愛にも結婚にも根本的に興味がないのだなというのがよくわかった。綿矢さんはなにも悪くない。
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書き出しの一文があざとく思えて先へ読み進むことをふとためらった。心象描写の多い文章は作中人物の思考を無理やり押し付けられているようで窮屈だ。どこかだらしない女性の生活感が上手く出ているが、単調で起伏の少ないストーリーは退屈だ。
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第1章終わりの唐突感で少し拍子抜け。 最後もそれでいいんだ~、という感じ。私には相手云々というとよりも奈世の幼さ、重さが気になりすぎて、絃の問題はあまり見えてこなかった。
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【同棲=結婚じゃないの?!】煮え切らない男・絃と煮詰まった女・奈世が繰り広げる現代の同棲物語。トホホ笑いの果てに何かが吹っ切れる、迷える男女に贈る一冊。
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連作短編だが、解説にもあったように 前話との間に時間が空いている、そのことによって主人公の性格が大幅変わったように思えた。本編にはない時間に彼女が変わったかのように。 彼の方はちっとも変わっていない気がしたけれど。 男女それぞれの人物目線を楽しむことができた。 少し主人公の女に...
連作短編だが、解説にもあったように 前話との間に時間が空いている、そのことによって主人公の性格が大幅変わったように思えた。本編にはない時間に彼女が変わったかのように。 彼の方はちっとも変わっていない気がしたけれど。 男女それぞれの人物目線を楽しむことができた。 少し主人公の女にいらっとくることもあったが、あっという間に読み終わるくらい面白かった。 男のほうが、結局その結論にたどりつく過程が薄かったような。もう少し男の目線を濃く書いて欲しかった。
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