止まった時計 の商品レビュー
オウム事件にまつわる知らなかったことが書かれている。麻原彰晃の娘として生まれたばかりに翻弄される人生は不条理としか言えない。家族も解体し、教団もバラバラになり、父も精神障害を抱えたまま死刑囚となり。そんな逆境の中でボロボロになりながら耐え忍ぶ筆者に同情する。この著書を機にオウム事...
オウム事件にまつわる知らなかったことが書かれている。麻原彰晃の娘として生まれたばかりに翻弄される人生は不条理としか言えない。家族も解体し、教団もバラバラになり、父も精神障害を抱えたまま死刑囚となり。そんな逆境の中でボロボロになりながら耐え忍ぶ筆者に同情する。この著書を機にオウム事件とは何だったのか振り返ってみたい。そして上祐はいけ好かないやつだという感覚は当たっていたようだ。
Posted by
地下鉄サリン事件から20年。1995年には阪神・淡路大震災もあり、そして個人的には息子も生まれ、とても忘れられない印象的な年。 オウム真理教の事は当時も沢山ニュースを見ていた。 なんなんだろう?この人たちは何がしたいんだろう?選挙にも出たりして日本を自分たちの思い通りにしたいのだ...
地下鉄サリン事件から20年。1995年には阪神・淡路大震災もあり、そして個人的には息子も生まれ、とても忘れられない印象的な年。 オウム真理教の事は当時も沢山ニュースを見ていた。 なんなんだろう?この人たちは何がしたいんだろう?選挙にも出たりして日本を自分たちの思い通りにしたいのだろうか? とにかく宗教とは恐ろしいものだと認識した。 その麻原の三女が本を出すという事で、とても読んでみたいと思った。 三女にはとても優しい父親だったようだし、彼女も父親が大好きなようだ。 やはり人は集団になると冷静じゃいられなくなるのだろうか? 彼女も今まで生きてくるのに尋常じゃない毎日だったろう。 過去は消せないし、これからも言われ続けるだろうけど、負けずに生きていって欲しいとは思いました。
Posted by
人は生まれを 選べないので この人も苦労したんだなあとは 思った。。 けど、父親の弁護してるあたりが わからんでもないけど 怖いなーとも思った。。
Posted by
「基本的人権」 この本を読んでいるあいだ、この小学校の社会科で習うはずの言葉が、何度も頭を横切って仕方がなかった。著者は、最低限の人権も認められずに、その半生を生きてきた。 もちろん著者には、その生育環境や境遇から、世間知らず部分もあったのだろう。しかしそれとて、責任のすべてを本...
「基本的人権」 この本を読んでいるあいだ、この小学校の社会科で習うはずの言葉が、何度も頭を横切って仕方がなかった。著者は、最低限の人権も認められずに、その半生を生きてきた。 もちろん著者には、その生育環境や境遇から、世間知らず部分もあったのだろう。しかしそれとて、責任のすべてを本人に着せることは正しいとは思えない。 また、この本の内容に、もしも多少の誇張や保身が入っていたとしても、それは別問題だ。 こんなことが、あっていいのか? ネット上に散見される出版に対する非難も、大方は的はずれだ。 オウム事件の責任は、もちろん厳しく問われるべきだ。だが、問う相手はこの著者ではないだろう。著者には、(おそらく)責任はない。謝罪しなければいけないのは、この著者ではない。 著者を攻撃している人の頭のなかは、子どもの「エンガチョ」の発想に近い。いじめっ子の思想。極めて幼稚だ。そして、危険だ。 そんなことを理解しない日本の社会は、まだまだ社会的な成熟度が、相当に低いと言わざるをえない。 非常に野蛮だ。 (話題がズレるが〔いや、本当は深くつながっているのだが〕、知性のない政治家たちによって憲法を後退させる議論が進もうとしているのも、むべなるかな) 心から思う。 著者が一日も早く、「ふつうに」行きていけるようになりますように。 そのような進んだ日本社会に、一刻も早く成長していきますように。
Posted by
久しぶりに一気読みをした一冊です。著者が本当に麻原彰晃の娘なのかと疑いたくなるくらいしっかりとした内容でした。ニュースには決して現れることない体験談は特に当時何があったのかを改めて考えさせられます。著者は数多くの裁判を経験しておられ、自分の弱い立場を司法の場で戦う姿勢にはとても感...
久しぶりに一気読みをした一冊です。著者が本当に麻原彰晃の娘なのかと疑いたくなるくらいしっかりとした内容でした。ニュースには決して現れることない体験談は特に当時何があったのかを改めて考えさせられます。著者は数多くの裁判を経験しておられ、自分の弱い立場を司法の場で戦う姿勢にはとても感心しました。普段変哲のない生活をしている人間には決して理解することできない苦しみの中で生活している姿が書かれています。
Posted by
オウムがやっちまったであろう事件の家族としての彼女なりの検証というか意見を期待していたが、終始父への思い。彼女の思いは、彼女の心の中に入らないと本当の気持ちは分かりません。そんなことは現実的に無理。そのせいなのか、次のページへの期待(?)を持たないままなんとなく最終ページを迎えま...
オウムがやっちまったであろう事件の家族としての彼女なりの検証というか意見を期待していたが、終始父への思い。彼女の思いは、彼女の心の中に入らないと本当の気持ちは分かりません。そんなことは現実的に無理。そのせいなのか、次のページへの期待(?)を持たないままなんとなく最終ページを迎えました。
Posted by
何が本当で何が嘘かとか軽々しく述べられる事件ではありません。読了後、他の方のレビューを沢山読ませていただきました。自分のレビューはいまだ取っちらかっています。 この書を買うときに印税がオーム支援になるの?とも気になったりしました。 それでも読む価値は?と問われれば「ある」とお答え...
何が本当で何が嘘かとか軽々しく述べられる事件ではありません。読了後、他の方のレビューを沢山読ませていただきました。自分のレビューはいまだ取っちらかっています。 この書を買うときに印税がオーム支援になるの?とも気になったりしました。 それでも読む価値は?と問われれば「ある」とお答えすると思います。
Posted by
たしかに壮絶な人生で計り知れない苦労があっただろう。でも、腑に落ちないことだらけの内容。記憶を失ったといいながら、子供のころのことを詳細におぼえていたり、自分と関わった人たちを善と悪の二種類にキッパリわけていたり。うまくいかないことは全て周りのせいだったり。結局なにを語りたいのか...
たしかに壮絶な人生で計り知れない苦労があっただろう。でも、腑に落ちないことだらけの内容。記憶を失ったといいながら、子供のころのことを詳細におぼえていたり、自分と関わった人たちを善と悪の二種類にキッパリわけていたり。うまくいかないことは全て周りのせいだったり。結局なにを語りたいのかわからなかったり。カウンセラーになる夢は立派だと思うけれど、それ以前に本人がしっかりと、カウンセリングを受けるべき、という印象。同情はするけれど共感はできない。
Posted by
著者にしか書けない本。恐らく相当の覚悟があったものと推察する。 著者の見たものやこの本の記述が、客観的に見て正しいものとも思えない。 けれど、執筆のエネルギーがここまで注がれた本は今まで読んだことはない。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
文章はめちゃくちゃで、それがかえって本人の手によるものであることを感じさせてくれる。 親の因果が子に報い、という意味では日本一理不尽な誹謗中傷を受け、高校や大学への入学、仕事も不当に断られきた苦難はなかなか常人には想像もつかない人生だ。 「わたしにとって、父は父であり、解脱をしていてもしていなくても、あまり変わりありません。むしろ、普通の父として側にいてくれたらどんなに幸せだっただろう」など、父親に対する朴訥な感情の吐露や父親は西山鑑定に述べられたような詐病でなく、本当の病気(面会に行くと「うんうん」と相槌をうつが、自分たちがずっと黙ったままでも同じように相槌をうつ、とかが根拠なんだという)で訴訟能力もない、とか、ふむふむ、と思わせるところもある。 が、自分の人生で嘗めさせられてきた不当な弾圧に対する不満や怒りをこういう場所でそのまま出すのは、、、どうなんだろう??
Posted by