東京を生きる の商品レビュー
東京に生きてないのに、雨宮さんのみた景色を見ていないのに、自分のことかと思って苦しくて、スッキリした。
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文章が心地よい。地元の嫌悪感と東京生活の愛憎、自己肯定感の低さと強い刺激で壊されたい気持ちが瑞々しく書かれていてとっても好き。文章が好き。
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この人が今この国にいたら何を書いただろう。 こんなこと思っても何にもならないが。 ●数年が経ち、いつのまにか、私の唇の上の虫が当たった場所には小さなほくろができている。いつできたのかわからない。昔はなかった。/その小さな点をじっと見ていると、いつかこの点から、世界がぐるっと裏返っ...
この人が今この国にいたら何を書いただろう。 こんなこと思っても何にもならないが。 ●数年が経ち、いつのまにか、私の唇の上の虫が当たった場所には小さなほくろができている。いつできたのかわからない。昔はなかった。/その小さな点をじっと見ていると、いつかこの点から、世界がぐるっと裏返ってしまうのではないか、と思う。あのときのように、楽しい気分やこれからの希望に満ちあふれた、きらきらした空気が一瞬にして消え失せて、暗闇が口を開けて自分を呑み込み、まるで夢から覚めたあとみたいな、ただの何もない自分が残るんじゃないか。
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九州で過ごした年月を、東京で過ごした年月が越えてゆく-。地方出身者すべての胸を打つ、著者初の私小説エッセイ。大和書房のホームページに連載した「東京」に書き下ろしを加え再編集。 なんとなく分かるような気持ち。
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前半は少し希望めいたものもあったのに 途中から生きづらさ爆発でしんどくなった 生きづらかっただろうなあ。
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故郷を恨みながらも頼るというの、わかりすぎる。 愛したいけどどこか恨めしい。 なんだろうね。田舎出身だと自然の良さよりも 何もないという意味ではないつまらなさが コンプレックスになる。 それをそのせいにしてしまう自分のことも嫌に思ったり。
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見て見て病こじらせすぎ…36才なのにイタい。 7万円のワンピ買った帰りに立ち食いソバを食べる、とか 王室御用達のシャンプーを冷たいタイルの風呂で使う、などが印象的。 物欲に溺れてひたすら苦しがってる。きっとこの人、永遠に夢見る少女なんだと思う。
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呼吸が難しくなる街東京で生きながら、この文章に呼吸を助けてもらっているような感覚を覚えた 雨宮さんが亡くなっている事実に実感がわかない。
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痛い、昏い、深淵。 初めての雨宮まみ。こんなかんじか。 と思っていたら、、亡くなられていたのですね…なんか、やっぱりなという気持ちになってしまった。 この感性ではな、と。本当のところはわからないけれど。 読んでる途中で亡くなったことを知ったことでフィルターがかかった感じで読んでし...
痛い、昏い、深淵。 初めての雨宮まみ。こんなかんじか。 と思っていたら、、亡くなられていたのですね…なんか、やっぱりなという気持ちになってしまった。 この感性ではな、と。本当のところはわからないけれど。 読んでる途中で亡くなったことを知ったことでフィルターがかかった感じで読んでしまうんじゃないかと思ったけど、案外大丈夫だった。 東京に焦がれる。台風のような。
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「若さ」と「幸せ」が印象的だった。 年をとることに、もう少し希望を持ってもいいのかもしれない。幸せの形なんて人それぞれだし、思う存分幸せを望んでも良いのだと、胸を張れるような気がする。
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