1,800円以上の注文で送料無料

美しい日本の私 の商品レビュー

3.6

13件のお客様レビュー

  1. 5つ

    1

  2. 4つ

    5

  3. 3つ

    3

  4. 2つ

    1

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2025/11/03

ノーベル賞の記念講演が読みたかったので読んでみました。日本語でも分かりやすく、英語でもそれほど難しい単語は使われていませんでした。川端文学の優雅さ、色っぽさがここから来ているのかなと思えるような講演でした。 ノーベル賞を取って良かったということと取って困ったということがこの本の...

ノーベル賞の記念講演が読みたかったので読んでみました。日本語でも分かりやすく、英語でもそれほど難しい単語は使われていませんでした。川端文学の優雅さ、色っぽさがここから来ているのかなと思えるような講演でした。 ノーベル賞を取って良かったということと取って困ったということがこの本の中に一緒に書かれているのもまた面白かったです。

Posted byブクログ

2025/10/11

ノーベル文学賞受賞記念講演や戦前戦後のエッセイ 源氏物語は相当に重要な文学作品であるよう 日本の美意識や死生観などについても書かれているが、文体が滑らかで読み流してしまった おそらく、随筆より小説の方が良さそう

Posted byブクログ

2023/04/03

川端を斜めから楽しむ勢だが、けっこう正面から読んで、いいなと感じた。 そして誠に月並みなことに、よく聞く(引用される)ものほどいいな、と。 @ 川端のノーベル賞受賞記念講演を軸に、日本文化について述べた随筆を厳選! ノーベル賞授賞式に羽織袴で登場した川端康成は、古典文学や芸術...

川端を斜めから楽しむ勢だが、けっこう正面から読んで、いいなと感じた。 そして誠に月並みなことに、よく聞く(引用される)ものほどいいな、と。 @ 川端のノーベル賞受賞記念講演を軸に、日本文化について述べた随筆を厳選! ノーベル賞授賞式に羽織袴で登場した川端康成は、古典文学や芸術を紹介しながら日本の死生観を述べ、聴衆の深い感銘を誘った。その表題作を中心に、今、日本をとらえなおすための傑作随筆を厳選収録。 【目次】 ●美へのまなざし 花は眠らない 1950★ 美について 1950 美しい日本の私 1968★ 秋の野に 1968 女人なれども 1969 夕日野 1969 ほろびぬ美 1969 美の発見と存在 1969×2★朝のガラスのコツプの光り 日本文学の美 1969★ 日本美の展開 1969 鳶の舞う西空 1970 ●戦争を経て 同人雑記 1937 平和を守るために 1949 私の考え 1951 東西文化の架橋 1957 ●日本文化を想う 末期の眼 1933★竹久夢二ディス 純粋の声 1935 紫外線雑言 1936 日本の母 1942 「日本の母」を訪ねて 1942 哀愁 1947 思い出すともなく 1969 水晶の数珠など 1970 春 1955 付録 Japan the Beautiful and Myself(美しい日本の私) エドワード・G・サイデンステッカー訳 解説 大久保喬樹

Posted byブクログ

2022/03/19

川端康成のノーベル賞記念講演を中心にまとめた1冊。 古典、四季、芸術など様々な視点から日本人が持つ美意識を振り返っている。 こういった心の豊かさが筆を走らせている源となっているのかと感じた。 読み返したくなる1冊。

Posted byブクログ

2022/02/14

美しい日本の私 川端康成 自然の美は限りがない。しかし人間の感じる美は限りがある。 美を感じる能力は、頭だけではむずかしい。美に出会うことである。 自然はいつも美しい。しかし、その美しさは、ある時、ある人が見るだけなのだろう。 渇食かっしき 年若い剃髪していない僧侶 揮毫きごう...

美しい日本の私 川端康成 自然の美は限りがない。しかし人間の感じる美は限りがある。 美を感じる能力は、頭だけではむずかしい。美に出会うことである。 自然はいつも美しい。しかし、その美しさは、ある時、ある人が見るだけなのだろう。 渇食かっしき 年若い剃髪していない僧侶 揮毫きごう 字や絵を描くこと 春は花夏ほととぎす秋は月冬雪さえて冷えしかりけり 道元禅師 山川草木さんせんそうもく 自然。 森羅万象 しんらばんしょう 宇宙にある一切のもの。 一休さん 大徳寺 枯山水かれさんすい 竜安寺 和敬清寂 わけいせいじゃく なよやか、つつましやか 邂逅 かいこう おもいがけず会うこと巡り会い 表にたつ助け、あるいは裏に潜む力 燗熟らんじゅく 頽廃 廃れていく 勃興 愛憐 鄙びひなび いかにも田舎ぶく 去来する 思いがよさがる

Posted byブクログ

2021/08/10

ノーベル賞受賞後の記念講演会での講演「美しい日本の私」を含む、戦前戦後のエッセイをまとめたもの。どのお話にも川端康成の「日本の美」に対する思いが込められている。川端の感じる美というのは、日本画や自然にとどまらず、源氏物語などの小説や勤勉な労働者など幅広く、本質的には「もののあはれ...

ノーベル賞受賞後の記念講演会での講演「美しい日本の私」を含む、戦前戦後のエッセイをまとめたもの。どのお話にも川端康成の「日本の美」に対する思いが込められている。川端の感じる美というのは、日本画や自然にとどまらず、源氏物語などの小説や勤勉な労働者など幅広く、本質的には「もののあはれ」に表現される、純粋さや儚さ。一方で、戦争で夫を亡くした寡婦が、姑を養いながら残された子を育てる姿を取材することなどは、川端自身も純粋に美しいと思っているのだろうが、今でいうヤラセ感がないではなく、戦争・国策の影響を感じる。 「もののあはれ」を至上の美と考えていた川端が、戦後の混乱した社会や米国に傾倒している人々を見てどう思ったか。太宰や三島の自死を非難していた川端自身が謎のガス自殺を図った理由が垣間見える気がする。オリンピックとコロナ禍で混乱する今の日本をどう見ているか。 全体を通じて日本語が豊かで美しいの感じるので、読みがいのある一冊。

Posted byブクログ

2021/04/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

(2021-04-07 3h) 実は未だ川端康成さんの本は読んだことがありません。ただ、タイトルに惹かれて、この本を手に取りました。 『花は眠らない』。「花は眠らないと気がついて、私はおどろいた。」この一節からぐぐいと惹き付けられました。最高です。 『源氏物語』『枕草子』への思い入れも強く書かれています。

Posted byブクログ

2019/12/19

川端康成がふとした瞬間に発見した美しさについてや、 日本的な美しいものについて、そして日本の戦後の様子について書かれた本。 →https://ameblo.jp/sunnyday-tomorrow/entry-12028903407.html

Posted byブクログ

2018/04/15

本書は1968年に、川端康成が日本人初の受賞者となったノーベル文学賞のスピーチ「美しい日本の私」(サイデンステッカーによる英題は「Japan, the Beautiful, and Myself」)を含む、随筆集である。3日間の徹夜のもとで、スピーチ直前に書き上げられた「美しい日...

本書は1968年に、川端康成が日本人初の受賞者となったノーベル文学賞のスピーチ「美しい日本の私」(サイデンステッカーによる英題は「Japan, the Beautiful, and Myself」)を含む、随筆集である。3日間の徹夜のもとで、スピーチ直前に書き上げられた「美しい日本の私」は、やはり川端康成の文学世界を理解する上では一級のドキュメントであろう。 このスピーチでは、道元や西行などの和歌を引用しつつ、古来から日本では自然描写に内在される美しさを尊ぶ文化があることが示される。そして、芥川龍之介の自殺の遺書である「末期の眼」を引用しながら、そうした美しさが顕著に感じられるのは、生活力・動物力とは対局の静かな死を待つ境地においてであり、それが日本特有の”虚無”の概念に通じる、とまとめられていく。 実際、本書に併録されている「末期の眼」という随筆では、修行僧の澄み切った世界では、あらゆる自然の事物が途方もない美の世界として理解され、あらゆる芸術の極意がここにあるとまで語られる。この要点は、世界をどのように理解して何を美と感じるかは個々人の世界認識に依存し、客観的な美があるわけではない、その主観的な美の世界を自殺直前というような「末期の眼」を通さずに文章で再構築すること、そこに日本文学の特異性がある、ということだろうか。 その点では、原題と英題の微妙なズレを意識することは極めて重要であるように思われる。原題は「美しい日本の私」であり、接続詞により”私”は”美しい日本”に包含されることが明示される。この二語の関係は、”美しい日本”という世界が”私”の主観的世界に依拠するものであるという川端康成の主張を示すものであると理解される。一方、英題の「Japan, the Beautiful, and Myself」では、”Japan, the Beautiful”と”Myself”は”and”という並列詞で接続されている。この並列詞により、”美しい日本”は”私”とは無関係に、ア・プリオリに存在しているかのような印象を抱いてしまう。この微妙な原題と英題のずれにこそ、川端康成が考える日本文学の特異性が最も表出しているのかもしれない。

Posted byブクログ

2017/10/12

日本、自然への川端康成の愛情がうかがえる随筆集。川端康成ほどの日本を代表する作家が「日本的」について思考し追求していたことが何だか嬉しい。 自然に溢れた春の山の風景、日本人が心に描く心のふるさと。これが日本的なものの象徴であるのかもしれない。

Posted byブクログ