クール・ジャパン!? 外国人が見たニッポン の商品レビュー
読みやすいし、面白い。 「クール・ジャパン」。それは「クールなメイド・イン・ジャパン」。つまり、「それ、クールだね。」な日本製品。 日本にルーツを持っていたり、日本発祥だったりする商品や文化を、有名どころからマイナー物まで知ることができて、学びの多い本だった。 クール・ジャ...
読みやすいし、面白い。 「クール・ジャパン」。それは「クールなメイド・イン・ジャパン」。つまり、「それ、クールだね。」な日本製品。 日本にルーツを持っていたり、日本発祥だったりする商品や文化を、有名どころからマイナー物まで知ることができて、学びの多い本だった。 クール・ジャパンを知ることは、自分と自分の国を知り、未知の世界と出会うことであるという鴻上さんの主張には大いに納得した。 しかし、国民性や「◯◯人だから」と属性・分類に当てはめて、安易に批判したり評価したりすることは、危険であるということは改めて感じた。人は、一人ひとり違うから。 それを踏まえて、文化的信念や日本人の誇り・魂を持つことは大切なことであり、国際社会において国と国と、人と人が尊重し合うためにも、自国を知り、世界を知り、共に生きていくことを一人一人が自覚できるような社会が理想的なのだと考えた。
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日本のさまざまな文化が外国人にカッコイイものとして受け入れられている「COOL JAPAN」なる現象を忖度なしの外国人たちと討論しながら掘り下げるBS番組が2006年に始まり10年めに本作が刊行され、いまだに放送が続いてさらに10年が経とうとしているというネタ切れの無さに驚愕。
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読みやすいし、面白かった。 日本で常識と考えられていることが必ずしも世界共通の認識ではないということがよくわかる。 「世間」という言葉が使われていたが、私たちの常識は、単に私たちの周囲で通用する「世間」の常識でしかないのだ、と思った。
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観たことがある番組だったし、普通に面白かった。 最後の方の文化とは政府に縛られるものではない、というのが文化に生きる人ならではだなと 比較文化とか人類学の卒論に良いらしいのね。
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テレビ番組を通して外国に住んでいるいろいろな人から意見を聞いてきた著者が、日本の何が「クール・ジャパン」とされているのかを語る。 逆に、私たちがいいと思ったり、日本政府が「クール・ジャパン」と推しているものが、彼らから見たら意味がわからないものだったりもする。 私たちが思いも...
テレビ番組を通して外国に住んでいるいろいろな人から意見を聞いてきた著者が、日本の何が「クール・ジャパン」とされているのかを語る。 逆に、私たちがいいと思ったり、日本政府が「クール・ジャパン」と推しているものが、彼らから見たら意味がわからないものだったりもする。 私たちが思いもよらなかったものから、日本人も納得のものまで、何がウケるのか、これはいつも謎ですね。だからこそ、文化のすり合わせというか、理解を深めていく、広げていくことを、長い目でしていくんだろうな。
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途中まで「クール」な日本の産物を細かに説明していて、「日本サイコー」「やっぱり日本が1番!」的な本かと思っていた。しかし最後の最後で西洋的な考え方・東洋的な考え方という比較観点が提示されていたのと、日本政府によるクールジャパン施策への問題提起がなされていた点が興味深かった。
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外国人にとって日本のクールと思うポイントはどこか?よくある電化製品からなぜか大阪人というものまであって幅広くて面白い。そこにクールと感じるのか〜と納得。 特に印象に残ったのは最近テレビで日本人のすごいところとか、外国人が見た日本人の良い印象、世界に誇る日本人や日本の製品!みたいな...
外国人にとって日本のクールと思うポイントはどこか?よくある電化製品からなぜか大阪人というものまであって幅広くて面白い。そこにクールと感じるのか〜と納得。 特に印象に残ったのは最近テレビで日本人のすごいところとか、外国人が見た日本人の良い印象、世界に誇る日本人や日本の製品!みたいな内容の企画をよく見る。 確かに同じ日本人が活躍しているのを見て、日本人であることを誇らしく思う。だが、それは同じ民族であるというだけに過ぎない。素晴らしいことをした人も素晴らしい商品を開発したのも、その人個人の偉業。ただ同じ日本人であるからという理由だけで私まで誇らしい気持ちになるのはおかしい。 驕り高ぶってはいけないのだ。
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分析し分類する西洋、包括的な関係をつくる東洋、の話が興味深かった。あと「世間」の話。 ステレオタイプなイメージを持つのはよくないが、日本・日本人の独自性を理解しておくことは海外の人とやりとりする上で大事なことであると改めて気付かされた。
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比較文化や人類学を選択した人なら 卒論テーマのとっかかりになるであろうテーマが盛りだくさん。 でも、早いうちに読んで 考え方や文化の違いを念頭に 大学時代を海外旅行とか 現地の人とふれあってほしいかなぁ。 机上の空論にならないために。 自分は音姫が日本だけ というのを知って排泄時の音を恥ずかしく思うのは プライバシーが日本はまず周囲があって そこから個人へとなるのに対し 西欧はまず個人があって そこから周囲へとつながるという 考え方の違い と結論づけたけれど 当時、本作者の世間をテーマにした本を読んでいたら 参考文献として結論までが早かっただろうなぁ。。と切なく思う。。 第三章 日本は世間でできている 定年後のお父さんを笑われてムッとする が一番印象に残った。 そうだよなぁ、家庭をないがしろにして 会社や社会に貢献する日本人って 海外の人には謎だろうなぁ。。 今のコロナも まず会社の業務が滞りなく進むのを最優先にするから出社するんであって。。。
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NHK.BS1放送『cool japan』の司会者【鴻上尚史】が、日本のク-ル(格好いい・優れている・素敵だ)について、当番組の放送体験と外国人が見たニッポンを語った興味をそそる日本文化論です。生活に溶け込んでいる日本人の風俗・習慣は、外国人から見ると奇異に感じられるもの、合理的...
NHK.BS1放送『cool japan』の司会者【鴻上尚史】が、日本のク-ル(格好いい・優れている・素敵だ)について、当番組の放送体験と外国人が見たニッポンを語った興味をそそる日本文化論です。生活に溶け込んでいる日本人の風俗・習慣は、外国人から見ると奇異に感じられるもの、合理的と感心されるものなど様々な日本について、自分では気付かなかったものを知る喜びを教えてくれます。外国人の「わび・さび」に寄せる想い、日本食や世間体など傾聴に値する話題が満載の一冊です。
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